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新一桃太郎 蘭鬼退治に行く~エルリア様 ご提供~

万里様復活記念ということで、エルリア様より去年と同素敵小説を頂きました~(⋈◍>◡<◍)。✧♡
年貢ならぬお年玉~(´∀`*)ウフフ
お楽しみ下さいませ。


***注意書き***
ヒロインには優しくありません。厳しめですので、ranちゃん派の方は此処で周り右願います。
この注意書きを無視して読んでからの苦情 不満等は対応致しかねます。
尚、他人様の作品であるという事で無断転載や引用、誹謗中傷は御止め願います。
また同じ理由で予告なく、掲載を取り下げるやもしれない事予め通知致します。
**************





ではスタート↓

最後に管理人からの再確認です。
注意書き読まれましたね??厳しめです。ヒロインファン 新蘭派はリターン下さい。それでもOK 大丈夫という方のみ どうぞw



昔々ある所におじいさんとおばあさんが…
「ちょっと、私はまだ若いわよ!」
――――失礼、優作という村一番の稼ぎ頭の男と、有希子という村一番の美しい娘がおりました。
ある日、見かけは派手ですが中身は家庭的な有希子が川で洗濯をしていると、大きな桃が流れてきました。
「あら、珍しい。優作さんの話のタネになるかしら」
食べようと言う気はなく、それで家に持って帰ると、優作が驚きの声を上げました。
「これは凄い。世の中には思いもよらない事があるものだね。中身はどうなっているのだろう」
探求心旺盛な優作が桃を割ってみると、何と中からはとても可愛らしい男の子が出てきました。
「これは…事実は小説より奇なりの見本のようだ」
「本当に。でも、私達に育てられるかしら」
まだ若い二人には、子育ての経験はありません。
「ふむ…だが、これも何かの縁だろう。村には沢山の先輩達がいるし、子ども達もいる。皆の力を借りれば何とかなるだろう」
「…そうね。最初は皆初心者だもの」

こうして桃から生まれた子どもは、二人の許に来た新しい最初の子どもという意味で「新一」と名付けられ、二人の愛を受けてすくすくと育ちました。
新一は不思議な生まれの、二人とは全く血の繋がりがないと言うのに、見た目は有希子によく似た美しい、中身は優作によく似た賢い青年になりました。
隣に住んでいる阿笠翁は、新一が小さな頃は色々なおもちゃを作ってやり、少し大きくなってからは新一の一番の話し相手になっていました。
また新一は運動神経も良く、村に住む侍が男の子達に教えていた剣術では一番の腕前でした。
更に性格も大変優しく、正義感も強い新一は、当然村の人気者。
年頃の娘達は彼に熱視線を送っていましたが、鈍い新一は全く気付いていませんでした。
そんな折、都では乱暴な鬼が暴れていて、皆が困っているという話が村に届きました。
何人もが鬼の住処だと言う「鬼が島」へ退治に向かいましたが、帰って来た者は一人もいないという事です。
困っている人を見過ごせない新一は、自分もそこへ行く事にしました。
「一人で行くのかい?新一、君は確かに賢いし強いが、流石にそれは無謀だよ?」
「そうよ。せめて仲間と一緒に行った方が」
「旅の途中で見つけるよ。若い男があんまりいなくなったら、村が困るだろ」
「…解ったよ。だが、出発は明日にしなさい。私達も色々準備をするから」
新一が頑固な事を知っている二人は、説得を諦めました。

翌日。
「新一、これを持って行きなさい」
優作が差し出したのは、立派な剣。
剣の師匠である侍に話をして、彼の家宝を譲って貰ったのだという事です。本来は自分も行くべきだが、この年齢では新一の足手纏いになりかねないから、その代わりにこれを使って欲しいと譲ってくれたのでした。
「私からはこれよ」
それは有希子が丹精込めて作った、キビ団子。
有希子が作るキビ団子はこの村だけではなく、近隣でも天下一品と言われる美味しさのもの。栄養もばっちりです。
「ありがとう、父さん、母さん。行ってきます」
そうして新一は鬼退治へと出発しました。

旅の途中で、新一は予定通り仲間を見つけました。
肉弾戦が得意で、手先も器用な零。
肉弾戦も出来ますが、遠距離攻撃の弓が得意な秀一。
攻撃力は低いけれど、身軽で相手を攪乱できる快斗。
彼らを仲間にしていった先の鬼が島ですが、驚いた事にそこにいた鬼はたった一人でした。
確かに角はありますが、見た目は美しい若い娘。
「私、悪い事なんてしてません!ただ…鬼だから人より力が強くて、ちょっとした事で物が壊れちゃうだけです」
「それが解ってるのに、どうして力を抑えようとはしないんだ?」
「だって、そんなの面倒じゃない。壊れるような物を作る方が悪いのよ」
新一の問いに、蘭と名乗った鬼は平然とそう言いました。
「だけどそれで、皆が困っている」
「どうして困るのよ。壊れたら作り直せばいいでしょ?それで大工さんや材木屋さんは儲かるんだから、別にいいじゃない」
零の言葉に、蘭は屁理屈を返しました。
「ケガをした者も大勢いる」
「知らないわ。私、そんな人見た事ないもの」
秀一が言うと、蘭はシラを切りました。
「金や物を取られたって人もいるけど?」
「その人が嘘をついてるだけよ。それか、本当の犯人が私が鬼だからって、罪を擦り付けようとしてるんだわ」
快斗が溜息混じりに突き付けると、蘭は責任転嫁をしました。
4人はここに来る前に、都で大勢の人に聞き込みをしていました。その全員が口裏合わせなどしている訳がありません。
蘭の言い訳に、4人は呆れ返りました。
「酷いわ。私が人間でないってだけで、どうして皆私を苛めるの」
その4人の前で、蘭は同情を引くようにさめざめと泣きだしました。
ですが、鬼は人間より知能が低いのか、彼女の後ろには沢山の綺麗な反物や飾り物、中からお金が溢れている袋が沢山丸見えになっています。
その更に後ろには、帰って来なかった男達でしょう、複数の人間が畑仕事などをしています。
彼らは痣があったり、足を引きずったりしていて、恐らく蘭にやられたのでしょう。
4人が冷静にそれを指摘すると、蘭は鬼の本性を現しました。
角は更に大きくなり、華奢だった体は筋肉の塊りのようになりました。
それでも何とか蘭を倒すと、彼らは沢山の金品と共に、男達も順に船に乗せて都まで連れて帰りました。
金品の処理は都の役人に任せ、4人は都で評判の薬師の許に向かいました。
彼らも無傷では済まなかったのです。
そこにいたのは、美しい娘。女性ながら都一の薬師です。
「無茶をしたものね」
人間が鬼を相手にするなんて。
それでも志保という名の薬師は、甲斐甲斐しく4人を治療しました。都に平和を運んでくれたのだから当然です。
村では自分と話の合う女性がいなかった新一は、優しいだけでなく、話題を選ばずに話せる志保に徐々に惹かれていきました。
志保もまた、勇敢で優しく、「女のくせに」という意識が全くない新一を憎からず思うようになりました。
怪我が完治する頃には、二人はすっかりお似合いの恋人になっていました。
その二人の陰になっていましたが、秀一もまた志保の姉の明美とそう言う仲になっていました。
零は都の役人に認められ、召し上げられました。
快斗は気ままな一人旅に出て行きましたが、伝書鳩を一羽置いて行きました。「結婚式には呼んでくれ」と言い添えて。

新一が村に持ち帰った財宝は、後に三国一と称えられるようになる花嫁でした。

え?鬼はどうしたかって?
蘭は人間の世界では幸せになれないと言われて、泣きながら同族探しの旅へ出て行きました。
その後の事は誰も知らないようです。


**エルリア様の後書**
一年間楽しませていただきました年貢として、お受け取り下さい。
この4人が揃っていたら、蘭の方がタコ殴りにされるとは思いますが、ここは鬼と人間という事で一つ。
それでは良いお年を。


**雪月花桜より御礼と感想**
エルリア様 素敵小説ありがとうございますヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
年貢…!Σ(゚Д゚) お年玉ですよ これは(・∀・)ウン!!
ありがたく頂きます(*- -)(*_ _)ペコリ
更に掲載許可快く了承頂き、感謝です。

それでは感想に行きますv( ̄Д ̄)v イエイ
非常に楽しく読ませて頂きました。
凄いのがこれ…原作まんまじゃないですが!特に蘭鬼の性格(褒めてません)
泣くは強欲だわwww
童話風でありながら小説が素晴らしい(今度は全力でエルリア様を称えさせて頂きますv( ̄Д ̄)v イエイ)
いや~清々しいほど原作通りな蘭鬼が光るx2
おまけに志保薬師まで登場し、新志が読める喜びよヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

エルリア様 いつもいつも素敵小説ありがとうございますヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
今回も楽しませて頂きました。感謝です。
本年もどうぞ宜しくお付き合いお願い致します(*- -)(*_ _)ペコリ


       
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非公開コメント

エルリア様 ありがとうございます(*≧∀≦*)

こんにちは、万里です。
エルリア様の素敵小説が面白くて、つい一気に感想書いてしまいました。
(いつもこのくらい速筆なら…)


この童話、原作かな?(真剣)
いやもうマジウケました((●≧艸≦)
だって、蘭ちゃんの行動がまんまだもの(笑)

新一桃太郎の成長過程に幼馴染みがいないことにほっこりしました(* ̄ー ̄)
なんだろう。新一君の人格形成の大事な時期に悪影響を与えるストレス源がいないという安心感かな。
というか、物語序盤から出てくるのではとヒヤヒヤしましたから。(扱いが“ヒロイン”ではなくホラー映画のゾンビ。)


<肉弾戦が得意で、手先も器用な零。
<肉弾戦も出来ますが、遠距離攻撃の弓が得意な秀一。
<攻撃力は低いけれど、身軽で相手を攪乱できる快斗。
そして、賢く美しく正義感の強い新一。
なにこの最強のパーティー!!
このRPG何処に売ってますか!?(・д・ = ・д・)
零と秀一を同一パーティー内に入れるには、新一も加入していることが条件。とかありそう(笑)


鬼との決戦!
…なんだかもう蘭ちゃんが通常運転。
あれ?これ原作かな??
原作の蘭の特徴をこれでもかというくらい正確にまとめてありますね。
蘭ちゃんて原作まんまで普通に鬼ですよね。角もあるし(爆)

ここまでの悪事を働いといてやることが泣き落とし。
それが許されるのは紅子ちゃんのような絶世の美女だけだ!
「普通よりちょっと可愛い」くらいで平民顔の蘭ちゃんがやっても無駄だから!(爆)
ていうか、このパーティーの顔面偏差値が君より大幅に上回っているから!残念!

…ちょっと妄想。
いつもみたく「可哀想な私(;つД`)エーン」で相手を悪者にしようとしたら、よりによってその相手が紅子様で「(;つД`)シクシク」返しされ、
モブ「紅子ちゃんを泣かせるなんて毛利さんサイテー」「紅子さんに謝れよ」
蘭「私の泣き落としが通じない!( ̄□||||!!ガーン」
紅(ふふ、私に泣き落としで勝負を挑もうなど、鏡を見てから考えるものよ!)
とか楽しそう( ´,_ゝ`)プークスクス
因みに、客観的に見て悪いのは蘭ちゃん。


無事に鬼退治(秀逸な表現)がすみ、凱旋した新一は薬師・志保さんと結ばれました!
おめでとう(*^▽^)/★*☆♪

<快斗は気ままな一人旅に出て行きましたが、伝書鳩を一羽置いて行きました。
<「結婚式には呼んでくれ」と言い添えて。
何だかここが快人らしくて好きです。
風来坊でありながら、仲間のピンチには駆け付けることでしょう。


そして蘭鬼は同族を探しに…って、つまり、犯罪者探しに…?(爆)
まあ、蘭鬼は鬼であること(=自己中)をやめなければ幸せにはなれないと思いますよ。


それではエルリア様、面白いお話をありがとうございました。
雪月様、いつも掲載お疲れ様です。
失礼いたしました。

エルリア様 万里様より復活小説にコメント頂きました!

万里様

こんばんは☆彡
エルリア様 万里様より復活小説にコメント頂きました(万里様宛のコメントなのに何を書いているのか でもお知らせしたく 失礼 )


<この童話、原作かな?(真剣)
<いやもうマジウケました((●≧艸≦)
<だって、蘭ちゃんの行動がまんまだもの(笑)
ですよねx100
私も思いきりそう思いました!(・∀・)ウン!!



<新一桃太郎の成長過程に幼馴染みがいないことにほっこりしました(* ̄ー ̄)
<なんだろう。新一君の人格形成の大事な時期に悪影響を与えるストレス源がいないという安心感かな。
<というか、物語序盤から出てくるのではとヒヤヒヤしましたから。(扱いが“ヒロイン”ではなくホラー映画のゾンビ。)
あ、そっか原作は幼馴染幻想があった…!(おい
確かに新一がのびのび育てていいですねえ




<<肉弾戦が得意で、手先も器用な零。
<<肉弾戦も出来ますが、遠距離攻撃の弓が得意な秀一。
<<攻撃力は低いけれど、身軽で相手を攪乱できる快斗。
<そして、賢く美しく正義感の強い新一。
<なにこの最強のパーティー!!
<このRPG何処に売ってますか!?(・д・ = ・д・)
<零と秀一を同一パーティー内に入れるには、新一も加入していることが条件。とかありそう(笑)
本当に…!高レベルパーティ!
いやどこぞのアイドルグループって気もしてきた。
イケメンで身体能力も高い能力がないと入れないという…!


そして続く万里様節キタ━(゚∀゚)━!
まんま ですよね(((uдu*)ゥンゥン



<ここまでの悪事を働いといてやることが泣き落とし。
<それが許されるのは紅子ちゃんのような絶世の美女だけだ!
<「普通よりちょっと可愛い」くらいで平民顔の蘭ちゃんがやっても無駄だから!(爆)
<ていうか、このパーティーの顔面偏差値が君より大幅に上回っているから!残念!
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

そして続く妄想に唸りました。
確かに紅子さん相手だと泣き落としは通じませんね。
相手が同じ女の子って言う点からいってもイーブンです。
しかも美女度が上となると…あら新紅も楽しそうw


<<快斗は気ままな一人旅に出て行きましたが、伝書鳩を一羽置いて行きました。
<<「結婚式には呼んでくれ」と言い添えて。
<何だかここが快人らしくて好きです。
<風来坊でありながら、仲間のピンチには駆け付けることでしょう。
彼らしさが表れてますよね 私くすっとしました。

蘭鬼はまあ…旅で色々学びますよ 多分(棒)って言うか学んでくれないと困る!
万里様にお楽しみ頂けたようで何よりでございます。
エルリア様 万里様より面白いとのお言葉頂きましたよ☆彡

それではまた
雪月花桜(^◇^)

明けましておめでとうございますv(^o^)

何で違和感ないのでしょう( -_・)?

鬼姫はこの後、心優しい船員(を脅して)大陸へ渡り小国の王を(腕力で)籠絡し贅沢三昧をしましたが、それに怒った民衆が大国を手引きしついには国が滅びてしまいました。
…という傾国の(自称)美女のお話が頭を過りました。
これだといく先々で迷惑かける災厄…鬼だから合ってるからいいのでしょうか(^^;

三国一の花嫁連れて帰った孝行息子には関係ない話wとわいえ、ちゃっかり姉を花嫁に貰う赤井さんがなんとも(^∧^)

今年初めから楽しい昔話ありがとうございました(o´・∀・)o

エルリア様 水葵様から今年初めから楽しい昔話ありがとうございました(o´・∀・)o頂きましたよ!

水葵様

新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします(*- -)(*_ _)ペコリ

ね~なんて違和感ないのでしょう(⌒▽⌒)アハハ!

<鬼姫はこの後、心優しい船員(を脅して)大陸へ渡り小国の王を(腕力で)籠絡し贅沢三昧をしましたが、
<それに怒った民衆が大国を手引きしついには国が滅びてしまいました。
<…という傾国の(自称)美女のお話が頭を過りました。
<これだといく先々で迷惑かける災厄…鬼だから合ってるからいいのでしょうか(^^;
何という続き( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
水葵様お書きになりません??


<三国一の花嫁連れて帰った孝行息子には関係ない話wとわいえ、ちゃっかり姉を花嫁に貰う赤井さんがなんとも(^∧^)
(゚д゚)(。_。)ウン(゚д゚)(。_。)ウン
この落差がいいですよね(鬼


エルリア様 水葵様から今年初めから楽しい昔話ありがとうございました(o´・∀・)o頂きましたよ!

それではまた
雪月花桜より(≧▽≦)



RPG

万里様からのコメントに会ったRPGという単語に触発されて、つい妄想が。
未だに私にとってのNO1RPG、DQⅢで。


「何やってるの、新一」
TVを前に何やら考え込んでいる新一に、ケーキ持参でやって来た快斗が声をかける。志保はコーヒーを淹れる準備を始めていた。
「ちょっと面白いもん、見つけて」
新一が快斗にも見えるように体をずらす。
「…DQⅢ。俺らが生まれる前の奴じゃん。これが何?」
発売当時、日本で大ブームを起こし、今も尚それが語り草になっているマニアの間では伝説的なゲームだ。
「これのパーティ組むのが、なかなか面白くてな」
「え、実際にはプレイしてないの?」
「一度スピードクリアしたんで、今度はあれこれやってみようかと」
「ふーん。酒場で仲間を募るのか」
確か数年前に携帯ゲームになっていた筈だが、こんな古いハードまで買ってTV画面でやるのか。
「やっぱり勇者は新一だろ」
「…いや、名前はどうでもいいんだが。ていうか、おめー。これのストーリー知ってんのか?」
「知らないけど」
「とりあえずナンバリングされてる、いわゆるファンの間では正史って言われてる奴だと、主人公は殆ど不幸だぞ」
「…そうなの?」
「とりあえず、この主人公は父親の顔も知らない。漸く会った父親は戦闘中で主人公の目の前で負けて死ぬ。話しかけてきた青年が我が子だと気付かぬまま」
「…うわぁ…」
「で、悲願を果たした後は、自分の故郷に帰れなくって行方知らず」
「世界を救った勇者なのに!」
「このシリーズにはもっと悲惨な境遇の主人公も…」
「いや、それはもういい」
――――――――――目的果たした後に行方不明って、新一がそうならなくて良かったよ
組織の残党に狙われた挙句、そうなってもおかしくなかったのだから。
そんな快斗の内心など知る筈もない新一が話を続ける。
「おめーならどういうパーティを組む?」
「とりあえず、勇者は必須だろ?」
「ああ」
「うーん」
取説のキャラクターの特性やパラメーターを見ながら、快斗は暫く唸っていた。
「スタンダードなのは、勇者・戦士・僧侶・魔法使いってとこか」
「流石、その通りだ」
「でも、新一は色々やりたいんだろ?」
「おめーを遊び人で入れようかな」
「ひどっ!」
「よく読めよ。遊び人はlv20になったら、唯一アイテムなしで賢者に転職できるんだぜ」
「あ、ホントだ」
「IQ的には妥当だろ」
そんな男二人の会話を聞くともなく聞きながら、志保は小さく笑った。
“暇なのかしら”
だが、漸く平穏な日々が戻って来たのだ。少しばかり気が抜けてもいいだろう。
「ま、おめーの場合、魔法使いでも盗賊でもいいけど」
「……赤井さんや降谷さんは?」
「脳筋じゃねーけど、スペック的には二人とも戦士だよな」
「バランスわるー」
「志保を魔法使いにすっかな」
「僧侶じゃねーの?」
「現実の志保だと癒しの魔法を使うってのは、その通りだけど」
これを何を意識する事なくサラッと言ってのけた新一に快斗は目が点になり、何となく二人の会話を聞き続けていた志保は頬を染めた。
「で、それでなんで魔法使い?」
「志保に遊び人なんて似合わねーし」
“―――――俺は似合うのかよ、新一…Σ(゚д゚lll)ガーン”
「後で『悟りの書』で賢者に転職させれば、パーティバランス的に最高」
「さいですか」
「それにおめーが言ったんだろ。俺が勇者だって」
「そーだけど」
「勇者は天に選ばれし者、賢者は神に選ばれし者、ってのが作中にあってな。俺が勇者なら、志保が賢者なのは当然だろ」
“――――――――素で惚気るの止めて!この天然探偵!”
快斗が内心で悲鳴を上げ、志保はキッチンのテーブルに突っ伏した。
“は、恥ずかしすぎるわよ、新一!”
身悶えする程の羞恥を覚えながら、新一が心底自分を想ってくれている事に、同時に喜びを覚える。
「で、他は?」
気を取り直して、快斗が話を進める。
「んー…ジンを商人にでもするか」
「何それ?」
何故、あの男を仲間にする必要があるのだろう。
「あー。とあるアイテムを入手するのに必要でな。最終的にその商人、自分が発展させた町でやり過ぎて、クーデターにあって牢獄入り」
仲間にする訳ではない、という新一の笑みは…先刻志保を語った時とは正反対の黒い笑みを浮かべている。
「ほ、他は?」
「そうだな。京極さんを武闘家にするか?」
“ふぅん、毛利蘭じゃねーんだ”
今度は快斗が黒い笑みを浮かべる。
武闘家と言って、真っ先に浮かぶのが幼馴染のあの女ではなく、京極真なのか。どれだけ関心が薄くなっているのか。
「僧侶は…明美さんがいいかな」
「ああ。間違いない癒し系」
次いでほのぼのした空気になり、志保も「それは有りね」と普通に思う。
「志保が転職したら、次の魔法使いは博士かな」
「確かに老人だけど、すげー痩せてるぞ。このキャラ」
「進化を極めた化学は魔法と変わらねーって言うだろ」
「ま、あの発明品はなぁ」
かつては自分も散々痛い目に遭った、彼の発明品の数々を思い出す。それに新一が幼かった頃は、本当に魔法使いのようだったのかもしれない。
「盗賊がな…。快斗を遊び人にしてキッドを盗賊で登録するか?」
「え。俺、二人?」
「他に思い付かねーんだよ」
新一にとって、自分がそれだけ大きな存在だと言ってくれているような気がして、快斗はふにゃりと笑った
「二人とも、お茶がはいったわよ」
ここで志保が会話に入ってくる。
コーヒーが入ったマグカップが二つ。
ココアがはいったものが一つ。
「お、サンキュ」
そうして三人で、他愛もない話が始まる。
このキャラはどうだとか、このイベントはどうだとか、三人が生まれる前のゲームで盛り上がる。
それは新一達が日本を出る前の、ほんの僅かな安らぎの時。



思い切り趣味に走ってしまいました。
初めて快斗を書いた気がします。
しかしやはりいじられキャラ…。本当はもっとワチャワチャさせたかったんですが、平穏なひと時、難しい。
そしてちょこっと出てくる蘭の扱いの悪さよ。(だって私だから)
とりあえず設定的には「夢の絆」で組織壊滅後の留学前?
―――――この設定で、何時新一が日本を出たのか、今一つよく解ってなくて…すみません。


毎度の事ながらいきなり押し付けSS。
少しでも楽しんで頂ければ幸いです。
それでは失礼します。


掲載許可と感想と

エルリア様

こんにちは。
これは…!バレンタインチョコか誕生日プレゼントかと思いましたヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
ありがとうございました。

非常に楽しませて頂きました。こちらも掲載させて頂いて宜しいでしょうか?
題名は…『新一、RPGする』とか『新一、RPGでパーティーを組む』とかの如何でしょうか?
返事お待ちしております(*- -)(*_ _)ペコリ


それでは感想行きますv( ̄Д ̄)v イエイ

懐かしのゲーム…!
遊び人→賢者で快斗ぴったりですね(´ー`*)ウンウン


<「現実の志保だと癒しの魔法を使うってのは、その通りだけど」
<これを何を意識する事なくサラッと言ってのけた新一に快斗は目が点になり、何となく二人の会話を聞き続けていた志保は頬を染めた。
<「で、それでなんで魔法使い?」
<「志保に遊び人なんて似合わねーし」
<“―――――俺は似合うのかよ、新一…Σ(゚д゚lll)ガーン”
ここら辺(・∀・)ニヤニヤしちゃいました。
まあ天然で惚気てからに…!
そしてナチュラルにsageな彼 不憫な子…!だが其処がカワ(・∀・)イイ!!(鬼



<「勇者は天に選ばれし者、賢者は神に選ばれし者、ってのが作中にあってな。俺が勇者なら、志保が賢者なのは当然だろ」
<“――――――――素で惚気るの止めて!この天然探偵!”
<快斗が内心で悲鳴を上げ、志保はキッチンのテーブルに突っ伏した。
<“は、恥ずかしすぎるわよ、新一!”
<身悶えする程の羞恥を覚えながら、新一が心底自分を想ってくれている事に、同時に喜びを覚える。
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
最高です 流石天然…!



<「そうだな。京極さんを武闘家にするか?」
<“ふぅん、毛利蘭じゃねーんだ”
<今度は快斗が黒い笑みを浮かべる。
<武闘家と言って、真っ先に浮かぶのが幼馴染のあの女ではなく、京極真なのか。どれだけ関心が薄くなっているのか。
一緒に黒い顔している雪月花桜です。
エルリーナ様も同様だと疑わない…!( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \


快斗初めて ですか。
見事ないじられキャラでした。平穏なひと時、素敵でしたよ。

<そしてちょこっと出てくる蘭の扱いの悪さよ。(だって私だから)
<とりあえず設定的には「夢の絆」で組織壊滅後の留学前?
其処がいいんですよ。其処がポイントなんです(鬼
なるほどx2
夢の絆は大した理由はなく…海外に行きたい大学あったからってだけですね。
あと、例の記子との取引で日本で報道されること分かっていたので、その前に平和な海外へ行った感じです。

押し付けSS 大歓迎でございます。感謝です。
むしろwelcome 全開でございます。ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

今回も楽しませて頂きました(*- -)(*_ _)ペコリ
それではまた


雪月花桜(≧▽≦)




遊びました

掲載はOKです。
タイトルは後者でお願いします(このお話だと、プレイは全くしてない)

SSなので、本当は非公開※にするつもりだったんです…。非公開にチェックし損ねてました(おバカさん)

実際プレイさせると、私がとても熱く語ってしまって終わりが見えなくなるのが解り切っていたので、パーティを組むだけのお話に。
いや、リメイク版だと最初に性格診断があって、その性格で勇者の成長の仕方が変わったりもするんですよ。
仲間にも性格があって、成長に影響が出ます。
性格を変えるアイテムとかもあるんですけど。なので、パーティ組む時の戦略性がそこそこ上がります。
あ…こう(長く)なっちゃうんですよ。

蘭って武闘家ではなく、ただの乱暴者。新一も実はそう認識してるんじゃないかなぁ?「武闘家は日常でむやみに技を使ってはならない」という、基本中の基本を新一が知らないとは思えませんし。
でも「コナンワールド」では蘭の存在自体が絶対正義なので、総スルーされてますけどね。

楽しんで頂けて良かったです。
それでは失礼します。

掲載許可ありがとうございます。

エルリア様

こんにちは。
掲載はOKですとのお返事ありがとうございます。嬉しいです。
タイトルは後者ですね。了解致しました。


<実際プレイさせると、私がとても熱く語ってしまって終わりが見えなくなるのが解り切っていたので、パーティを組むだけのお話に。
いや語って頂いて全然OKですよ。
私元々読み専なので 活字中毒なのでv( ̄Д ̄)v イエイ(おい

<いや、リメイク版だと最初に性格診断があって、その性格で勇者の成長の仕方が変わったりもするんですよ。
<仲間にも性格があって、成長に影響が出ます。
<性格を変えるアイテムとかもあるんですけど。なので、パーティ組む時の戦略性がそこそこ上がります。
(・_・D フムフム

<蘭って武闘家ではなく、ただの乱暴者。新一も実はそう認識してるんじゃないかなぁ?
<「武闘家は日常でむやみに技を使ってはならない」という、基本中の基本を新一が知らないとは思えませんし。
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
確かにね。


<でも「コナンワールド」では蘭の存在自体が絶対正義なので、総スルーされてますけどね。
(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪
其処がね…!いくらいい子でも高校生なら間違いもするし、叱られるシーンあった方がリアリティあっていいと思います。
叱られて伸びるってエピもいいのにね(;´Д`)


それではまた
雪月花桜より(≧▽≦)

PS 全然関係ないですが、一昨日執事の館行きまして、
執事バージョンの赤安とかフットマン新一とか読みたくなってます。っく自分で書くしかないのかしら
どなたかお願いします(全力で他力本願www)


プロフィール
ご訪問ありがとうございます(≧▽≦) 名古屋OLが歴史・節約・日頃・二次小説のことを書き綴っています。 コメント大歓迎★ ですが、宣伝や本文に何も関係ないもの もしくは激しく不愉快、コピペ等、そういった類は、私の判断により 誠に勝手ながら削除の方向です。楽しく語りたいです♪ 二次創作小説もありますが、このサイトは個人作成のものであり、原作者・出版社とは一切関係がありません。私なりの解釈を加えた二次小説もございますので自己責任でご覧になって下さい。

雪月花桜

Author:雪月花桜
タイトル通り名古屋OLがブログしてます。
歴史を元にした小説なんかも大好きでそれらについても語ったり、一次小説なんかも書いてますす。好きな漫画(コナンやCLAMP etc)&小説(彩雲国物語)の二次小説をupしておりますし、OLなりの節約・日々の徒然をHappyに語っています。

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