パピルス上の正妃へ<ファム・ファタール>
パピルス上の正妃へ
生涯で一度、男性が会える人生を変える程の女性。運命の女性、ファム・ファタール。
彼女が生涯を彩る、忘れられない華となるか、人生の終焉を告げる女となるか。
それはきっと、出会えた貴男次第。
****************************************************************************************************
「どうして、どうして私ではダメなのですか?」
俺の何十人という側室の数人が必ず言う台詞。
嫡男を産んだ古参の妃、身分が誰よりも上位の王家の姫、姫を5人挙げ誰よりも寵を受けていると思われている者。
後宮の他の妃より優位に立っている、という要素がある者が必ず望むモノ。
「私を貴方の正妃にして下さい。」
決して正妃を置かぬ彼の妻たちはその対等の配偶者の地位を望んでやまない。
それに対する彼の返答は
「面倒くさい、誰か一人なんで選べない」にべもない。
実は彼には既に正妃がいる。
神事録のパピルス上のみに存在する、架空の名前。
今でもまるで彼の名に寄り添うように並んでいる。
ナプテラ エジプト風でネフェルタリ。最も最良で美しい者。
彼がそう認めた唯一の女。
最初は帝王の女だから、欲しかった。俺がこの国を統治する時の為に。
だが、彼女と共に暮らす内にそんなことはどうでもよくなってる自分が居た。
彼女が微笑むのを見ると、気持ちが安らぐ、話しているのを聞くと、心から笑っている自分に気がつく。
女に気を許すことのない、彼がただ一人心から欲した女性。奇跡のような女。
彼女以上の女には出会えなかった。
彼女より惹かれる女性はいない。
だから今でもパピルス上の正妃の名は変わらない。
俺は「女への愛」というモノは知らない。
そんなものなくても女は寄ってくるし抱ける。だが、俺はお前に愛されたかったのか。
それとも愛していたのか。…多分両方だろう。
ユーリ、お前は俺にとって生涯忘れ得ぬ華。
************************************************************************************************
<後書>
運命の女編 第4弾で終了~☆
いかがでしょうか?
どのファム・ファタールが良かったか感想下さると嬉しいです
生涯で一度、男性が会える人生を変える程の女性。運命の女性、ファム・ファタール。
彼女が生涯を彩る、忘れられない華となるか、人生の終焉を告げる女となるか。
それはきっと、出会えた貴男次第。
****************************************************************************************************
「どうして、どうして私ではダメなのですか?」
俺の何十人という側室の数人が必ず言う台詞。
嫡男を産んだ古参の妃、身分が誰よりも上位の王家の姫、姫を5人挙げ誰よりも寵を受けていると思われている者。
後宮の他の妃より優位に立っている、という要素がある者が必ず望むモノ。
「私を貴方の正妃にして下さい。」
決して正妃を置かぬ彼の妻たちはその対等の配偶者の地位を望んでやまない。
それに対する彼の返答は
「面倒くさい、誰か一人なんで選べない」にべもない。
実は彼には既に正妃がいる。
神事録のパピルス上のみに存在する、架空の名前。
今でもまるで彼の名に寄り添うように並んでいる。
ナプテラ エジプト風でネフェルタリ。最も最良で美しい者。
彼がそう認めた唯一の女。
最初は帝王の女だから、欲しかった。俺がこの国を統治する時の為に。
だが、彼女と共に暮らす内にそんなことはどうでもよくなってる自分が居た。
彼女が微笑むのを見ると、気持ちが安らぐ、話しているのを聞くと、心から笑っている自分に気がつく。
女に気を許すことのない、彼がただ一人心から欲した女性。奇跡のような女。
彼女以上の女には出会えなかった。
彼女より惹かれる女性はいない。
だから今でもパピルス上の正妃の名は変わらない。
俺は「女への愛」というモノは知らない。
そんなものなくても女は寄ってくるし抱ける。だが、俺はお前に愛されたかったのか。
それとも愛していたのか。…多分両方だろう。
ユーリ、お前は俺にとって生涯忘れ得ぬ華。
************************************************************************************************
<後書>
運命の女編 第4弾で終了~☆
いかがでしょうか?
どのファム・ファタールが良かったか感想下さると嬉しいです

- 関連記事
-
- 想い出
- パピルス上の正妃へ<ファム・ファタール>
- 地上の女神へ<ファム・ファタール>