悲劇の人 PART2(続)

2010.03.11 15:40|歴史
この処刑時の迅速ぶりに無実説とか陰謀説が出てきます。
事件の黒幕が持統天皇ってのは、大抵同じ。
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『懐風藻』によると、
「状貌魁梧、器宇峻遠、幼年にして学を好み、博覧にしてよく文を属す。
壮なるにおよびて武を愛し、多力にしてよく剣を撃つ。
性すこぶる放蕩にして、法度に拘わらず、節を降して士を礼す。
これによりて人多く付託す」
(体格や容姿が逞しく、寛大。幼い頃から学問を好み、書物をよく読み、
その知識は深く、見事な文章を書いた。成人してからは、武芸を好み、
巧みに剣を扱った。
その人柄は、自由気ままで、規則にこだわらず、
皇子でありながら謙虚な態度をとり、人士を厚く遇した。
このため、大津皇子の人柄を慕う、多くの人々の信望を集めた)
とある。
『日本書紀』にもおなじ趣旨の讃辞が述べられており、
抜群の人物と認められていたよう。
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よって才能溢れ、血筋正しい皇子が実の息子を皇位につけたい
継母により陥れられたって感じになってます。
ただこういう政争の敗者は、同情されやすく、美化されている
可能性なきにしもあらず。特に日本は。

こんな私の思いとジャストフィットしているのが
小説「裸足の皇女」 永井路子先生作です★
これは大津の正妃 山辺皇女が主人公です。
その中で彼は、祖父から愛され、才能も溢れるが故の傲慢さを併せ持つ
男性として書かれています。
私はこちらが実情に近いのでは?と思っています。
だって何もかも持ってて、産まれたときから身分も最高だったら、
少しくらい傲慢にもなりますよね。
ただ恵まれた故の大らかさもあって気さくだったのが謙虚に移った
だけじゃないのかなって!

本当の悲劇というか可哀そうなのは彼の処刑後の山辺皇女と草壁皇子
山辺皇女は、髪を振り乱して裸足で走り、殉死。
永井路子先生の小説のタイトルはこの様子を表してるわけです。
なんてイイタイトル!!私が使いたい!(←いかんだろ)
彼女も是非書いてみたいのです
草壁皇子はこの後、病気がちになり遂に天皇に即位することなく
亡くなります。
ただの病死説と異母弟・大津の処刑に衝撃を受けて死亡という説があります。
史実からは平凡だけど、優しい男性だったのでは、と
思わされます(舎人とかの歌がね)そして、大津処刑前には健康で3人の子にも
恵まれているところを見ると、精神的ショック説が確立高いかな、と
思います。
小説もかきやすいし(結局それ 笑)

でも大物ママに優しいけどひ弱な息子ってどの国にもいそう。
中国でいうなら呂后と恵帝 ですかね。
夫の死後、寵愛されてた戚夫人を、両手両足を切断、目をえぐり出し、
耳をくすべてつんぼにし、声を潰したあげく、便所の中に置いて人豚
と呼んで復讐(すごすぎる)ただその様子を見た恵帝はショックを受けて
寝込み、あげく若くして亡くなってしまうんです。

勿論持統天皇はここまで残虐なことしてませんが、
ビッグすぎるママから産まれたばっかりに、っていう
点においては同じかなと思ってしまいます。



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雪月花桜

Author:雪月花桜
タイトル通り歴史大好きな女がブログしてます。
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現在それ以外でも二次小説をupしておりますし、OLなりの節約・日々の徒然を語っています。

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