真実の扉②~魔女の預言~

「そ、それいいかもしれません!紅子先輩の水晶占い本当に凄い当たるんです!
リーディング 解説は私がしますから!」と彼女の気持ちを引き立てたくて、慌てて口添えする優花。
「おっかねえけど当たるのは本当だし。」と何故か渋い顔をしながらも薦める快斗。
「そうよ!紅子ちゃんの占いなら大丈夫!」と太陽のような顔で太鼓判を押す青子。
その中で新一だけが興味深そうに静かな眼差しを紅子の方へと向けていた。
橘さんは当初こそ、いえそこまではと遠慮していたものの、4人から勧められ、その勢いに押されるように結局占いをすることになっていた。

”汝から見た彼の姿は真実なり”

水晶をじっと見つめる紅子の口からいつもよりずっと厳かで綺麗な声が響き、その場を支配する。
「となると先程の真面目で少しシャイで口数の少ない方、誠実で優しい方というのが彼の真実の姿と言う事ですね。」
「確かちょっと抜けたところがまた逆にほっとしたとかも言ってましたよね。」
「ちょっと快斗!リーディングの邪魔しちゃ駄目だよ。」
「へいへい。」
「ですから婚約者さん、橘さんの事きちんと好きだったと思います。」
「あの・・となるとあのスケッチブックは何だったのでしょうか?」

”憧れが募り悪意のない嘘が想いが迸る”

「!妹さん、体が弱くてほとんど家にいたって仰ってましたよね?」その瞬間、閃いたように優花が話しだした。
「え、ええ。」
「でも恋愛には憧れてた。年頃の少女なら当たり前ですね。・・そんな時もしも婚約者さんから優しく扱われてたとしたら?」
「え?」
「だって彼からしたら、婚約者の体の弱い妹さんなんて、まず普通優しく接すると思います。年下ですしね。
でも身内以外の男性におそらくほとんど免疫のない妹さんにとってみたら、すごく嬉しくて憧れか初恋の感情になった。」
「まあ。」
「そんな想いからスケッチブックに描いたんじゃないですかね。」
「好きな人の絵を描く癖のあるっていうの私の友人にもいるんです。絵の得意な人に多いらしいですね。
気が付いたら目で追ってて描いてるって話してました。」
「でもあの言葉は?」
「橘さんには言ったことないような情熱的な言葉ですよね?シャイな人なら、言えないのが当たり前ですよ。
むしろそんな言葉がポンポン出てくるのは女性はナンパしないと失礼と思っているイタリア人とか恋愛慣れした男性くらいだと思います。
まず昭和前期の男性 しかも寡黙と称される方には無理だと思います。
だからそれ彼が言った言葉じゃなくて、自分の好きな小説の言葉を書いて、彼に言われたかのような妄想というか空想を楽しんでたんじゃないでしょうか。」
「「あ、そっかさっき”あの子の好きな小説みたいな”って!」」青子と快斗の言葉が被る。
「だからこそスケッチブックを日頃から手元に置いていたんだと思います。・・こういうのって人に見られたらかなり恥ずかしいですからね。」
今までの会話を必死に反芻し、占いに繋がり且つ依頼人が語る妹さん像を損ねないよう言葉を紡ぐ。
「紅子先輩の占い通り、多分悪気はなかったと思います。
遺品整理するまで橘さんが気付かなかったって事は、気持ちを押し隠して、婚約を祝福されていたんじゃないでしょうか?
でも自分だって年頃で美しいのに体が弱いばっかりにって言う悔しさとか哀しみがあった。
家格が同じくらいでいいなら、健康ならその御縁談、妹さんにきた可能性もあったわけですから。
それを自分で慰めていたのでは、って思います。」
「確かにりこちゃん、笑って婚約おめでとうって言ってくれてましたけど・・まさか。」
「そうでしたか・・。妹さん・・凛々子さんね、すごくお姉さんの事、橘さんの事、羨ましかったと思いますよ。」優しい声音で続けた。
「そ、そんな。」
老婦人は口に手を当て、目には涙を溜めている。
婚約者が自分をきちんと想っていてくれていた 妹は悪気のない思慕を彼に抱えていただけだった-。
依頼者にとってこれほど甘美な真実もないだろう。
”できれば、信じたい””でもこの指輪の意味は?”と彼女の表情が物語っていた。
(となると後は指輪の謎だけだ。)と快斗も同時に思っていた。
彼と妹の愛称が刻まれたまるで結婚指輪のようなリング。
この物証が、さっきの占い結果を曇らせる。
ただ、そのような物を本来の婚約者に贈るとは思えない。
(彼女は彼は少し抜けたとこがあるから、と言ってたから妹さんとの仲を疑った時から、これは本来妹さんにあげる予定の物を間違えて渡した、という疑惑が頭から離れないだろうな。)
(だが紅子の占いによって妹さんとの仲は否定された。さっきの後輩の読み解きも中々見事なもので説得力はある。)
最後のこの砦さえ、論理立てた説明が出来ればこの老婦人の心の蟠りが取れるのではないだろうか。
(謎と言えば、探偵。探偵と言えば・・)
其処でこっそりと新一の顔を見ると、もう既に得心がいった顔をしていた。
(嘘・・もうその謎解けてんの?流石だぜ。名探偵。)
「となると後はこの指輪の意味ですが・・。先輩、お願いします。」
「ええ。」水晶をまたじっと見つめる紅子。

”汝は既にその手の中に全てを持っている。真実の扉、光の魔人によって今開かれん。”

「「「「「「え?」」」」」」口にした紅子自身をも含め、その場にいた全員の驚きの声が揃った瞬間だった。
**************************************
後書 64,000hitリクエスト企画 真実の扉 続きです。
お、終わりませんでした~(^^ゞ
次話で解決編。我らが新一君が真打ちで登場し、活躍します☆
さて皆さん。挑戦と言いますか、提案です。
この指輪の謎 解いてみませんか(笑)
既に大半が紅子ちゃんと優花さんの絶世美女コンビにより、解かれています(って言うか優花さんが名探偵ぶり半端ない(笑) 
まあこれは紅子ちゃんの預言あっての事です)ので、最後のコレはそんなに難しくないんじゃないかなと思います。
我こそはという自信のある方、当たっているとネタばれになりますので、私にだけ非表示コメントにてお知らせをw
ない場合は表示コメントでも全然OK(失礼だから(・。・;)
当たっていたら・・どうしよう(嬉しい悲鳴\(◎o◎)/!)
感想コメントでも、拍手でも勿論嬉しいです(^v^)

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次が

次が新一が謎を解く話ですか?楽しみです。読む専門なので謎を解くといったことは苦手ですが楽しみに待ってます

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流石の名探偵

コナン大ファァァーン♪様

おはようございます。
いつもコメントありがとうございます。
“真実の扉、光の魔人によって今開かれん。” この言葉好きなので
皆と一緒に「え~!!!!」と思わず叫んで頂いて嬉しい限り!(^д^)!


<“新一くん、私に頭脳&才能を分けてちょうだい?” (私の願い…です)
私も欲しいです( ^)o(^ )

明後日の解決編にてお楽しみ下さいませx2

明後日の解決編

イン様

おはようございます。
いつもコメントありがとうございます。
あ、私もです。謎解きしようと思っても物語楽しむ方へ頭使っており勝手に手が頁捲る人です笑
はい。新一君 編で謎が明かされます。
明後日の解決編にてお楽しみ下さいませx2

回復祝い申し上げます(^◇^)

まろん様

お久しぶりですう!良かった~お元気になられたのですね(*^^)v
今か今かとお待ちしておりました!

謎解きチャレンジ! 大正解でございます( ^)o(^ )
そう、その最後の後押しを我らが新一君がやるわけです。
はい、はっきりと真実が明らかにして、彼女を長年の悩みから解放致します(^◇^)

あ~なるほどx2.
ただね、昔の縁談ははっきり言って家と家を繋ぐもの、子供を儲け家を継ぐものというのがあり
健康でないとそれだけでかなり不利だったのだと思います。
勿論恋愛結婚もありましたが、家から出れない妹さんはそのチャンスすらないわけで・・。
温かい目で見てくれると嬉しいです。

【バスルーム密室事件】確かに・・><
私比較的原作をそのまま読むんで、妹が結構健気に見えたんですけと
冷静に見ると犯人の女性が可哀想ですね。

<妹が自分の恋人を奪って結婚する。
<自分は7年も付き合った恋人を盗られ、家も追い出され・・・。憎しみのあまり妹を殺害してしまう・・・。
<あれは恋人の男が一番悪いですけど、正直妹さんもこういうことになっても仕方のないことをしたと思う。
<姉の長年の恋人だった男性に言い寄られて最初は断っていても結局押し切られてる時点で男>>>>>>姉だったのは明白でしょう。
<自分から言い寄ったことにしたからなんだっていうの。
<姉想いだろうとそうじゃなかろうと塩素ガスの発生しない洗剤を買ってくるのは普通だよ。
<そんな事明らかにされても「だから何」としか言いようがなかったヽ(*`Д´)ノ
確かに本当に姉想いなら、拒絶するって手も使えましたよね。
こちらの作品は妹さんは胸に秘めていようともそれを行動には移しませんでした。
移せなかったとも言いますが、私どんな恋愛をしようと行動は本人が決める事なので、その行動が倫理に劣らなければまあいいんじゃない?と思います。
よって妹さんには同情的。


新志逆行チートですが・・・。
御期待頂いてありがとうございます(=^▽^=)
私の作品ではもれなく、新志に蘭ちゃんを絡まりますね笑
それではまたw

PS まろん様リクエスト 英理さん編 似た者母娘はもう読んで頂けましたか?
すっごく難産だったので、是非ともリクエスト者のまろん様の感想を頂きたく・・お待ちしております<m(__)m>

またのコメントありがとうございます。

ゆぅ様

こんにちは☆彡
またのコメントありがとうございます。
ええ正解ですよ~( ^)o(^ )
明後日の解決編お楽しみ下さい(^◇^)
それではまたw

まさかの蒼君!

nami 様

こんにちは。
またのコメントありがとうございます。

快斗くんと美保ちゃんの話も読んで頂けたのですねw
<どんな形でも快斗くんが美保ちゃんに「捕まってもいい」と思った時点で恋は始まってると思います。
ですよねx2♪

まさかの蒼君!ええとですね彼は外見 新一似ですが中身は志保さん似のおとなしい子ですので
あんまりエピなくて・・むしろ第一子誕生の時の周りの騒動が凄そうな笑
反対に美保ちゃんは、外見 志保さん似の美少女、中身 新一君そっくりの探偵 という美味しい設定ですので
快斗君を捕まえさせてみたくなりました(爆
基本オリキャラはあんまり主人公にしないので、彼女が例外でした(・。・;


それではまたw
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30代OLが歴史・節約・日頃・二次小説のことを書き綴っています。 コメント大歓迎★ ですが、宣伝や本文に何も関係ないもの もしくは激しく不愉快、コピペ等、そういった類は、私の判断により 誠に勝手ながら削除の方向です。楽しく語りたいです♪ 二次創作小説もありますが、このサイトは個人作成のものであり、原作者・出版社とは一切関係がありません。私なりの解釈を加えた二次小説もございますので自己責任でご覧になって下さい。

雪月花桜

Author:雪月花桜
タイトル通り歴史大好きな女がブログしてます。
歴史を元にした小説なんかも大好きでそれらについても語ったり、短編なんか書いてみたいです。
現在それ以外でも二次小説をupしておりますし、OLなりの節約・日々の徒然を語っています。

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