道化師~愚者か賢者か幸いなる者か~

2016.06.21 00:00|一滴の水 派生小説
前書 
蘭ちゃんが可哀想な事になっております。
彼女のファンは見ないで下さい。
見た後の苦情は受け付けておりませんので、悪しからず><








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(どうしてこんな場所で鉢合わせするんだろう。)
蘭は喫茶店で身じろぎもせずに、息を殺していた。

時は少し遡る-。
その日は2月の自主登校日で既に進路の決まっていた蘭は、一人で帰宅への途についていた。
(園子は家の都合、世良さんも受験でいない。お父さんも仕事でいないし、食事作りたくないな。)
不思議なもので誰かのと為と思うと疲れていても料理する気力が湧くが、自分一人だと適当でいいやと思えてしまう。
だが今日はポアロの臨時休業日。
(別のカフェか喫茶店ないかな。出来ればフードメニューが充実してて美味しそうなとこ。)
偶然駅近くで新規オープンと銘打った喫茶店を見つけ、制服姿で一人の為、少し肩身が狭い気分ながら入店した。
ちょっと早い夕食用としてグラタンを頼んだ後、備え付けのTVを見ていた。
蘭の左横の天井近くに備え付けしてある画面の為、少し見づらいが暇潰しにはなる。
そして見たのが、いわゆる恋愛ドラマだった。
ダブルヒロインで一人の男性を巡る恋物語といった風体で蘭は地味だが清楚で一途なヒロインの方に感情移入して見ていた。
だが物語が進むにつれ、相手役は華やかな美人の方のヒロインに心魅かれていく。
”「何で?何でなの?こんなに尽くしてあげたのに」”
”「そういうの、うざいんだよ!!・・悪い。今までありがとう。でも、もう世話やいてくれなくていいから。」”
”「付き合っているって思ってたの私だけだったって言うの?・・そんなとんだピエロじゃない!笑い者じゃない!うわぁぁぁん!」”
”「知らねえよ!勝手に思い込んだ事までこっちのせいにしないでくれよ!」”
1年前の工藤邸での失恋を思い出し、これは過去の自分だと認識した蘭が泣きそうになったその時、耳は信じられない音を拾った。

「俺、コーヒー。志保は紅茶か?」それは嘗ての想い人の声だった。
「ええ。ミルクティーがいいわ。ご機嫌ね、ホームズさん。」
「おう。だって絶版のあの本、手に入ったんだぜ!?軽く何か食うか?」わくわくと言う新一。
「そうねえ。あ、この季節のホットケーキ、アップルフィリングのってて美味しそうよ。」
「だな。ただ量が多いな~。・・半分こするか?」
「そうね。シェアしましょう。旦那様のおごりでね♪」
「仰せのままに。奥様。」

誰が聞いても仲の良いカップルの会話が後ろからする。
否、結婚式を目撃した蘭には新婚ほやほやの夫婦の会話だった。
そして冒頭に話は戻るわけである。
二人の会話なんて聞きたくない蘭は、すぐさまこの場を去ろうとしたが、まだ注文したグラタンが来ていない。
しかも、蘭の方が奥まった席に居た為、出ようとするなら、二人の前を通らなくてはいけない。
惨めで自分が居た事すら知られたくない蘭は、立ち去る事も出来ず、じっと待っているしか出来なくなっていた。
(どうしてこんな場所で鉢合わせするんだろう。)
不幸中の幸いは、この喫茶店の背もたれが通常のよりずっと高く厚い事であった。
つまり存在を知られたくなければ、ここで息を潜めて、二人が去るのを待てばいい。というより他に方法がなかった。
目尻に涙が溜まるのを感じながら、テレビに集中しようとするが、意識はどうしても背凭れを境にした背中合わせの新一とその向かい側の席にいるであろう彼女の会話に向かう。

「このヒロイン、自分の事ピエロだって言ってるけど、ピエロに失礼だよな~。」
(何でそんな事言うの、新一!??可哀想過ぎるよ!)
「あら。笑い者って意味では合ってる言葉の使い方だけど。」
(宮野さんまで・・!!酷い、酷いよぉぉ!)
「そうだけどさ、ピエロ・・道化師ってさ。マジシャンみたいに大道芸で人を楽しませるって良い意味もあるし
その意味じゃなくてさ、王に遠慮なく意見言えるってアドバイザーって説もあるのに。ほらリア王とかさ。」
(リア王?シェイクスピアの四大悲劇だよね。それのピエロ?)
「貴方マジシャン好きね。・・ええ、確かに鋭い意見を随所で言うわね。」
(え?え?)
「だろ?彼の皮肉に満ちた言葉は核心を幾度となく突いてるよな!王も其処で気付けばいいのに。」
「そうねえ。現実だとスタニスワフ・ゴンスカかしら。ポーランド黄金期にもうその陰りに気づいていたとか凄いわよね。」
「だな。大抵黄金期ってこの繁栄がずっと続くって思ちまって、問題に眼を逸らしがちな人が多いのにな。」
(スタ・・何?ポーランド??)
「新一も気をつけなさいよ。貴方、調子に乗ると天井知らずなんだから。」
「俺は大丈夫さ。・・だって志保、おめえが側に居てくれるんだろ。」
「・・新一ったら、もう!////」
惚気満載の会話に彼女はどん底だと思っていた気分が更に下がるのを感じた。
11月のサプライズ挙式で受けた失恋の傷がどくどくと音を立てて血を流す-。
今までの彼女なら”幼馴染”を盾に会話に乱入しただろう。
10月に当然のような顔をしてそうしたように。
だがそれはもう出来ない。
何故なら志保は彼の”妻”だから。
いかに彼女とて”幼馴染”が”妻”より優先されるなんて、思い違いは出来なかった。
それをしたら、彼女の恋愛観の元になった両親の否定になる。
別居していても妻だから、お母さんはお父さんの1番と言えなくなる-。
だが堪えても堪えても、遂にぼろぼろと滂沱の涙を頬を伝う。
泣き声を上げないでいるのが精一杯だった。
(お願い・・!!発作は、発作だけはおきないで!)
サプライズ挙式を見てからの過呼吸の発作だけは、二人にだけは見られたくなかった蘭はもう必死に祈った。

その後は彼らの方が早く飲み物とホットケーキが来たようで、会話はあまりなくカチャカチャと音が聞こえた。
二人の会話を聞きたくない蘭は、さっきの会話の意味が知りたい気持ちから、スマフォで検索を掛け、意識を集中させた。
雑学を載せているホーム頁にそれはあった。
”道化師 滑稽な格好、行動、言動などをして他人を楽しませる者(大道芸人)が現代では一般的。
サーカスのクラウン (clown) や、中世ヨーロッパの宮廷道化師 (jester)の意味もある 。”
”宮廷道化師の仕事は、その名の通りの主人または周囲の人物達を楽しませる役割。
ただ、宮廷道化師達は小人症などの肉体的障害を持っているものが多く、笑い物としての対象にされていた。
現代でも使われるピエロにされた等と笑い者にされた様は、此処から派生した言い方である。
反面、君主に向かって無礼なことでも自由にものを言うことができる唯一の存在でもあり
意見するオンブズマン (Ombudsman) としての役割も果たしていた説が有る。”
(こういう意味だったんだ。・・多分リア王の宮廷道化師は鋭い意見を言うキャラなんだろうな。)
腑に落ちた蘭の目の前にグラタンが置かれる。
その様をぼんやり見ていたが、その後ウエイターが後ろの席を片づける音が聞こえた為、愕然とする。
(いつの間に二人とも帰ったの!?)
気持ちを切り替えようと、テレビを見るともう時間的に終わりである。
結局TVの中の彼は、奔放で華やかな美人と新婚旅行に行く最後のシーンだった。
(もう、嫌!もうやだよぉ!)
何故、テレビだけでなく、現実でも癒えていない失恋の傷を抉られなければいけないのか-。
「うわぁぁぁん!」(しんいち、しんいちぃ)
悲鳴のような泣き声に周りの客達からの遠巻きの視線を感じるが、構っていられなかった。
蘭は耳を塞ぎ目を閉じ、いやいやと現実を拒絶するように頭を振っていた。

20分以上経っただろうか-。
(早く食べてもう帰ろう!)
彼女は徐にスプーンを取りだし、冷めかけたグラタンをすごい勢いで食べ始める。味なんて分からない。知らない。
その時スプーンがスマフォにあたった。
自分の知りたい情報だけ見た彼女が見ていないHP管理者の締めの文章が、誰にも知られず拡大された。

”愚者としてのピエロ 賢者としてのピエロ 人を笑わすピエロ。
様々な意味がある道化師ですが、皆さんはどれが好きですか?
私はお喋り・軽快な踊りやジャグリングなので人を幸福に出来る現代のピエロが大好きです(^◇^)”

ピエロ


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後書 蘭高校3年の卒業間際のお話です。
前書通り、蘭ちゃんが可哀想な事になっております。一言も喋っていないのにも係わらず(^^ゞ
物事を多角的に見れて幅広い知識を持つ知性派カップルとそれについていけない視野狭窄な蘭ちゃんを書きたかったから満足(^v^)
ピクシブで、緋色組とアンチヒロインの小説が大盛況で触発されて思わず書いてしまいました(笑)
え?って事は次は最強3人組のお話?うわあ楽しいけど大変そう)^o^( 墓穴掘った??(笑 
イメージ画像のピエロは、表情豊かでお気に入りなガラスピエロでした(^◇^)

或る翻訳家誕生秘話

2016.06.11 00:00|一滴の水 派生小説
俺はこれを何処かで知っている-。
とある事件現場で工藤新一は、妙な既視感を感じていた。
密室殺人と消えた凶器、そして部屋の様子まで何故か彼は”知っていた”。但し実際の映像は何故か浮かばない。
(ん?待てよ?知っている?見た事があるじゃなくて・・。そうか!知識として知っているって事か!)
でも何処で?と自分の世界に入りこんだ青年に対し、同じ探偵2人が声を掛けた。
「何や。工藤。何が引っ掛かってるんや?」
「工藤君、何か分かったんですか?」
前者が服部、後者が白馬の台詞である。
二人も青年の後に東都大学に入学し、気が付くと3人揃って事件を解決する率が高くなっていた。
「そうか!」
(これ父さんのあの小説そっくりなんだ!)
結論が出ると共にすぐさまロスの自宅へ電話を掛ける名探偵。
「母さん!父さんに今すぐ霧のホテルって題名の原稿、俺のスマフォに送ってて伝えてくれ!
え?何でって?それにそっくりな殺人起きてたんだよ、北海道で!確かうろ覚えだと、後2人は殺されちまう、早く!!」
そう言って電話を切った新一に服部と白馬は質問攻めにした。
「工藤のおとんが書いた小説そっくりなんか!?」
「ああ。」
「いや、でも優作氏の本で霧のホテルって推理物、僕読んだ事ありませんよ!?」
「そりゃ、多作の工藤優作やさかい、知らんだけちゃうの?」
「何言ってるんですか!僕は優作氏の本ならすべて持っているし、ホームズと一緒で何度読み返したか分からないくらい読み込んでいるんですから!」
「さよけ。・・でも息子の工藤が言ってるんやさかい、間違いないんやないか?あ、単行本に収録していない話とかか?」
「僕は彼の作品なら国内外問わず雑誌掲載の単行本未収録作品も全部チェックしてます!!」
「さ、さよか。なあ工藤どういう事や?」
「・・未発表作品なんだよ。」
「「未発表?」」
「原稿渡した出版会社が、倒産したんだ。確か他の作品の著作権関係で敗訴したせいだったか。」
その時のごたごたで原稿も何処か行ってしまった、ただ父の手元には清書前の原稿があるはずだ、と続けた彼の携帯が鳴る。
「母さん、送ってくれた?」
『どうしよう、新ちゃん、優作ったら、「あったね~そんな作品、でも原稿の在り処を探すにはちょっと時間がないね」って言ってるの!』
要はまた締切に追われているらしい。
妙に父の口真似が上手い母の演技力に脱力しつつ、云い募る。
「はあ?人の命が掛かっているんだぜ!原稿後回しして探してくれよ!」
『そ、それが新ちゃん。今回、優作ったら締切破りしまくっちゃって、目の前で首吊りしそうな顔の編集者の方が3名もいるのよ~!』
「・・おいおい。」
何やってるんだと脱力してしまった。
「じゃあ母さん、探してくれよ。」
『無理よ!優作ならともかく、私じゃあんな山のような本や原稿だらけの書斎全部見てたら何日掛かる分かんないわ!』
有希子はもう半分涙声だ。
思わず頭を抱える日本警察の救世主の異名をとる青年である。
「ったくだから、人雇えって言ったのに。・・ん?待てよ。あの作品読んだの確か渡米前だから・・。母さん、書斎の東側の2番目の棚をスカイプで見せて!」
「わ、分かったわ!」
すぐさまノートパソコンを起動させ、スカイプが出来るようにする。
少し経って一面本棚だらけの映像が送られてくる。
新一は本棚にある別の原稿の内容について2・3有希子に確認させた後、こう断言した。
「分かった。じゃあ、例の原稿は、その5段目の棚にあるはずだから、見てくれ。」
「新ちゃん。何で分かるわけ!?」
「いいから早く!」
「う、うん。」
そして入手した原稿の御蔭で、連続殺人になることはなく事件はスピード解決をした-。

ロスとは時差がある為、事件解決の次の日にスカイプで母に、顛末を報告し礼を言う新一に疑問が投げかけられた。
「母さん、ありがとう。」
「どういたしまして。それにしても何であの原稿の山から一つだけなんて分かるわけ?」
「ああ、それね。」
新一は簡単に父の書斎の原稿・出版した本の置き場所ルールらしきものを簡単に説明した。
「時系列・作品ジャンル別で大体こんな感じで父さん本棚に置いてるんだよ。」
「な、なるほど~。ただ乱雑に置いてあるんじゃなかったのね。あれ?でもジャンルが被っている今回の場合は?」
実は件の作品は恋愛と本格推理が混じったものであった。
「其処は勘というか・・。どっちの傾向が強いかだな、多分。
あとは執筆中にシリーズの前の作品を見かえす癖があるから、関連のシリーズの作品が一時置き場の南の棚においてある事がある。」
「何よ、それ~もう分からないわよ!」
そうして親子の会話をしていた脇で白馬が「これが清書前の優作氏の原稿!しかも未発表作品!」と感激し食い入るように読んでいたのは余談である。
ちなみに服部は次俺も読みたいな、と思いつつも白馬の熱意に押され彼の気が済むまで待つ姿勢をしていた。
「失礼、有希子さん。新一君お久しぶり。」
「早野さん!御久し振りです。・・父がいつもお世話になってます。」
親子の会話に突如入り込んだのは、新一が小さい頃から知っている敏腕編集者であった。
締切破り常習犯な優作の場所を推理できる新一を小さい頃から可愛がってくれて、工藤邸にある絵本の大半は彼の手土産である(笑)
「相変わらず素晴らしい推理だね、新一君。ところでこの作品の原稿って何処にあるか分かる?」
短編を集めて一冊の本にしたいんだか、先生の状況が状況で言い出せなくて困っていた、と続けられる。
迷惑掛けてスイマセン、と心中謝りながら大体の推理場所を示し、ほぼ全ての原稿を取り出し終わった後それは起きた。
「ふう。これで原稿は揃ったな、助かったよ 新一君!」
「いえ、どういたしまして。」
「さて、これから翻訳家に依頼して、またしても出版ギリギリの入稿だな・・ハハ。」

「あら?それってもう日本語訳出ていなかったかしら?」

「「え?」」早野氏と新一の声が重なる。
「いや母さん、この作品は日本語出てないよ。」
「でもこの題名の小説、私日本語で読んだ記憶あるんだけど。」変ねえ?と首を傾げる有希子である。
「それ多分、俺が翻訳したやつ。」
「「「ええっ!」」」今度は何時の間にやらスカイプに、3名の編集者の声が重なった。
「新一君、翻訳も出来るのかいっ!?」
「あ、はい。ただ自分と母さんだけが読むやつなんで、アバウトですけどね。」と朗らかに笑う青年を見た瞬間、編集者達の間に緊張が走った。
(先生は自分の眼鏡に適った翻訳家数名しかOKしてくれなくて、いつも色々一杯一杯だったが新一君なら!)
(既に叩き台があるなら、清書してもらうだけで済む!)
(世界観を壊さない翻訳という先生のコンセプト!一人息子なら大丈夫だろう!)
(((おまけに原稿探すのにこんなに適した人材いるか!?)))
新一が工藤優作の専門翻訳家として、編集者達にターゲットロックオンされた瞬間であった(笑)
このせいで彼は後に徹夜で翻訳作業をする事になるのだが、今はまだそれを知らない。
これが世に知られていない 名探偵 工藤新一 翻訳家誕生秘話である。

~後日談~
編集者の要望を、二つ返事でOK出した作家本人は息子に本棚の整理をも依頼していたりした。
「だから父さん、人雇えってば!」
「いやあ、中々お眼鏡に適う人材がいなくてね。」
世界的推理作家のアシスタントとなれば、それこそ希望者は山程いるだろうにと彼の愛息子は不思議でならない。
「いや、それよりも父さん、原稿早く!俺の翻訳作業スケジュールがぁぁぁ!」
悲鳴を上げる息子と飄々と会話を続ける夫を横目で見ながら有希子は一人ごちる。
「無理よ、新ちゃん。優作の人のえり好みっぷりって昔からなのよ。」
”まず性格は温厚だね、それで推理力は新一くらい欲しいな。そして重要事項として翻訳は勿論、私の世界観を維持できる事。
翻訳スピードは1日30Pくらいがいいね!後はだね、この本棚のルールを理解して常に整理してくれる人かな。”
厳し過ぎる条件である。
優作は一見穏やかで優しげだが、本当の意味で懐に入れる相手はごくごく限られる事を愛妻は熟知していた。
その象徴のような台詞だ、と有希子は遠い目をしながら思った。
(そんな人材、新ちゃん以外いなくない?)

「持つべきものは優秀な息子~♪」
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後書 新一が優作氏専門の翻訳家という本編に少しだけ出てきた設定です。
昔コメント欄でちょろっと話した内容をお話にしてみました。
ただひたすらチートで通常運転な工藤親子を楽しんで頂けたら幸いです。
これで新一君はますます編集者から救いの神扱いされます(笑)

無知の果実

2016.05.14 00:00|一滴の水 派生小説
「え?工藤君?」
世良ちゃんの電話の声を漏れ聞いた時、園子は思わず彼女の横顔を凝視していた。

それは5月下旬のある日のこと。
世良と園子は、いつものように仲良く一緒に下校していた。
ちなみに蘭は大会前の為、空手部で特訓中でありいない。
「そろそろ受験勉強だよね~もう、はーっ!花の女子高生生活ともそろそろオサラバね~。」
「園子君なら受験大丈夫だよ。」
「まあね。・・そう言えば世良ちゃん、何処受けるの?」
「うん?僕はちょっと迷ってるんだ・・。」
「へ~そうなんだ。」
そろそろ別れ道になる十字路で「じゃあ、また明日ね!」と言い掛けた途端、世良の携帯が鳴ったのだった。
「え?工藤君?・・うん、ちょっと待って!園子君、また明日!」
言うが早いが人気のない帰宅路でない脇道へそれる友人の様子と、その電話の相手に思わず後を追っていた。
(ちょ、世良ちゃんって新一君と知り合いだったのっ?)
(何だか新一君の事、組織だけじゃなくて・・飛び級とか新しい恋人とか、全然知らされてない・・・そりゃわざわざ報告しなきゃいけないわけでもないけどさ。)
良く知っているはずの昔馴染みの新たな面ばかり見せられ、園子は口を尖らせた。
置いていかれたと感じ、そして何より失恋し覇気のない顔の親友を想った。
(蘭・・。可哀想に。)
組織の事は自分達の身の安全の為に黙していたと理解していた園子だが、それでもやはり言ってくれればという思いが完全に払拭できたわけではなかった。
(あれだけ待っていたんだから、蘭にだって知る権利あるはずだわ。まさか浮気とかじゃないだろうけど。)
(世良ちゃんも世良ちゃんよ!知り合いなら教えてくれたって!!)
「・・今ならいいじゃないの。」小声でぽつりと呟く。
組織は壊滅したとニュースで流れた。
新一が普通に大学生活を送っている事からしても、もう危険はないのだろう。
(だったら今だったら教えてくれたって!)
(そりゃ告白の返事しなかったのと瀬川君と付き合っちゃったのは駄目だけどさ。好きで戻ってこないとばっか思ってたからさ~。)
(蘭あんなに待ってたのに、こちとら心配して!・・ええい こうなったら園子様自ら突き止めてやるわ!!)
昔馴染みが遠ざかった淋しさ、親友への友情、”蘭を振ってまで選んだ恋にその価値があるべき”という恋愛至上主義が合わさった妙な義憤に駆られ、世良と新一の間柄を見極めようと慎重に後を追った。
(蘭へ知らせるかどうかは・・確認してから考えよう。)
最近やっと口にしなくなったとは云え、バレンタイン後の寝込みっぷりからすると、まだ蘭の新一への恋心は完全になくなったかどうかは怪しい。
(失恋は受け入れたっぽいけど、下手に刺激して再燃したら目も当てられないものね。)
(蘭の代わりに、私が見届けるからね!)
そうして追い掛けた先に園子が見たのは想像とまるで違った光景だった。

見覚えのある米花町の屋敷街を通り抜けて、新一の家まで来たが世良はきょろきょろと何かを探しながら、其処を素通りしていく。
「え?新一君と会うんじゃないの?」
彼の家から最も近い公園で世良が長身の男性に声を掛けた。
「秀兄!!」
「・・真純?」
(お兄さん!?)
視線の先には、新一ではなく世良をもっと鋭くさせた顔立ちの長身の男性がいたのであった。
彼の眼光の鋭さと尾行してきた後ろめたさから咄嗟に木陰に隠れていた。
(ああ、確か赤井秀一って世良ちゃんのお兄さんがいるって聞いてたっけ。・・ってアレ?新一君と一緒に騒がれたFBIの人も同じ名前じゃなかったっけ?)
名前だけ知っている知り合いの知り合いがニュースで流れても、それがイコール当の本人とは中々結びつかない。
園子はやっと今その事に気が付いたのだった。
(こんな繋がりがあったなんて・・!!)
元々有名人でメディアに出ていた新一はともかく、赤井は名前こそ大々的に報道されたが、写真等は然程流失しなかった。
彼が潜入捜査をしていた期間が数年あり、最近のまともな写真がほとんどなかったのだ。
また彼がFBI捜査官の為、アメリカから日本のマスコミに圧力が掛かったというのが事の真相である。
だから園子は初めて世良の兄に、組織殲滅の立役者に会って、こんなに身近に関係者がいたなんてと茫然としていた。
その間にも兄妹の会話は続いていた。
「秀兄!戻ってきたなら連絡くらいくれよな!」
「すまない、真純。・・どうして分かった?」
「工藤君が教えてくれたんだよ!!」
「また坊やか。・・・にしても良く此処にいると分かったな?」
「それも工藤君だよ!さっき家を出たから、おそらく駅までの道にいるって。その中でもこの公園で一服している可能性高いって!」
「今日はやられっぱなしだな。」
「ママだって心配してるよ!」
「・・・怒っているの間違いじゃないのか?」
「うん。秀兄生きてるって知った時、見た事ないくらい凄い綺麗な笑顔で”やっぱりか。”って言ったって話したよね?その時の顔が続いてる。」
「・・・さて、俺は仕事に戻る。」
「ちょ、ちょっと待ってよ!ママにも会ってよ!すぐそこのホテルにいるからさ!」
「俺は忙しい。」
「敵前逃亡だなんて、秀兄らしくないよ。」
回れ右して逃亡しようとした兄を引き留めようとする世良である。
「帰国したって事は、もうアメリカの組織潰したんだろ?」
「それも工藤君に聞いたのか?」
「違うよ、これくらい僕だって推理出来る!」
「もう急にいなくなったり、いきなり焼死しましたとかないよな!?」
必死の形相で目に涙を溜めながら縋る妹を見て足を止め、頭を撫でる兄。
「ああ。もう奴らは潰した。・・大丈夫だ、真純。」
「良かった。けどもう死んだ振りは辞めてよ、秀兄!」
その後の兄妹は少し近況を話した後、笑顔で別れを告げた。
「じゃあね、秀兄。週末に絶対ママに会ってね!」
「急な用事がなければな・・。」
いつも陽気な友人が一転泣きそうになっていたので、陰でハラハラしていた園子はその笑顔を見てほっとしていた。
しかしその笑顔のまま世良がまっすぐこちらへ向ってきたのには慌ててしまった。
(え?何で?もしかしてばれてる?)
左右を見渡すが公園に他に隠れられる場所などない。
「さて、園子君。こんな所で何しているの?」
「い、いや~アハハ。」
盗み見してた気まずさから笑って誤魔化すしか出来ない園子であった。

「成程ね~。」
結局園子は、近くのカラオケの個室で世良に親友の失恋、新一本人からは遂に明かされなかった真実、それに対する園子自身の複雑な想いを洗いざらい話す事になっていた。
「うん。御免ね、世良ちゃん。蘭が可哀想でさ。」
「蘭にも非はあるし、どうしようもないって分かってる。でも知らないままっていうのが何だかモヤモヤするっていうか。」
「上手く説明出来てないってのは分かってる・・。でも。」
それでも知りたかったのだと真摯な眼をする園子に世良も腹をくくった。
「分かるよ。説明されないって辛いよね。僕もそうだった。」
「え?世良ちゃんは知ってたんじゃないの?」
「いや、全然。さっきの話聞いてただろ?」
「あ、うん。確かお兄さんが死んだふりとか言ってたやつ?」
組織はなくなったけど念の為、秘密でお願いするよ、と前置きしてから世良は続けた。
「秀兄はね、組織へ潜入捜査してたんだ。」
「潜入捜査・・。」
「いわゆる、スパイって奴だね。」
「スパイ・・。」
そんなの物語や映画の中のものだけだと思っていた園子は、もう鸚鵡のように繰り返すしか出来なかった。
「けどそれがバレちゃって。その後、組織には付け狙われるようになったわけ。」
「その後、別の諜報機関のスパイに秀兄暗殺の命令が下ってさ。命令通りしないと、彼女が殺される。
けどされるがままだと秀兄が殺されるって事態になったんだ。」
「もしかしてそれで死んだ振り?」
「うん。丁度その時、犯罪者の死体があってね それと入れ替わったらしいんだ。」
「・・・。」
「けどさ、こっちにはそんな事情説明されない。いきなり秀兄が死んだって聞かされてさ。
しかも目の前には判別出来ないくらい焼死体だよ、もう。あの時は泣いたよ。」首をすくめ手を挙げる世良。
「家族にくらい説明あるんじゃないの?」
「ないよ。そこから情報漏洩したら洒落にならないだろ?」
「黙っていればいいかもって思うかもしれないけど身内が死んだのに、落ち込んでなかったり不用意な発言したら、怪しまれるしね。」
そんな些細な情報からも、情報を嗅ぎつける組織なんだと続けた彼女の声が何処か遠くから聞こえる。
(だから蘭に何も話さなかったんだ・・新一君。なのに、けしかけるような事しちゃってた、私・・。御免、蘭、新一君。)
「それにそもそもFBIの人もごく一部を除いて知らなかったらしいよ。秀兄曰く敵を騙すなら味方からって。」
「ええっ?」
「でさ、作戦を一緒に練ったのも、”死んだ”後、隠れ家や変装技術を提供したのも工藤君なんだよ。」
「そうなのっ?」
「うん。まあ実際には作戦以外の、家は優作さん、変装技術は有希子さん提供らしいけどね。」
でも頼んでくれたのは工藤君だから、感謝してるんだ、と八重歯を覗かせながら笑う世良。
「これで納得いったかい?園子君。」
「うん、ありがとうね、世良ちゃん。」
「どういたしまして。あのさ、余計なお世話かもしれないけど、工藤君は蘭君の事本気で想ってたよ。」
「え、あ、うん。」
蘭君の彼氏だって聞いてたのに、病室で志保さんと付き合ってるから訳分からなくてさ、本人に聞いてみたんだ、と続ける世良。
「そしたら蘭君に心配させない為、工藤君を探し回って生存を悟られない為に電話とメールが精一杯だったってさ。」
「難しいところだったらしいよ。組織に生存が発覚したら自分だけじゃなく周りも危険に及ぶ。
かといって連絡を断つと捜索されかねない。それでも彼は偶然取引を目撃したいわば事故的な被害者だったから、そんなに組織の眼が向かなくて何とか無事だったらしいよ。」
園子が少ないと詰った不定期なメールと電話、そして本当にごくたまの逢瀬。
それが双方の安全を保つぎりぎりの境界線だったのだ。
「でもさ工藤君言ってた。”それでも本当に蘭の身の安全を最優先するなら、事情を話して一切連絡しないって手も使えた。
それをやらなかったのは、蘭の泣き顔を見たくなかった俺の我儘だ。””好きだったから俺も声が聞きたかった。”って。
結果は残念だったけど、こんなに愛されてたって羨ましいよ。これで蘭君、少しは報われるかな。」やっと
思わぬ形で聞けた新一の本音が本当に嬉しかったが、既に過去形である事に、園子は途方もない寂寥感を感じた。
俯いた園子を心配したのか世良は、慌てて少し話題を変えて言い募る。
「もしさ、知らされなくて心配してた気持ちが宙に浮いてるなら、ぶつけてみればいいよ。」
「え?」
「僕なんか日本組織壊滅の折り、生きてるって聞いて慌てて病院駆けつけた時、泣きまくったからね。」
少し恥ずかしそうに言う世良。
「最初は生きてて良かった~って思って、わあわあ泣いたけど、死体偽造してまでさ~とか考えたら今までの心配が怒りに変わって怒鳴りまくっちゃった。」
「あれ、組織戦で弾が2発貫通していた秀兄にはちょっと酷だったな、でも口止まらなくてさ やっちゃった。」
「そこを宥めてくれたのが、たまたま病室にいた工藤君だったわけ。」
そう言えば新一が復帰したのと入れ替わるように世良が家庭の事情で休んでいた。
(ああ、お兄さんの付き添いの為に-。)
「やっと会えたのにあの報道の騒ぎから遠ざかる為とアメリカの組織支部壊滅の為に今度はあっさり渡米しちゃうんだからさ。
もうママの怒りが恐ろしいのなんのって。」
「秀兄は明らかにママ似なのに、誰に似たんだとか、静かな怒り心頭で僕すごいとばっちり受けてた。」
とばっちりと言いながらも、兄と無事再会できて嬉しいのだろう世良は、今までにないくらい本当に笑顔だった-。

晴れやかな笑顔の世良と別れた後、園子は帰宅し自室で一人静かにお茶をしていた。
”知らされなくて心配してた気持ちが宙に浮いてるなら、ぶつけてみればいいよ。”
心配はしていた。けれどその心配は全部が全部、彼の身の安全ではなかった気がする。
組織の事を知らなかったあの時、心配していたのは彼を想う親友。
側にいない彼に隠れて涙する彼女の為が主だった。
(その蘭でさえも、身の安全よりも何で帰って来ないのかって気持ちのが大きかった気がする。)
(詳しい事を決して話さない-。そんな新一君の心を慮った事があっただろうか。)
それは知らせない事で彼女 否、周りを-おそらく自分も含まれる-守ろうとした彼の配慮で、知らされない事でやってしまった事は蘭を責められない。
けれど親友は罪悪感に泣き崩れたし、自分だって申し訳なくて居た堪れない気持ちになった。
(このモヤモヤはそれね。)
非があるのに責められないというのは案外堪える。それが”知らなかった”から、やってしまった事だとしても。
(よく考えたらあの目立ちたがり屋が、あんなに自身の存在を隠すなんて何かあるって分かるよね。)
浮気を疑うより彼自身の境遇を省みるべきだった。
(いや、でもそうしたら下手したら私らが組織に狙われていたわけで・・。)
詮ない事だが、幾つもの”もしも”が頭の中で浮かんでは消えていった。
(新一君が蘭が好きなのなんてバレバレで、さっさと付き合いなさいよって思ってた。)
十代後半特有の乙女思考で、”好きなら、告白する。彼女を一番にするべき。喜びそうなロマンチックな場所へデートを行く”といった物語のような一定の理想的な交際過程を蘭と園子は思い浮かべていたのだ。
そしてそれに新一が付き合ってくれないから、苛々していたのだ、と思う。
彼の今までと全く違う言動の意味さえ考えることさえせずに。
心配しているようで、実は親友の恋の行方を心配していたのだ、と園子は遂に認めざるを得なかった。
(なんて自分勝手な心配だろう。・・・そして多分蘭も同じ。)
彼の都合も考えずに、電話をしていた親友とそれを焚き付けた自身のあまりの身勝手さに唇をゆがめる。
(これじゃ、新一君の心が離れて当たり前だよね。
・・最初はあまりのタイミングに蘭が彼氏作る前に心変わりしてたんじゃないかって疑ってたけどさ。)
命賭けの戦いをしている時に知らないとはいえ、要求ばかりされたら心が離れるのはこれまた責められない。
新一だって人間なのだ。辛い時苦しい時に支えたり励ましてくれたら、癒され心魅かれるだろう。
(多分その時、彼女さんが側にいたんだろうな。)
「世良ちゃん、無理だよ。」思わず呟く。
心配していた気持ちをぶつけていいのは、純粋に心配していた者だけだ。振りをしていた園子じゃない。
”恋愛が悪いとは言わないけどさ。恋愛がすべてって考えは違うんじゃないか?”
”勝手に約束して裏切られたはない”
”人には言いたくない事や事情がある”
”事情をよく知らないのに、勝手に噂する”
数ヶ月前、日下に言われた言葉が脳裏を甦る。
「本当だね、日下君。」
新一の蘭への愛情を信じているなら取るべきは、愛情を試す方法ではなく・・。
「新一君がそう言うならきっと何か事情があるんだよ。って言ってあげるべきだった。」
彼を信じる方向で支えるべきだった-。
勿論、結局のところ蘭の言動は彼女自身が決めたもの。
(けど、遠距離恋愛って不安が増大するものね。)
自身もそうな為その気持ちが手に取るように分かる。その際どうしても周りの反応に過敏になるし、影響される。
そして園子の言動は蘭の恋を負の方向へ向かわせてしまったのだった。
「御免ね、蘭。」
(私蘭の代わりに知りたがったけど、あんなに泣いてた蘭に、手遅れな上に、更に傷つく事、結局言えないわ。)
真実だからすべて白日の下に晒していいわけではない-。
相手を想うからこそ、あえて沈黙を保つことだってある-。
それを今正に彼女はまざまざと感じていた。
(ああ、新一君もこんな気持ちだったんだ。)
(結局、新一君の真摯な気持ちも、蘭の切ない気持ちも本当は何も分かってない事を、確認しただけだった気がする。)
そうして園子は机にあるフルーツの中から、いつもは食べない酸味の強い林檎を取った。
頬に一筋の涙を流しながら、徐に被り付く。
「すっぱっ。」
だが構わず、園子は林檎をしゃくしゃくと食べ続けた。
”人間の原罪”とも”知恵の実”とも称される果実のその酸っぱさと涙のしょっぱさが園子にとって”無知の知”の味となった-。
**********************************************
後書 まさかの園子編 再びです。そして世良さん 初登場~(≧▽≦)
これは貴女に捧げる白百合で、赤井さんが工藤邸を去った後のお話になります。
園子ちゃんは令嬢らしくしっかりしている、庶民的で姉御肌、友情に厚いという反面、蘭を大事にするあまり新一君をけなしたり、恋愛こそ最優先という言動をする(そのせいで映画のようにいらぬお節介でコナンの邪魔をしてしまう事多々あり)という両極端な性格を合わせ持っております。蘭の天使+空手暴走という両極端さを彷彿とさせます。
本作品は一滴の水 設定ですので、双方の特徴を併せもつ「蘭贔屓の思考回路は中々直せないけど、第三者に指摘されれば気付く」という性格です。
そんな園子が、”人間の原罪”とも”知恵の実”とも言われる林檎をかじって、無知を知るという風景が象徴的に浮かびまして本作品が出来ました。
ラストシーンがそれです。お楽しみくださいませ(*´▽`*)

Rainbow Maker

2016.05.02 00:00|一滴の水 派生小説
今回は劇場版名探偵コナン 純黒の悪夢 のネタばれが入っております。
まだの人は読まないで下さい。
これから映画を見る方は見ないで下さい。
それ以外の方で、ネタばれOK☆彡 もう見たわ+どんな二次でも大丈夫という方のみ どうぞ。新志+キュラソー?です。

**************************************
娘:美保が産まれ平和で幸せ一杯の工藤邸に、ある日差出人の分からぬ包みが届いた。
消印がなく、どうやら直接投函されたらしい。
宛名はDear Sherryとあり、すわ組織の残党かと思ったが、あの取り逃がした末端達の思考なら、既に此処に爆弾でも銃でも攻撃に来ているはずよねと志保は首を傾げる。
新一も慎重に荷物に不審な点がないか、開ける前に調べてみた。
「取りあえず不振な音はしねえな。探知にも引っかからず、と。」
特に異常もないので新一と志保は些かの緊張感を保ちながら、開けることにした。
「こんな事やる頭脳派はベルモットくらいしかいないな」
「現状ではそうよね・・。」
またいつかの江戸川コナン 改め 工藤新一様宛の手紙でも来るのだろうか-。
二人してほぼ共通の思考に陥ったが、中から飛び出したのは思いもよらぬものだった。
「サンキャッチャーじゃねえか。・・でも差出人がないのはどういうわけだ?」
それは、太陽の光をお部屋にたくさんの小さな虹のように運びこむお部屋の光のアクセサリーだった。
邪気を防ぎ、良い空気を部屋に呼び込むという事で近年人気のインテリアである。
光にかざして、その虹色を確かめながら、首を捻る夫の傍で志保の脳裏をある光景が駆け巡る。

”「逃げるわよ、シェリーちゃん」”
”「前の自分より今の自分のほうが気分が良い。」”
”「私はどんな色にでもなるキュラソー」”

ラムの片腕でその身体能力が特殊だったキュラソー。姉と同じく組織から逃げようと言った女性。
まだ半身半疑で彼女の真意を問いただすつもりで何色になるつもりなの?と聞いた私にそうねと随分感情豊かな表情でこう言ったのだ。

”何色にもなれるから、プリズムはどうかしら。”

それは子供達と一緒に載った観覧車の映像の虹色を意味していたのだと気付いたのは、すべてが終わった後-。
子供達がまだ観覧車にいると知って囮になり、その上、回る観覧車をクレーンで止め、焼死体 否 轢死した後だった。
あの時、死を覚悟した彼女と瞳があった事は今でも忘れられない。否、忘れない、忘れてはならない あの強い眼光。
「まさか。そんな・・。」
彼女が生きている?
(あり得ないわ。観覧車がクレーンを押し潰すまで、ほとんど時間がなかった。)
けれど判別が出来ない程の状態だった遺体を思うと、生存への微かな望みが心を照らす。
かつて、犯罪者の遺体とすり替わり組織の眼をかいくぐって、生き延びたFBI捜査官がいたではないか。

そして新一と志保二人で随分頑張って調べたけれど、結局何も分からずじまいだった。
盗聴器も何も発見されずに贈られたサンキャッチャーは工藤邸のリビングの窓に掛けられている。
自然の太陽の光を受けると、乱反射し、石を通過した光は虹色となり、虹のシャワーのように降り注ぐこの光景が志保のお気に入りとなった。
「Sun Catcherも良いけど、Rainbow Makerの名前の方が私は好きよ、Curacao。」
(コードネームじゃなくて貴女の本名を呼んでみたかったわ、キュラソー。)
*************************************
後書 純黒の悪夢を読んですーぐに書き上げた作品です。
いや~可能性はほとんどないと分かっているのですが、微かな生存率ないかなとか。
あの虹色で色々想い出すので、黒から白へ そして彼女がなろうとしていたのが虹色だといいなと思い本作品を書き上げましたw
そして更にx2、自分のインテリアでお気に入りなSun Catcherが一番ぴったりじゃない~(≧▽≦)という趣味に走ってます( ^)o(^ )
さてキュラソーの行動にも涙x2で感動したのですが、今回まさかの安室xコナンx赤井の3人のコラボ!!
もうね、コナン君を連携プレーで投げて繋げる二人なんか「おおおー!!」と最高にカッコイイ!!°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
推理はあんまりないのですが、緋色が好きな方 アトラクションが好きな方にはお楽しみ頂けるかと♡

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貴女に捧げる白百合

2016.04.16 00:00|一滴の水 派生小説
ある日、工藤邸には一人の来客があった。
「久しぶりだな 坊や、否、工藤君。宮野君。」
「お久しぶりです。赤井さん。赤井さんなら坊やでいいですよ。」
「・・・久し振り・・。」
云わずと知れたFBI一の狙撃手 赤井秀一である。
彼は何故か腕に不似合いな白百合の花束を抱えていた。

コナン時代のように明るく話す新一とは別に、妻の志保はやはり何処か堅い雰囲気である。
組織との繋がりを作るために彼女の姉:明美を利用して交際を始め、諸星大という偽名で組織に潜入した彼の過去を思えば、それも無理はない。
偽りの恋を仕掛けただけなら、まだ許せたかもしれない。
けれど、部下のミスでスパイだと発覚した瞬間から、姉は組織に危険視されるようになった。
FBIと連絡を取る恐れのある人物を組織が生かしておくわけもないからだ。
10億円強奪に成功したのに、粛清されたのがその証。
成功 失敗に係わらず組織は姉を殺すつもりだったのだ。
(殺したのはジンだけど・・・きっかけを作ったのは彼だわ・・。)
殲滅作戦の時は共通の目的があった事と大人数で会う事が多かった為、自分を律する事が出来ていたのだ。
面と向かったら彼を詰ってしまいそうで、彼女はその場を一時離れる事にした。
「・・私お茶入れてくるわ。・・コーヒーでいい?」
いい?と問い掛けながらも志保には二人ともブラックコーヒーが好みと知っている為、言うが早いがキッチンへと歩を進めていた。
彼の好物を告げた生前の姉の言葉が、笑顔が甦り、志保はその場で瞳に涙をたたえながら、自分の腕を抱きしめていた。
(かと言って彼を憎いとかじゃないのよね・・。ただ許せない気持ちはある。ねえ、どうしてお姉ちゃんだったの?
私が薬の開発者で利用価値が高いから?お姉ちゃんを返して・・。それだけ。)
志保は自分でも上手く説明できない感情の嵐に耐えていた。
目尻に溜まった涙を拭おうとした時に、ふとポケットに紙が入っている事に気付いた。
”かくれてきけ”夫の走り書きでそれのみ書かれたメモに、頭が疑問符だらけになり一瞬涙が引っ込んだ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「・・・嫌われているようだな・・無理もないが。」
「あれはどうしていいか分からないだけです。・・組織壊滅、お疲れ様です。」
そう、やっとアメリカの組織を壊滅し、赤井は家族がいる日本に戻ってきたわけだった。
「ありがとう。・・そうそう、結婚おめでとう。」ニヤっと笑みつつ言う赤井。
「どうも彡」照れながらも嬉しそうに笑う新一。
「工藤君なら大丈夫だな。・・明美の最後の願い・・”志保をよろしく頼む”。」そう言って彼は徐に頭を深く下げた。 
「赤井さんっ!頭上げて下さい。言われなくてもやりますよ。・・やっぱりこれ、赤井さんの携帯、ですね?」
新一は赤井にボロボロになった携帯を差し出した。
はっと息を止めたようにそれを見つめる赤井。
「銃撃戦の後、拾いました。
けど弾がかすった影響か最初電源入らなくて、奴らの仲間の物か、FBI・警察の味方側のか
それともあの倉庫群に何も知らず勤務していただけの人のか区別つかなくて、下手に届け出て出るわけにもいかなくて、ずっと俺が保管してました。
で博士と一緒に色々やって少しデータを復元させる事に成功したんです。
申し訳ないけど、所有者を特定する為、見させてもらいました。全く同じ文章が載ってました。
”私にもしものことがあったら、妹を、志保をよろしくお願いします。”。」
「・・・そうか。」
「本当の事、言えばいいじゃないですか。」
「君には分かっているのか?」
「ええ ほぼ全て。でもあくまでも推測の域を出ない推理であり、証拠と言えるのはこのメールと赤井さん、明美さんお二人の言動、くらいですね。」
「言っても、俺のせいで明美が死んだ事実は変わらん。」
「志保の心は軽くなるかもしれませんよ。」
「責める相手がいる方がいいだろう。」
「それは一時的なものです。何より俺がそんな志保を見たくない。」
「体の良い言い訳にしか聞こえんだろうよ。」
「それを決めるのは貴方でも俺でもない。志保だけです。・・・違いますか?」
「・・・全くだな。」赤井が観念したように溜息をついた。

(ど、どういう事!?)
ずっと彼が姉を利用し、その所為で姉は殺されたのだと志保は信じていた。
けれどメールの内容が正しければ、姉は自分を彼に託して逝ったのだ。
(銃撃戦で援護射撃してくれたのって、もしかして・・。)
夫と彼の会話を聞いていると、更に別の事実が隠されているようである。
(ようじゃない。新一は間違いなくそう推理している。この会話もわざと私に聞かせている。)
”真実は一つ”
夫の口癖。けれど彼はこうも言っていた。
”真実は一つでも、見る者によって、違って映る事もある。”
事実を隠すことが、大切な人を守ると考えた私達と、何でも話してくれるこそ信頼の証と考えていた黒髪の少女が脳裏に浮かんだ。
(”隠れている真実”それが新一には見えている、そして私に教えようとしてくれている。)
戸惑いが隠せないが、夫の信頼が何より勝った。
(貴方の推理が聞きたい。お姉ちゃんの真実が知りたいわ。)

「・・・どういう事?」
かたっと音がしたので振り向くと、飲み物を準備しているはずの彼女が其処に立っていた。
「坊や、計ったな。」
「さて。」
「新一、私の名探偵。私、貴方の推理が聞きたい。」
一瞬の躊躇いの後、決意を込めた瞳で夫に向き直る志保。
「志保。さっきも言ったが、あくまでも推測の域を出ない推理であり、証拠と言えるのはこのメールと赤井さん、明美さんお二人の言動。」
「貴方の推理なら信じられるわ。」
「サンキュ。・・証言者が居れば信憑性は増す。」
新一がちらりと視線を赤井に向けると、降参と言わんばかりに肩を竦めて見せた。
「では坊やの推理を聞こうか。」
「当たっていたら志保に真実を。」
「分かった。」
「志保 復元した明美さんから赤井さんへのメールな あれだけじゃないんだ。
全文はこうだった。
”大君・・・もしもこれで組織から抜けることができたら、今度は本当に彼氏として付き合ってくれますか? 明美
PS私にもしものことがあったら、妹を、志保をよろしくお願いします。”」
「・・え?」
「他のメールも断片的にだが残っててな、そのメール単語にFBIってあった。思うに明美さん知ってたんだ。”諸星大”がFBIのスパイだって。知っててそれでも愛したんだ。」
「・・・っ!!」利用されていると知っても、彼を愛した姉の明るい笑顔を脳裏を過る。
「それと組織戦。お前を守ってただろ?
キャメル捜査官が庇ってくれたのだって、赤井さんが命令したからだ。
あの場面でFBIの指揮を取ってた彼は、警察チームだった志保は本来なら眼に映るはずがないのに。
明美さんのメール・・”妹をよろしくお願いします”を守っているようにしか俺には見えない。」
「・・・。」
「負傷した志保は見てないだろうが、ジンとの狙撃戦がな、凄かった。俺にはまるで親の仇を取っているみたいに見えた。
あながち間違いじゃないな。”恋人”の仇打ちだったんだから。」
”恋人の仇打ち”。
-姉がこの男を敵対する組織の者と知りながらも愛したように、彼もまた潰すべき組織の女性と利用しながらも愛したというのか?-
「・・・それだけじゃ・・組織壊滅に必死になってただけかも・・。」
信じたい気持ちと信じられない気持ち 半々で思わず彼女は呟く。
「そうだな。けどさ、そもそも何で、明美さんが赤井さんがFBIのスパイだって知ってたと思う?」
「え?」
「普通ならあり得ないよ。赤井さんはFBI一の切れ者だぜ?そんなヘマはまず踏まない。
素人の女性が勘づいても、恋愛なら精々自分に気持ちが向いてない程度で、組織を抜け出さないと本気で付き合えない相手なんて認識はされない。」
言われて見ればそうだった。
夫と同等かそれ以上の推理力を持つ、FBIの精鋭が勘が良い部類に入るとは云え”普通”に育った姉相手に遅れをとるはずがない。
「じゃあ、じゃあ、どうしてお姉ちゃんは知っていたの?」
此処で新一は赤井の方を向いて、その蒼の瞳に光を増しこう言った。
「赤井さん本人が明美さんに伝えたからだよ。そうですよね、赤井さん。」
「流石だ、工藤君。」
「・・・っ!!」驚いて絶句する志保に新一は尚も語る。
「それ以外考えられないんだ。・・後は志保なら分かるだろ?」
探偵にしては珍しく最後の最後の決定打は言わず、志保に委ねる言い方をした。

-利用されていると知りながらも彼を愛し、組織を抜けた後付き合ってくれるかと聞いた姉-
-潜入先で正体を明かす禁忌を犯し、彼女の最後の願いを、志保を秘かに守っていた彼-
それは愛以外のどんな言葉で表現する事が出来ようか?

だが同時に夫の”あくまでも推測の域を出ない推理”という意味にも気付いた。
極論から言えば、利用した姉への贖罪・罪悪感からその妹を守ったという見方だって出来る。
組織にいた昔の自分、男女間の愛情など信じていない時ならそう思っただろう。
(でも今なら、新一と出会った今なら信じられるわ。)
愛すること、愛されることを知った今なら、理解出来る。そして・・。
(お姉ちゃんが彼を愛していたのは間違いない。でも彼は?)
知りたい、という気持ちが彼女の中で急速に沸きあがった。彼が姉をどう思っていたのか。
(どうか彼もお姉ちゃんを想っていますように。)
愛された喜びを知った志保は、祈るようにそう思い、恐る恐る唇を動かした。

「お姉ちゃんをどう思っていたの?」
「・・心から愛していたよ。組織を潰して君たち姉妹を助けだしたら、迎えに行こうと思っていた。」

一瞬の沈黙の後、赤井にとっての”真実”が語られた。
(お姉ちゃん、お姉ちゃん。良かったね・・!!)
感極まって泣く志保とそれを慰める新一を見ながら赤井は思った。
(随分、感情豊かになったものだ。・・坊やの御蔭だな。)
(明美、良かったな。君の最後を看取ってくれた坊やが、君の妹を幸せにしてくれる。)
聞かれた事には約束通り”真実”を答えたが、彼には彼女にまだ言っていない事がある。
実は赤井はアメリカで組織壊滅作戦が失敗に終わった時、明美が粛清される危険性に気付いていた。
『ダメよ。大君。妹が、志保がいるの。私だけ逃げるわけにいかないわ。』
組織から抜け出せるように彼女に幾つか提案したが、妹を置いていけないと拒否されてしまった。
『大丈夫よ。何とかするわ。』
妹さんは後で保護するから、緊急なのは君だと説得しても彼女は首を縦にふらず、姉妹二人で組織を抜け出そうと模索していた。
(あの時なら、まだ間に合った。)
志保にこだわりさえしなければ、明美が無事でいられた確率はかなり高かった。
薬物開発の責任者である妹に引き換え、特に組織に何の貢献もしていない彼女は、細工が見破れる程の調査はされない。
(・・だがそれを知ったら、彼女は悲しむだろう。自分を責めるだろう。)
(誰にも言うつもりはない。)
妹の幸せを願っていた彼女の為に、赤井は敢えて沈黙を保った。

一段落して落ち着いた若夫婦に向かい、「明美に会わせてもらってもいいか?」と聞いた。
実は唯一の遺族である妹が行方不明で引取人なしで警察の片隅に置かれていた彼女の遺骨が、少し前に工藤邸にある。
彼は、二人だけでなく、其処で彼女に組織殲滅が完了したと報告しに来たのだ。
「いいよな?志保?」
「ええ・・。案内するわ こちらの部屋よ。」
(あの白百合・・。お姉ちゃんに?)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

その後、今度は本当に淹れた珈琲で3人で1時間程談笑して、彼は帰って行った。
話したのは主に新一と赤井で志保は時折相槌を打つ程度だったが、前よりずっと柔らかい雰囲気になったのが新一には嬉しかった。
(これで志保の心が軽くなるといいな。)
明美の遺骨に供えられた白百合の花束を見遣る。
「にしても鳴子百合ねえ。」
花屋で売っている良く知られた絢爛な百合からしたら、花も控えめな色で、愛らしい姿で、可愛らしい。
草原や林でそよ風に揺れているのが、似合う花である。
百合の花言葉は、色や種類によっても違うが代表的なのは、「純潔」「無垢」「威厳」。
特に白百合は結婚式にもお葬式にも使われる花だ。だから何も可笑しい事はない。
けれど名探偵には別の花言葉が頭から離れないでいた。

あまり知られていない日本のみでの鳴子百合の花言葉「あなたには偽れない。」
”たとえ他の人には嘘をつけてもあなたには嘘をつけない、あなたは特別な人”
「何処まで狙ってやってるんだろう、赤井さん。」
名前も何もかも別人物として会い、恋の初めからして計算で始まった偽りの”恋”。
虚構だらけの中で咲いた”愛”が皮肉にもたった一つの真実。
亡き彼女に捧げられた白百合はそれを象徴しているように輝いて、新一の眼に映っていたのだった。
***********************************************
後書 雛祭り/53,000HIT小説企画で陽那様リクエストにより
コナン小説ご希望の場合(*今までのリクで一番多いので)
「工藤邸にある客人が訪問する・・それは!!??」
①赤井秀一 紹介文:言わずとしれたコナン君との息がぴったりのFBI狙撃手!
②世良真純 紹介文:女子高校生 探偵。優秀な兄がいる。幼少期に新一と逢っているらしい・・!!??
③まさかのアノ人(誰だよってツッコミはなしでお願いします(笑) 完璧謎企画\(^o^)/)
以上の3択から①をチョイス頂きました☆彡
陽那様、お待たせしました!

本日の新作コナン映画公開に合わせてupです。
けど映画の黒とは反対に白がメインカラ―♡
間に合って良かった~><
いえね、小説プロットは最初から出来てたんですけど、赤井さんが新一君や志保さんを何て呼ぶかな?
とか細かい設定考えてたら、中々筆進まなくて・・・(;一_一)
だって彼って下の名前を呼び捨てする傾向強い上に、コナン・哀時代も知っている。
けれど、元の姿ではそんなに親しいわけじゃないから、流石に配慮するじゃないかなと思って唸ってました。
で胸中では坊やと志保ですが、公では工藤君(でもプライベートだとたまに坊や)、宮野君にしてみました。
今回、新一君の推理が冴えわたります。
けど読み解くのは事件ではなく、人の心。
赤井さんと明美さんの恋の模様をこんな感じで推理してみました。
メールPSの後は私の推測です。
でも赤井さんが”彼女との約束なんでね”って哀ちゃんを守っている様見てるとありえる度高いと思うのです。
 
いいな、って思ったら感想か拍手をポチっと頂くと嬉しいです( ^)o(^ )

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プロフィール

30代OLが歴史・節約・日頃・二次小説のことを書き綴っています。 コメント大歓迎★ ですが、宣伝や本文に何も関係ないもの もしくは激しく不愉快、コピペ等、そういった類は、私の判断により 誠に勝手ながら削除の方向です。楽しく語りたいです♪ 二次創作小説もありますが、このサイトは個人作成のものであり、原作者・出版社とは一切関係がありません。私なりの解釈を加えた二次小説もございますので自己責任でご覧になって下さい。

雪月花桜

Author:雪月花桜
タイトル通り歴史大好きな女がブログしてます。
歴史を元にした小説なんかも大好きでそれらについても語ったり、短編なんか書いてみたいです。
現在それ以外でも二次小説をupしておりますし、OLなりの節約・日々の徒然を語っています。

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