夢の絆⑨~赤井秀一の既視感と直感~
夢の絆シリーズ コナン小説で逆行物 新志となります。
よって下記注意書きをお読みになられてから、ご覧下さい。
***注意書き***
本シリーズ作品はヒロインには優しくありませんので、RANちゃんファンはご遠慮願います。
この注意書きを無視して読んでからの苦情や誹謗中傷のコメントは受け付けておりません。
このサイトは個人作成のものであり、原作者・出版社とは一切関係がありません。
私なりの解釈を加えた二次小説もございますので自己責任でご覧になって下さい。
**************
注意書き読まれましたね?
ではどうぞW
よって下記注意書きをお読みになられてから、ご覧下さい。
***注意書き***
本シリーズ作品はヒロインには優しくありませんので、RANちゃんファンはご遠慮願います。
この注意書きを無視して読んでからの苦情や誹謗中傷のコメントは受け付けておりません。
このサイトは個人作成のものであり、原作者・出版社とは一切関係がありません。
私なりの解釈を加えた二次小説もございますので自己責任でご覧になって下さい。
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注意書き読まれましたね?
ではどうぞW
(本当に高校生か-!?)
組織の殲滅作戦計画書を元に役割分担の最終確認しながら、赤井秀一はその立案者の顔を細目で見る。
未だ成長期の線の細い美麗な少年、工藤新一である。
なのにその鋭い慧眼の青い瞳、洞察力と観察眼、存在感はここにいる誰よりも群を抜いており戦慄せずにはいられない-。
10代にはあり得ないその推理力・知識に何度脱帽させられたか分からないが、今回が最大である。
(なのに不安を感じないとは…むしろ高揚感すら感じるよ。彼が動かすなら”駒扱い”も悪くない。)
「まさか此処までとはな。」
「? 何か言いました?赤井さん。」
「いいや。」
そう言いながら赤井は今までの事を思い返していた。
****************
組織に反発を持ちながらも姉:明美という人質と組織の強大さ故に渋々言いなりになっていた宮野志保ことシェリーが或る日いきなり人が変わったように”ライ”に声を掛けていたのが始まりだった。
死んだふりをして組織を抜け出すから、手伝って欲しいと。
(俺がFBIと知っていたのにも驚いたが…何より驚いたのが彼女の闘志だ。前はもっと醒めていたというか諦めていたというか。)
その彼女主体の作戦は、爆発事故を起こし死を偽装するというもの。
年恰好の似た遺体は手に入れる事が出来るが、組織でも重要な新薬開発責任者の彼女の死は徹底的に調べられる。
其処を指摘した赤井に対し、彼女は自身の髪と歯を差し出した。
「これしか残らなかったと言って頂戴。」
「そして姉に私が死んだなんて信じられないと言ってDNA鑑定を組織に要求 いえ、組織を信用しない体を装って全く別の機関に鑑定を依頼。その情報を貴方が上層部に密告して。」
「…!!」
確かにそれならば、情報に信憑性が増す。
と言うより証拠は本物なのだからどの機関で鑑定しようが結果は同じだ。
「問題はその爆発事故ね。遺体が鑑定出来ない程の状態になる…何かの争いに巻き込まれたという体にするしかないかしら…。」
「そうだな。」
「ストーリーと舞台設定を整える必要があるわね。…演出家さんがいるわね♪」
そう言った志保の明るい顔を忘れる事はないだろう。
(と言うより初めて見たな。)
「演出家?」
(彼女が変わった理由がそれか?…信用出来るのか?)
スマホを操作しながら彼女はクスリと微笑んで言った。
「あら。流石、名探偵さん仕事が早いわね。」
「探偵?」
彼のその疑問には答えず、彼女が語った計画はFBI一の切れ者と謳われる赤井をもってしても唸ってしまう程、完璧に組織を欺いてみせた。
(まさかジンを目撃者に仕立てあげるとは…それならば確かに追跡調査は却って残った証拠による事実確認だけとなる。)
組織でも発言力のある幹部のジンが目撃しているなら、逆にその情報は疑われない。
警察に追い込まれた別の犯罪組織が”偶然”自棄になって起こした爆発事故に巻き込まれたシェリーを別の場所からコードネーム持ちのライも同時に目撃したということにして、尚更信憑性を高めた。
ちなみに本来の時間軸なら、ライはとっくに同僚アンドレのミスでNOCとばれて組織にいないはずなのだが、2回目故なのかパンドラの光の影響か獣なみの勘を発動させその未来を回避したのは赤井本人ですら知らない”変わった未来”である。
そして明美は事前の打ち合わせ通り、妹の死を信じられない演技をし、身内として警察から入手した髪と歯をDNA鑑定させ、その結果に絶望した体を装い、”自殺”した。
これにより本来起こるはずだった銀行強盗事件は存在しなくなったのだが、それは神ならぬ身の赤井には知る由もない。
(志保と違い、明美は重要視されていなかったから簡単な偽装で済んで助かった。)
むしろ志保が”死んだ”時点で、利用価値がほぼなくなっていたから、どちらでも良かったのだろう。通り一遍の調査で終わった。
その後は赤井がNOCだとばれ、本来の時間軸と同じく”キールに殺され”、宮野姉妹が匿われた工藤邸に”沖矢昴”として居候することになったのが、その時の遺体入れ替わり絵図を描いたのは工藤新一であった。
(あの時、志保の工作がほぼ坊やから出ていると確信したな。何時の間にそういう関係になったのやら)
2人からは何も言われていないが、甘く穏やかな雰囲気を見れば分かる。彼らは恋人同士だ。
そして”沖矢昴”としての生活が始まったのだが、明美・志保も生存がバレるといけない為、まさかの沖矢夫婦新婚設定が出来上がっていた。
自宅を提供してくれた工藤夫妻 主に有希子夫人が大盛り上がりで衣装替えやらに付き合わされ、任務より疲れた事を言うまでもない。
(変装技術はともかく、洋服が何故これほどいるんだ!?そして新婚夫婦設定で甘々な夫婦ならとこれでもかと演技指導されたがアレ必要だったか!!?)
今でも多大なる疑問である。有希子のやる気と趣味と好みが遺憾なく発揮されたのであった(笑)
ちなみにその時、設定を考えた優作と新一 親子の二人の眼はこう語っていた。
”こうなったら止められないから頑張れ。”
”気が済むまで( `・∀・´)ノヨロシク”
ドナドナ~。…脳裏を不思議な歌が駆け巡ったのは気のせいだろう( ´艸`)
ちなみに妻役は金髪の美女に扮した明美であったが、撃退する必要のある相手の場合には志保が化け、流暢な英語と組織で培った冷徹な雰囲気で追い返していた。
(強くなったな、志保。)
ちょっと遠い目した赤井である。
今までとは別世界のような新婚(仮)生活を送りながらも、ジェームズそして新一からの情報を元に陰で狙撃したり秘かに動く日々が続いていた。
****************
そして今日この日を迎えたのである。
(ずっと追いかけてきた組織。ボスや幹部が一堂に会する今叩く!この機会逃さない。)
(しかし不思議だな…。)
未だ17歳の少年を始めて見た時から、ずっと既視感を感じていた。
海岸での事を思い出した時には、その記憶のせいだと思っていた。
しかし新一が推理する姿を見る度に、その頭脳に驚嘆すると共に納得している自分もいるのだ。
(彼ならこれくらい出来ると知っていたかのような妙な感覚だな…。あの海岸以外で会っていないはずなのに。)
ただ赤井はもう確信していた。信じていた。
彼が信頼出来る人物であるという事とその能力は自分達でさえ凌駕するかもしれないという事。
(ならば問題はない。)
それは彼の直感-。
****************
パンドラの影響についての新一x志保x快斗の考察
「志保と快斗は小説を読んで思い出したのか…。」
「ええ」「うん」
「俺は自力で思い出したんだよ。…となると他の人はどうなるんだ!?」
「「あ!!??」」
「しまったな。味方ならいいが敵に未来を読まれちまうと…連載は早まったか。個人的に書いて二人に送れば良かった。」
父さんの原稿穴埋めに安易に賛成するんじゃなかったと項垂れる新一。
「パンドラに直接触れた俺は自力。至近距離にいた志保と快斗は小説というきっかけで覚醒。」
「と言う事は距離じゃないかしら?」
「妥当だな。」「だよね。」
「あの時、あの部屋には俺らしかいなかったからこれ以上記憶が甦る人はいないか?いやでも油断は出来ない。」
「うーんと確か一番近くにあのおにーさんいたよ。部屋に入りかけてた。ほら別人で潜伏してた…」
「赤井さんか。」
「私、彼にも小説読ませてみたけど、特に変化なかったわよ。」
「そうか。ならパンドラの光を直接浴びた俺らだけって事か。」
「うーん。それなんだけど…。」
「何だ快斗?モジモジして気持ち悪いぞ?言いたい事あるならはっきり言え。」
「新一、ひどっ!」
「あの人なんか新一に対して全幅の信頼置いてない?」
「それは今までの新一の功績じゃないの?」
「そうなんだけど…何て言うのかなあ。最初からなんか信頼していたというか知っていたというか。」
「赤井さんも記憶持ちってことか!?」
「うーんとね、そうじゃなくて本能的に??」
「何故疑問系。」
「上手く言えないんだけどさ、勘レベルって言うのかな。」
「…もしかしてパンドラの光の影響できちんと思い出せているわけじゃねえけど、肝心な部分とか直感的な部分では覚えてるって事か。」
”前”と比べると随分協力的になった”今”の赤井の姿を思い浮かべる。
いや前とて協力してくれた。けれどその信頼を得るまでの過程が大変だったのだ。
今回それが楽だったのは、子供姿の”コナン”と大人手前の”新一”の姿の差だと思っていたが-。
「うん。俺そんな気するんだよね。」
「本能で生きてるお前が言うと信憑性あるな。」
「新一!それ誉めている?貶してる?ねえ?」
「俺ら以外で一番距離近かった赤井さんでそのレベルなら他メンバーや組織連中には影響がないか。」
「そうね。油断は禁物だけど、その可能性が高いわ。」
「ちょっとお二人さん!俺の台詞スルーしないでよぉぉ~( ノД`)シクシク…」
****************
後書 お待たせ致しました(*- -)(*_ _)ペコリ
というか待って下さる方がいらっしゃることを祈っております💦
リハビリ作品でございます。
今回は、宮野姉妹が如何に救出されたか パンドラの影響はどこまでかを赤井さん主体で語らせて頂きました。
ただ救出劇はさらりでございますし、新一と志保の再会 感動シーンは書けなかったので皆様の素敵妄想力で補って頂きたくお願いします(''◇'')ゞ
3人の考察通り、赤井さんは潜在意識下で覚えており、以前よりずっと協力体制組むのが早くなりました。
そして”前”の情報がある為、新一らの行動も素早く組織が有り得ない程の速さで壊滅され、新一君の評価がますます高まるのでした。
個人的にさらりと触れた沖矢若夫妻ラブラブ作戦 演技指導or或る日の日常会話とか沖矢昴になりきろう!衣装替えという名の拷問(但し有希子・明美・志保には天国 優作&新一は傍観('◇')ゞ)がツボで妄想小話出来そうな勢いです(爆
そして最後のオチは安定の快斗君でした(笑)
楽しんで頂けたら幸いです。
PS:コメントや拍手頂けると作者が狂喜乱舞ゥレシ━.:*゚..:。:.━(Pq'v`◎*)━.:*゚:.。:.━ィィして次なる作品のエネルギーにもなりますので、宜しくお願い致します(((o(*゚▽゚*)o)))
組織の殲滅作戦計画書を元に役割分担の最終確認しながら、赤井秀一はその立案者の顔を細目で見る。
未だ成長期の線の細い美麗な少年、工藤新一である。
なのにその鋭い慧眼の青い瞳、洞察力と観察眼、存在感はここにいる誰よりも群を抜いており戦慄せずにはいられない-。
10代にはあり得ないその推理力・知識に何度脱帽させられたか分からないが、今回が最大である。
(なのに不安を感じないとは…むしろ高揚感すら感じるよ。彼が動かすなら”駒扱い”も悪くない。)
「まさか此処までとはな。」
「? 何か言いました?赤井さん。」
「いいや。」
そう言いながら赤井は今までの事を思い返していた。
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組織に反発を持ちながらも姉:明美という人質と組織の強大さ故に渋々言いなりになっていた宮野志保ことシェリーが或る日いきなり人が変わったように”ライ”に声を掛けていたのが始まりだった。
死んだふりをして組織を抜け出すから、手伝って欲しいと。
(俺がFBIと知っていたのにも驚いたが…何より驚いたのが彼女の闘志だ。前はもっと醒めていたというか諦めていたというか。)
その彼女主体の作戦は、爆発事故を起こし死を偽装するというもの。
年恰好の似た遺体は手に入れる事が出来るが、組織でも重要な新薬開発責任者の彼女の死は徹底的に調べられる。
其処を指摘した赤井に対し、彼女は自身の髪と歯を差し出した。
「これしか残らなかったと言って頂戴。」
「そして姉に私が死んだなんて信じられないと言ってDNA鑑定を組織に要求 いえ、組織を信用しない体を装って全く別の機関に鑑定を依頼。その情報を貴方が上層部に密告して。」
「…!!」
確かにそれならば、情報に信憑性が増す。
と言うより証拠は本物なのだからどの機関で鑑定しようが結果は同じだ。
「問題はその爆発事故ね。遺体が鑑定出来ない程の状態になる…何かの争いに巻き込まれたという体にするしかないかしら…。」
「そうだな。」
「ストーリーと舞台設定を整える必要があるわね。…演出家さんがいるわね♪」
そう言った志保の明るい顔を忘れる事はないだろう。
(と言うより初めて見たな。)
「演出家?」
(彼女が変わった理由がそれか?…信用出来るのか?)
スマホを操作しながら彼女はクスリと微笑んで言った。
「あら。流石、名探偵さん仕事が早いわね。」
「探偵?」
彼のその疑問には答えず、彼女が語った計画はFBI一の切れ者と謳われる赤井をもってしても唸ってしまう程、完璧に組織を欺いてみせた。
(まさかジンを目撃者に仕立てあげるとは…それならば確かに追跡調査は却って残った証拠による事実確認だけとなる。)
組織でも発言力のある幹部のジンが目撃しているなら、逆にその情報は疑われない。
警察に追い込まれた別の犯罪組織が”偶然”自棄になって起こした爆発事故に巻き込まれたシェリーを別の場所からコードネーム持ちのライも同時に目撃したということにして、尚更信憑性を高めた。
ちなみに本来の時間軸なら、ライはとっくに同僚アンドレのミスでNOCとばれて組織にいないはずなのだが、2回目故なのかパンドラの光の影響か獣なみの勘を発動させその未来を回避したのは赤井本人ですら知らない”変わった未来”である。
そして明美は事前の打ち合わせ通り、妹の死を信じられない演技をし、身内として警察から入手した髪と歯をDNA鑑定させ、その結果に絶望した体を装い、”自殺”した。
これにより本来起こるはずだった銀行強盗事件は存在しなくなったのだが、それは神ならぬ身の赤井には知る由もない。
(志保と違い、明美は重要視されていなかったから簡単な偽装で済んで助かった。)
むしろ志保が”死んだ”時点で、利用価値がほぼなくなっていたから、どちらでも良かったのだろう。通り一遍の調査で終わった。
その後は赤井がNOCだとばれ、本来の時間軸と同じく”キールに殺され”、宮野姉妹が匿われた工藤邸に”沖矢昴”として居候することになったのが、その時の遺体入れ替わり絵図を描いたのは工藤新一であった。
(あの時、志保の工作がほぼ坊やから出ていると確信したな。何時の間にそういう関係になったのやら)
2人からは何も言われていないが、甘く穏やかな雰囲気を見れば分かる。彼らは恋人同士だ。
そして”沖矢昴”としての生活が始まったのだが、明美・志保も生存がバレるといけない為、まさかの沖矢夫婦新婚設定が出来上がっていた。
自宅を提供してくれた工藤夫妻 主に有希子夫人が大盛り上がりで衣装替えやらに付き合わされ、任務より疲れた事を言うまでもない。
(変装技術はともかく、洋服が何故これほどいるんだ!?そして新婚夫婦設定で甘々な夫婦ならとこれでもかと演技指導されたがアレ必要だったか!!?)
今でも多大なる疑問である。有希子のやる気と趣味と好みが遺憾なく発揮されたのであった(笑)
ちなみにその時、設定を考えた優作と新一 親子の二人の眼はこう語っていた。
”こうなったら止められないから頑張れ。”
”気が済むまで( `・∀・´)ノヨロシク”
ドナドナ~。…脳裏を不思議な歌が駆け巡ったのは気のせいだろう( ´艸`)
ちなみに妻役は金髪の美女に扮した明美であったが、撃退する必要のある相手の場合には志保が化け、流暢な英語と組織で培った冷徹な雰囲気で追い返していた。
(強くなったな、志保。)
ちょっと遠い目した赤井である。
今までとは別世界のような新婚(仮)生活を送りながらも、ジェームズそして新一からの情報を元に陰で狙撃したり秘かに動く日々が続いていた。
****************
そして今日この日を迎えたのである。
(ずっと追いかけてきた組織。ボスや幹部が一堂に会する今叩く!この機会逃さない。)
(しかし不思議だな…。)
未だ17歳の少年を始めて見た時から、ずっと既視感を感じていた。
海岸での事を思い出した時には、その記憶のせいだと思っていた。
しかし新一が推理する姿を見る度に、その頭脳に驚嘆すると共に納得している自分もいるのだ。
(彼ならこれくらい出来ると知っていたかのような妙な感覚だな…。あの海岸以外で会っていないはずなのに。)
ただ赤井はもう確信していた。信じていた。
彼が信頼出来る人物であるという事とその能力は自分達でさえ凌駕するかもしれないという事。
(ならば問題はない。)
それは彼の直感-。
****************
パンドラの影響についての新一x志保x快斗の考察
「志保と快斗は小説を読んで思い出したのか…。」
「ええ」「うん」
「俺は自力で思い出したんだよ。…となると他の人はどうなるんだ!?」
「「あ!!??」」
「しまったな。味方ならいいが敵に未来を読まれちまうと…連載は早まったか。個人的に書いて二人に送れば良かった。」
父さんの原稿穴埋めに安易に賛成するんじゃなかったと項垂れる新一。
「パンドラに直接触れた俺は自力。至近距離にいた志保と快斗は小説というきっかけで覚醒。」
「と言う事は距離じゃないかしら?」
「妥当だな。」「だよね。」
「あの時、あの部屋には俺らしかいなかったからこれ以上記憶が甦る人はいないか?いやでも油断は出来ない。」
「うーんと確か一番近くにあのおにーさんいたよ。部屋に入りかけてた。ほら別人で潜伏してた…」
「赤井さんか。」
「私、彼にも小説読ませてみたけど、特に変化なかったわよ。」
「そうか。ならパンドラの光を直接浴びた俺らだけって事か。」
「うーん。それなんだけど…。」
「何だ快斗?モジモジして気持ち悪いぞ?言いたい事あるならはっきり言え。」
「新一、ひどっ!」
「あの人なんか新一に対して全幅の信頼置いてない?」
「それは今までの新一の功績じゃないの?」
「そうなんだけど…何て言うのかなあ。最初からなんか信頼していたというか知っていたというか。」
「赤井さんも記憶持ちってことか!?」
「うーんとね、そうじゃなくて本能的に??」
「何故疑問系。」
「上手く言えないんだけどさ、勘レベルって言うのかな。」
「…もしかしてパンドラの光の影響できちんと思い出せているわけじゃねえけど、肝心な部分とか直感的な部分では覚えてるって事か。」
”前”と比べると随分協力的になった”今”の赤井の姿を思い浮かべる。
いや前とて協力してくれた。けれどその信頼を得るまでの過程が大変だったのだ。
今回それが楽だったのは、子供姿の”コナン”と大人手前の”新一”の姿の差だと思っていたが-。
「うん。俺そんな気するんだよね。」
「本能で生きてるお前が言うと信憑性あるな。」
「新一!それ誉めている?貶してる?ねえ?」
「俺ら以外で一番距離近かった赤井さんでそのレベルなら他メンバーや組織連中には影響がないか。」
「そうね。油断は禁物だけど、その可能性が高いわ。」
「ちょっとお二人さん!俺の台詞スルーしないでよぉぉ~( ノД`)シクシク…」
****************
後書 お待たせ致しました(*- -)(*_ _)ペコリ
というか待って下さる方がいらっしゃることを祈っております💦
リハビリ作品でございます。
今回は、宮野姉妹が如何に救出されたか パンドラの影響はどこまでかを赤井さん主体で語らせて頂きました。
ただ救出劇はさらりでございますし、新一と志保の再会 感動シーンは書けなかったので皆様の素敵妄想力で補って頂きたくお願いします(''◇'')ゞ
3人の考察通り、赤井さんは潜在意識下で覚えており、以前よりずっと協力体制組むのが早くなりました。
そして”前”の情報がある為、新一らの行動も素早く組織が有り得ない程の速さで壊滅され、新一君の評価がますます高まるのでした。
個人的にさらりと触れた沖矢若夫妻ラブラブ作戦 演技指導or或る日の日常会話とか沖矢昴になりきろう!衣装替えという名の拷問(但し有希子・明美・志保には天国 優作&新一は傍観('◇')ゞ)がツボで妄想小話出来そうな勢いです(爆
そして最後のオチは安定の快斗君でした(笑)
楽しんで頂けたら幸いです。
PS:コメントや拍手頂けると作者が狂喜乱舞ゥレシ━.:*゚..:。:.━(Pq'v`◎*)━.:*゚:.。:.━ィィして次なる作品のエネルギーにもなりますので、宜しくお願い致します(((o(*゚▽゚*)o)))
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