Happinest Life
ヒッタイト後宮、正妃の間。
うららかな午後のひとときのはずの時間が、今日に限って緊張を伴った空気が流れていた。
この後宮の主、ユーリ・イシュタル皇妃が、倒れたからである。
「ユーリッ!!!!大丈夫かッ?」報を聞いてすぐ血相変えてやってきた皇帝。
「母上、お加減はいかがですか?」と長男で皇太子のデイル。父親よりも大分落ち着いている(笑
「母上、大丈夫ですか?」と父親似の第二皇子、ピア。
「お母様…」と心配そうな黒い瞳を、向ける第一皇女、マリエ。
家族皆の来訪を受け、心配させまいとユーリは微笑んだ。
「大丈夫。そんなに心配しないで。少しふらっとしただけだから。」
「少し熱があるな。今日の会議は欠席だな。」
皇妃の額に手を当て、断言する皇帝である。
「そんな…大丈夫だってそれに今日の会議は重要なものだし。」
「いいや、病気は初めが肝心なんだ。誰か医師を!」
「病気じゃないってば!カイル心配しすぎ」過保護ぶりに少しむくれるユーリ。
「だめだ!安静にしてろ!」一歩もひかないカイル。
このままだと皇帝夫妻の口喧嘩に発展すると踏んだ、いつでも冷静な元老院議長イル・バーニが、一言。
「典医の判断により、会議の出席の有無を決めましょう?両陛下よろしいですね?」
//////////
「まあ、お医者様が安静って言うならしょうがないけど…。」しぶしぶうなずくユーリ。
「確かに、そうだな」とカイル。
そこへタイミング良く、医者がやってきて、皇帝一家、側近たちの見守る中、診察が終った。
のだが、何やら考え込んでいる様子だった。何かに気付いたように皇妃の方を見ると
「皇妃様、失礼ですが、月のものはいつありましたか?」と聞いた。
「は??え、えーと1,2.3ヶ月くらいかな・・?あれ最近全然ない…?」
「やはり」
「妃は何かの病気なのか?」と心配のあまり口を出す皇帝に典医が笑みを浮かべて
「おめでとうございます、陛下」と一礼した。
「は?」と間抜けな声をあげる皇帝。
(人が妻の心配をしているのに何がおめでとうなんだ?)
続いて言った台詞が質問の答えだった。
「ご懐妊なさっておいでです。」
それからは、一騒動であった。それぞれの反応は以下の通りであった
この国の最高権力者たる皇帝であるハズのカイルは大喜びした挙句、
「ハディ、ミルクとはちみつをありったけ」「シャラ、何か羽織るものを」
「ユーリ、私の目の届かないとこに行くな」等々・・・
心配と溺愛にいつもより拍車がかかった。
ユーリは40歳近くの妊娠にさすがに恥ずかしそうであるが、喜びも感じられる笑みを浮かべていた。
「カイル、産まれるのは半年後よ!!!」
・・・・ただしカイルの溺愛ぶりに閉口気味の妃であった。
20歳になったばかりの皇太子・デイルと最近宮を持ち独立したピアは、「あの父上と母上は」と顔を合わせて苦笑いしていた。
ピアは側室を迎えたばかりの兄に
「兄上の方はまだですか?」
と言われて皇太子殿下は、ヒュン、ヒュン。
仕返しとばかりに求婚の書簡の山から、タブレットを投げつけていた。
「何されるんですかー??兄上!」抗議の声を上げるピア皇子。
「うるさい!!!これからの事を思うと頭が痛いのに、それに拍車をかけることを言うな!!!!おまえも妃の1人でも持って私の負担を軽くしろっ!!」
倍に言い返され???が浮かんだ弟に根は優しい兄は、これから先起こるであろう事を説明しだした。
現在のヒッタイトはオリエント一の領土、権力を誇っている。
その頂点に立つ父カイル・ムルシリには即位直後、いや前からも降るような縁談があった。
なにせ皇帝の持つ権力、領土、容姿、実力等々これでもかとばかりに、周辺諸国が手を結びたい条件が揃っていたのだ。
彼の父、彼ら皇子の祖父に当たる、先々帝は自分の王女を近隣の王に嫁がせ、自分自身も藩属国、同盟国の姫たちを娶り、その力も得てヒッタイトを発展させた。
言わば、政略結婚を国のために上手に活用したのだ。
それについては、賛否両論あろうが、結果的にヒッタイトを一流国まで、のしあげたのは確かであり、成果でもあった。
そうでなくても、王の政略婚は、国の利益として当たり前であり、妃も複数いて当たり前のこの時代である。だからその息子も・・・と周辺諸国は思ったのだが、そうはならなかった。
現在の皇帝ムルシリ2世は、結婚に対して、亡き父と反対の政策を貫いていた。
義母、ナキア皇太后の横暴を見ていた彼の考えは、妃の後見は当てにせず、その代わり求めたのはその女性自身の力。
「人の上に立つ器量、自戒心、自制力を持つ女性。その代わり側室は持たぬ」
帝国第1の女性としてのその期待に応えたのが、彼らの母、ユーリ・イシュタル。
ハッティ族から製鉄法を献上された女性。
ミタンニ戦、アルザワ戦、エジプト戦を勝利に導き、戦いの女神。
そしてその人柄に惹かれた、絶大な民衆の支持。
皇妃になるに足りないのは、身分だけだったといって良かったが、それさえも元老議会で出した条件をクリアし、正式にタワナアンナに就任した。現在では、泉から現れた女神という、身分を越えたものとして、貴族・民衆にも容認されている。
そして現在の皇帝の妃は彼女だけだ。
それが結果として、帝国をますます富強にしていた。
というのも先々帝の婚姻政策は一流国に成長するにあたって、必要であったがそれと同時に、問題も抱え込んだ。
第一の火種はその犠牲になった嫁がされた姫たちー主にナキア皇太后の所業であった。国家反逆罪、皇帝暗殺未遂で流刑にされるまで、自国の利益より自身の野望を果たすために行動した。
第二に姻戚諸国への援助。
この2つが彼らの母1人が妃になった時点で、一気に解決したのである。
第一はそのままであり、第二の問題は、小国であったころには特定の国との誼を通じていることが、政略上有効であったが、ここまで強国になると却って逆効果になる、できるだけ平等に接することが自国のためになる方が多いからである。
が、しかし、である。
「周辺諸国はどうしても我が帝国と誼を通じたい。しかし父上は母上しか妃を持たない。と、どうなる?」
そこまでの事情を説明してデイル皇子は弟に問い掛けた。
ちなみに正妃1人と決めたのは、その女性にそこまでのものを要求するのだから、と言っていた父の言葉は、伝えなかった。
嘘ではなかろうが、それが真実の全てではないこと ―― つまり父が母を溺愛している ―― を知ってたからだったりした。
「次期皇帝たる兄上に縁談が来る・・・?」
「よく出来た。その通り!!その上、母上が懐妊したと知れてみろ!祝いと称した使者がまたわんさかやってきて、ついでに(このついでが曲者だ)皇太子殿下もそろそろ正妃を持たれては?とか、側室でもよろしいから、わが国の姫を、とか言ってくるに決まっている!!」
バキっ。求婚の書簡に八つ当たりする皇太子殿下(笑
使者の口上まで覚えてるところを見ると、今までにもよほどたくさんの縁談があったらしい。
(ぼく、第二皇子で良かった。)
心の底から思ったピア皇子であった。
「他人事と思うなよ?はい、土産!!」
兄がにこりと差し出したのは、例の書簡の山。
「だってこれ兄上宛でしょう?」
慌てまくるピアにデイルが、「残念だな。皇子の内どっちでもいいのだそうだ。お前にやる。私は、要らん」
「私だって要りませんよ~~~」
ピア皇子の悲鳴が王宮に響いた。^^;
さてマリエ皇女は兄達と違い、両親と素直に喜び一生懸命に名前を考えてたりした。
「男だったら、シシとかシンとか簡潔なのがいいな~呼びやすいしカッコイイ!!
女だったら、お母様も私も女神の名前だから神話から取ろう!ね、お母様!」
「ふふ、男だったら、マリエの案でも良いわね。でも女の子だったら、名前はもう決まってるのよ・・」
「え~?何て名前?」
ユーリは少し儚げに微笑み「エイミ、と言うのよ。」
「エイミ?」
「そう、母様の大事な人の名前よ。」
それまで、母娘のやり取りを笑顔で見ていたカイルだったらが、心配そうな顔をして
「ユーリ・・・」と言い愛妃を抱きしめた。
「カイル、大丈夫。私は幸せよ。」
その様子を見ながら側近たちは絶句から立ち直り、お祝いを言ってきていた。
あの皇帝夫婦ならありそう的納得モードが周りを流れている。
ただしイルはカイルの心配ぶりを見かねて ―― 高齢出産は死亡率が高い ――
「そんなに心配なら作らないで下さい」
「そんなこと(1人寝のことね^^;)私が我慢できると思うか!」
「それならそれで結構、ただし政務に支障はきたさないで下さい」 最初が肝心とばかりの元老議長と皇帝とのやりとりが続いていた。
ヒッタイト帝国は今日も平和?であった・・・・。
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<後書>
かなり前にハマりまくった「天は赤い河のほとり」の二次小説です。
一応歴史小説になるのかしら?やっぱり二次小説?(笑)
これは天河の二次小説サイトを運営してる「わるふざけ」さんのサイトに寄贈した小説でした。
せっかくなので自サイトにもUP^^
うららかな午後のひとときのはずの時間が、今日に限って緊張を伴った空気が流れていた。
この後宮の主、ユーリ・イシュタル皇妃が、倒れたからである。
「ユーリッ!!!!大丈夫かッ?」報を聞いてすぐ血相変えてやってきた皇帝。
「母上、お加減はいかがですか?」と長男で皇太子のデイル。父親よりも大分落ち着いている(笑
「母上、大丈夫ですか?」と父親似の第二皇子、ピア。
「お母様…」と心配そうな黒い瞳を、向ける第一皇女、マリエ。
家族皆の来訪を受け、心配させまいとユーリは微笑んだ。
「大丈夫。そんなに心配しないで。少しふらっとしただけだから。」
「少し熱があるな。今日の会議は欠席だな。」
皇妃の額に手を当て、断言する皇帝である。
「そんな…大丈夫だってそれに今日の会議は重要なものだし。」
「いいや、病気は初めが肝心なんだ。誰か医師を!」
「病気じゃないってば!カイル心配しすぎ」過保護ぶりに少しむくれるユーリ。
「だめだ!安静にしてろ!」一歩もひかないカイル。
このままだと皇帝夫妻の口喧嘩に発展すると踏んだ、いつでも冷静な元老院議長イル・バーニが、一言。
「典医の判断により、会議の出席の有無を決めましょう?両陛下よろしいですね?」
//////////
「まあ、お医者様が安静って言うならしょうがないけど…。」しぶしぶうなずくユーリ。
「確かに、そうだな」とカイル。
そこへタイミング良く、医者がやってきて、皇帝一家、側近たちの見守る中、診察が終った。
のだが、何やら考え込んでいる様子だった。何かに気付いたように皇妃の方を見ると
「皇妃様、失礼ですが、月のものはいつありましたか?」と聞いた。
「は??え、えーと1,2.3ヶ月くらいかな・・?あれ最近全然ない…?」
「やはり」
「妃は何かの病気なのか?」と心配のあまり口を出す皇帝に典医が笑みを浮かべて
「おめでとうございます、陛下」と一礼した。
「は?」と間抜けな声をあげる皇帝。
(人が妻の心配をしているのに何がおめでとうなんだ?)
続いて言った台詞が質問の答えだった。
「ご懐妊なさっておいでです。」
それからは、一騒動であった。それぞれの反応は以下の通りであった
この国の最高権力者たる皇帝であるハズのカイルは大喜びした挙句、
「ハディ、ミルクとはちみつをありったけ」「シャラ、何か羽織るものを」
「ユーリ、私の目の届かないとこに行くな」等々・・・
心配と溺愛にいつもより拍車がかかった。
ユーリは40歳近くの妊娠にさすがに恥ずかしそうであるが、喜びも感じられる笑みを浮かべていた。
「カイル、産まれるのは半年後よ!!!」
・・・・ただしカイルの溺愛ぶりに閉口気味の妃であった。
20歳になったばかりの皇太子・デイルと最近宮を持ち独立したピアは、「あの父上と母上は」と顔を合わせて苦笑いしていた。
ピアは側室を迎えたばかりの兄に
「兄上の方はまだですか?」
と言われて皇太子殿下は、ヒュン、ヒュン。
仕返しとばかりに求婚の書簡の山から、タブレットを投げつけていた。
「何されるんですかー??兄上!」抗議の声を上げるピア皇子。
「うるさい!!!これからの事を思うと頭が痛いのに、それに拍車をかけることを言うな!!!!おまえも妃の1人でも持って私の負担を軽くしろっ!!」
倍に言い返され???が浮かんだ弟に根は優しい兄は、これから先起こるであろう事を説明しだした。
現在のヒッタイトはオリエント一の領土、権力を誇っている。
その頂点に立つ父カイル・ムルシリには即位直後、いや前からも降るような縁談があった。
なにせ皇帝の持つ権力、領土、容姿、実力等々これでもかとばかりに、周辺諸国が手を結びたい条件が揃っていたのだ。
彼の父、彼ら皇子の祖父に当たる、先々帝は自分の王女を近隣の王に嫁がせ、自分自身も藩属国、同盟国の姫たちを娶り、その力も得てヒッタイトを発展させた。
言わば、政略結婚を国のために上手に活用したのだ。
それについては、賛否両論あろうが、結果的にヒッタイトを一流国まで、のしあげたのは確かであり、成果でもあった。
そうでなくても、王の政略婚は、国の利益として当たり前であり、妃も複数いて当たり前のこの時代である。だからその息子も・・・と周辺諸国は思ったのだが、そうはならなかった。
現在の皇帝ムルシリ2世は、結婚に対して、亡き父と反対の政策を貫いていた。
義母、ナキア皇太后の横暴を見ていた彼の考えは、妃の後見は当てにせず、その代わり求めたのはその女性自身の力。
「人の上に立つ器量、自戒心、自制力を持つ女性。その代わり側室は持たぬ」
帝国第1の女性としてのその期待に応えたのが、彼らの母、ユーリ・イシュタル。
ハッティ族から製鉄法を献上された女性。
ミタンニ戦、アルザワ戦、エジプト戦を勝利に導き、戦いの女神。
そしてその人柄に惹かれた、絶大な民衆の支持。
皇妃になるに足りないのは、身分だけだったといって良かったが、それさえも元老議会で出した条件をクリアし、正式にタワナアンナに就任した。現在では、泉から現れた女神という、身分を越えたものとして、貴族・民衆にも容認されている。
そして現在の皇帝の妃は彼女だけだ。
それが結果として、帝国をますます富強にしていた。
というのも先々帝の婚姻政策は一流国に成長するにあたって、必要であったがそれと同時に、問題も抱え込んだ。
第一の火種はその犠牲になった嫁がされた姫たちー主にナキア皇太后の所業であった。国家反逆罪、皇帝暗殺未遂で流刑にされるまで、自国の利益より自身の野望を果たすために行動した。
第二に姻戚諸国への援助。
この2つが彼らの母1人が妃になった時点で、一気に解決したのである。
第一はそのままであり、第二の問題は、小国であったころには特定の国との誼を通じていることが、政略上有効であったが、ここまで強国になると却って逆効果になる、できるだけ平等に接することが自国のためになる方が多いからである。
が、しかし、である。
「周辺諸国はどうしても我が帝国と誼を通じたい。しかし父上は母上しか妃を持たない。と、どうなる?」
そこまでの事情を説明してデイル皇子は弟に問い掛けた。
ちなみに正妃1人と決めたのは、その女性にそこまでのものを要求するのだから、と言っていた父の言葉は、伝えなかった。
嘘ではなかろうが、それが真実の全てではないこと ―― つまり父が母を溺愛している ―― を知ってたからだったりした。
「次期皇帝たる兄上に縁談が来る・・・?」
「よく出来た。その通り!!その上、母上が懐妊したと知れてみろ!祝いと称した使者がまたわんさかやってきて、ついでに(このついでが曲者だ)皇太子殿下もそろそろ正妃を持たれては?とか、側室でもよろしいから、わが国の姫を、とか言ってくるに決まっている!!」
バキっ。求婚の書簡に八つ当たりする皇太子殿下(笑
使者の口上まで覚えてるところを見ると、今までにもよほどたくさんの縁談があったらしい。
(ぼく、第二皇子で良かった。)
心の底から思ったピア皇子であった。
「他人事と思うなよ?はい、土産!!」
兄がにこりと差し出したのは、例の書簡の山。
「だってこれ兄上宛でしょう?」
慌てまくるピアにデイルが、「残念だな。皇子の内どっちでもいいのだそうだ。お前にやる。私は、要らん」
「私だって要りませんよ~~~」
ピア皇子の悲鳴が王宮に響いた。^^;
さてマリエ皇女は兄達と違い、両親と素直に喜び一生懸命に名前を考えてたりした。
「男だったら、シシとかシンとか簡潔なのがいいな~呼びやすいしカッコイイ!!
女だったら、お母様も私も女神の名前だから神話から取ろう!ね、お母様!」
「ふふ、男だったら、マリエの案でも良いわね。でも女の子だったら、名前はもう決まってるのよ・・」
「え~?何て名前?」
ユーリは少し儚げに微笑み「エイミ、と言うのよ。」
「エイミ?」
「そう、母様の大事な人の名前よ。」
それまで、母娘のやり取りを笑顔で見ていたカイルだったらが、心配そうな顔をして
「ユーリ・・・」と言い愛妃を抱きしめた。
「カイル、大丈夫。私は幸せよ。」
その様子を見ながら側近たちは絶句から立ち直り、お祝いを言ってきていた。
あの皇帝夫婦ならありそう的納得モードが周りを流れている。
ただしイルはカイルの心配ぶりを見かねて ―― 高齢出産は死亡率が高い ――
「そんなに心配なら作らないで下さい」
「そんなこと(1人寝のことね^^;)私が我慢できると思うか!」
「それならそれで結構、ただし政務に支障はきたさないで下さい」 最初が肝心とばかりの元老議長と皇帝とのやりとりが続いていた。
ヒッタイト帝国は今日も平和?であった・・・・。
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<後書>
かなり前にハマりまくった「天は赤い河のほとり」の二次小説です。
一応歴史小説になるのかしら?やっぱり二次小説?(笑)
これは天河の二次小説サイトを運営してる「わるふざけ」さんのサイトに寄贈した小説でした。
せっかくなので自サイトにもUP^^
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