新一桃太郎 蘭鬼退治に行く~エルリア様 ご提供~
万里様復活記念ということで、エルリア様より去年と同素敵小説を頂きました~(⋈◍>◡<◍)。✧♡
年貢ならぬお年玉~(´∀`*)ウフフ
お楽しみ下さいませ。
***注意書き***
ヒロインには優しくありません。厳しめですので、ranちゃん派の方は此処で周り右願います。
この注意書きを無視して読んでからの苦情 不満等は対応致しかねます。
尚、他人様の作品であるという事で無断転載や引用、誹謗中傷は御止め願います。
また同じ理由で予告なく、掲載を取り下げるやもしれない事予め通知致します。
**************
ではスタート↓
最後に管理人からの再確認です。
注意書き読まれましたね??厳しめです。ヒロインファン 新蘭派はリターン下さい。それでもOK 大丈夫という方のみ どうぞw
年貢ならぬお年玉~(´∀`*)ウフフ
お楽しみ下さいませ。
***注意書き***
ヒロインには優しくありません。厳しめですので、ranちゃん派の方は此処で周り右願います。
この注意書きを無視して読んでからの苦情 不満等は対応致しかねます。
尚、他人様の作品であるという事で無断転載や引用、誹謗中傷は御止め願います。
また同じ理由で予告なく、掲載を取り下げるやもしれない事予め通知致します。
**************
ではスタート↓
最後に管理人からの再確認です。
注意書き読まれましたね??厳しめです。ヒロインファン 新蘭派はリターン下さい。それでもOK 大丈夫という方のみ どうぞw
昔々ある所におじいさんとおばあさんが…
「ちょっと、私はまだ若いわよ!」
――――失礼、優作という村一番の稼ぎ頭の男と、有希子という村一番の美しい娘がおりました。
ある日、見かけは派手ですが中身は家庭的な有希子が川で洗濯をしていると、大きな桃が流れてきました。
「あら、珍しい。優作さんの話のタネになるかしら」
食べようと言う気はなく、それで家に持って帰ると、優作が驚きの声を上げました。
「これは凄い。世の中には思いもよらない事があるものだね。中身はどうなっているのだろう」
探求心旺盛な優作が桃を割ってみると、何と中からはとても可愛らしい男の子が出てきました。
「これは…事実は小説より奇なりの見本のようだ」
「本当に。でも、私達に育てられるかしら」
まだ若い二人には、子育ての経験はありません。
「ふむ…だが、これも何かの縁だろう。村には沢山の先輩達がいるし、子ども達もいる。皆の力を借りれば何とかなるだろう」
「…そうね。最初は皆初心者だもの」
こうして桃から生まれた子どもは、二人の許に来た新しい最初の子どもという意味で「新一」と名付けられ、二人の愛を受けてすくすくと育ちました。
新一は不思議な生まれの、二人とは全く血の繋がりがないと言うのに、見た目は有希子によく似た美しい、中身は優作によく似た賢い青年になりました。
隣に住んでいる阿笠翁は、新一が小さな頃は色々なおもちゃを作ってやり、少し大きくなってからは新一の一番の話し相手になっていました。
また新一は運動神経も良く、村に住む侍が男の子達に教えていた剣術では一番の腕前でした。
更に性格も大変優しく、正義感も強い新一は、当然村の人気者。
年頃の娘達は彼に熱視線を送っていましたが、鈍い新一は全く気付いていませんでした。
そんな折、都では乱暴な鬼が暴れていて、皆が困っているという話が村に届きました。
何人もが鬼の住処だと言う「鬼が島」へ退治に向かいましたが、帰って来た者は一人もいないという事です。
困っている人を見過ごせない新一は、自分もそこへ行く事にしました。
「一人で行くのかい?新一、君は確かに賢いし強いが、流石にそれは無謀だよ?」
「そうよ。せめて仲間と一緒に行った方が」
「旅の途中で見つけるよ。若い男があんまりいなくなったら、村が困るだろ」
「…解ったよ。だが、出発は明日にしなさい。私達も色々準備をするから」
新一が頑固な事を知っている二人は、説得を諦めました。
翌日。
「新一、これを持って行きなさい」
優作が差し出したのは、立派な剣。
剣の師匠である侍に話をして、彼の家宝を譲って貰ったのだという事です。本来は自分も行くべきだが、この年齢では新一の足手纏いになりかねないから、その代わりにこれを使って欲しいと譲ってくれたのでした。
「私からはこれよ」
それは有希子が丹精込めて作った、キビ団子。
有希子が作るキビ団子はこの村だけではなく、近隣でも天下一品と言われる美味しさのもの。栄養もばっちりです。
「ありがとう、父さん、母さん。行ってきます」
そうして新一は鬼退治へと出発しました。
旅の途中で、新一は予定通り仲間を見つけました。
肉弾戦が得意で、手先も器用な零。
肉弾戦も出来ますが、遠距離攻撃の弓が得意な秀一。
攻撃力は低いけれど、身軽で相手を攪乱できる快斗。
彼らを仲間にしていった先の鬼が島ですが、驚いた事にそこにいた鬼はたった一人でした。
確かに角はありますが、見た目は美しい若い娘。
「私、悪い事なんてしてません!ただ…鬼だから人より力が強くて、ちょっとした事で物が壊れちゃうだけです」
「それが解ってるのに、どうして力を抑えようとはしないんだ?」
「だって、そんなの面倒じゃない。壊れるような物を作る方が悪いのよ」
新一の問いに、蘭と名乗った鬼は平然とそう言いました。
「だけどそれで、皆が困っている」
「どうして困るのよ。壊れたら作り直せばいいでしょ?それで大工さんや材木屋さんは儲かるんだから、別にいいじゃない」
零の言葉に、蘭は屁理屈を返しました。
「ケガをした者も大勢いる」
「知らないわ。私、そんな人見た事ないもの」
秀一が言うと、蘭はシラを切りました。
「金や物を取られたって人もいるけど?」
「その人が嘘をついてるだけよ。それか、本当の犯人が私が鬼だからって、罪を擦り付けようとしてるんだわ」
快斗が溜息混じりに突き付けると、蘭は責任転嫁をしました。
4人はここに来る前に、都で大勢の人に聞き込みをしていました。その全員が口裏合わせなどしている訳がありません。
蘭の言い訳に、4人は呆れ返りました。
「酷いわ。私が人間でないってだけで、どうして皆私を苛めるの」
その4人の前で、蘭は同情を引くようにさめざめと泣きだしました。
ですが、鬼は人間より知能が低いのか、彼女の後ろには沢山の綺麗な反物や飾り物、中からお金が溢れている袋が沢山丸見えになっています。
その更に後ろには、帰って来なかった男達でしょう、複数の人間が畑仕事などをしています。
彼らは痣があったり、足を引きずったりしていて、恐らく蘭にやられたのでしょう。
4人が冷静にそれを指摘すると、蘭は鬼の本性を現しました。
角は更に大きくなり、華奢だった体は筋肉の塊りのようになりました。
それでも何とか蘭を倒すと、彼らは沢山の金品と共に、男達も順に船に乗せて都まで連れて帰りました。
金品の処理は都の役人に任せ、4人は都で評判の薬師の許に向かいました。
彼らも無傷では済まなかったのです。
そこにいたのは、美しい娘。女性ながら都一の薬師です。
「無茶をしたものね」
人間が鬼を相手にするなんて。
それでも志保という名の薬師は、甲斐甲斐しく4人を治療しました。都に平和を運んでくれたのだから当然です。
村では自分と話の合う女性がいなかった新一は、優しいだけでなく、話題を選ばずに話せる志保に徐々に惹かれていきました。
志保もまた、勇敢で優しく、「女のくせに」という意識が全くない新一を憎からず思うようになりました。
怪我が完治する頃には、二人はすっかりお似合いの恋人になっていました。
その二人の陰になっていましたが、秀一もまた志保の姉の明美とそう言う仲になっていました。
零は都の役人に認められ、召し上げられました。
快斗は気ままな一人旅に出て行きましたが、伝書鳩を一羽置いて行きました。「結婚式には呼んでくれ」と言い添えて。
新一が村に持ち帰った財宝は、後に三国一と称えられるようになる花嫁でした。
え?鬼はどうしたかって?
蘭は人間の世界では幸せになれないと言われて、泣きながら同族探しの旅へ出て行きました。
その後の事は誰も知らないようです。
**エルリア様の後書**
一年間楽しませていただきました年貢として、お受け取り下さい。
この4人が揃っていたら、蘭の方がタコ殴りにされるとは思いますが、ここは鬼と人間という事で一つ。
それでは良いお年を。
**雪月花桜より御礼と感想**
エルリア様 素敵小説ありがとうございますヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
年貢…!Σ(゚Д゚) お年玉ですよ これは(・∀・)ウン!!
ありがたく頂きます(*- -)(*_ _)ペコリ
更に掲載許可快く了承頂き、感謝です。
それでは感想に行きますv( ̄Д ̄)v イエイ
非常に楽しく読ませて頂きました。
凄いのがこれ…原作まんまじゃないですが!特に蘭鬼の性格(褒めてません)
泣くは強欲だわwww
童話風でありながら小説が素晴らしい(今度は全力でエルリア様を称えさせて頂きますv( ̄Д ̄)v イエイ)
いや~清々しいほど原作通りな蘭鬼が光るx2
おまけに志保薬師まで登場し、新志が読める喜びよヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
エルリア様 いつもいつも素敵小説ありがとうございますヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
今回も楽しませて頂きました。感謝です。
本年もどうぞ宜しくお付き合いお願い致します(*- -)(*_ _)ペコリ
「ちょっと、私はまだ若いわよ!」
――――失礼、優作という村一番の稼ぎ頭の男と、有希子という村一番の美しい娘がおりました。
ある日、見かけは派手ですが中身は家庭的な有希子が川で洗濯をしていると、大きな桃が流れてきました。
「あら、珍しい。優作さんの話のタネになるかしら」
食べようと言う気はなく、それで家に持って帰ると、優作が驚きの声を上げました。
「これは凄い。世の中には思いもよらない事があるものだね。中身はどうなっているのだろう」
探求心旺盛な優作が桃を割ってみると、何と中からはとても可愛らしい男の子が出てきました。
「これは…事実は小説より奇なりの見本のようだ」
「本当に。でも、私達に育てられるかしら」
まだ若い二人には、子育ての経験はありません。
「ふむ…だが、これも何かの縁だろう。村には沢山の先輩達がいるし、子ども達もいる。皆の力を借りれば何とかなるだろう」
「…そうね。最初は皆初心者だもの」
こうして桃から生まれた子どもは、二人の許に来た新しい最初の子どもという意味で「新一」と名付けられ、二人の愛を受けてすくすくと育ちました。
新一は不思議な生まれの、二人とは全く血の繋がりがないと言うのに、見た目は有希子によく似た美しい、中身は優作によく似た賢い青年になりました。
隣に住んでいる阿笠翁は、新一が小さな頃は色々なおもちゃを作ってやり、少し大きくなってからは新一の一番の話し相手になっていました。
また新一は運動神経も良く、村に住む侍が男の子達に教えていた剣術では一番の腕前でした。
更に性格も大変優しく、正義感も強い新一は、当然村の人気者。
年頃の娘達は彼に熱視線を送っていましたが、鈍い新一は全く気付いていませんでした。
そんな折、都では乱暴な鬼が暴れていて、皆が困っているという話が村に届きました。
何人もが鬼の住処だと言う「鬼が島」へ退治に向かいましたが、帰って来た者は一人もいないという事です。
困っている人を見過ごせない新一は、自分もそこへ行く事にしました。
「一人で行くのかい?新一、君は確かに賢いし強いが、流石にそれは無謀だよ?」
「そうよ。せめて仲間と一緒に行った方が」
「旅の途中で見つけるよ。若い男があんまりいなくなったら、村が困るだろ」
「…解ったよ。だが、出発は明日にしなさい。私達も色々準備をするから」
新一が頑固な事を知っている二人は、説得を諦めました。
翌日。
「新一、これを持って行きなさい」
優作が差し出したのは、立派な剣。
剣の師匠である侍に話をして、彼の家宝を譲って貰ったのだという事です。本来は自分も行くべきだが、この年齢では新一の足手纏いになりかねないから、その代わりにこれを使って欲しいと譲ってくれたのでした。
「私からはこれよ」
それは有希子が丹精込めて作った、キビ団子。
有希子が作るキビ団子はこの村だけではなく、近隣でも天下一品と言われる美味しさのもの。栄養もばっちりです。
「ありがとう、父さん、母さん。行ってきます」
そうして新一は鬼退治へと出発しました。
旅の途中で、新一は予定通り仲間を見つけました。
肉弾戦が得意で、手先も器用な零。
肉弾戦も出来ますが、遠距離攻撃の弓が得意な秀一。
攻撃力は低いけれど、身軽で相手を攪乱できる快斗。
彼らを仲間にしていった先の鬼が島ですが、驚いた事にそこにいた鬼はたった一人でした。
確かに角はありますが、見た目は美しい若い娘。
「私、悪い事なんてしてません!ただ…鬼だから人より力が強くて、ちょっとした事で物が壊れちゃうだけです」
「それが解ってるのに、どうして力を抑えようとはしないんだ?」
「だって、そんなの面倒じゃない。壊れるような物を作る方が悪いのよ」
新一の問いに、蘭と名乗った鬼は平然とそう言いました。
「だけどそれで、皆が困っている」
「どうして困るのよ。壊れたら作り直せばいいでしょ?それで大工さんや材木屋さんは儲かるんだから、別にいいじゃない」
零の言葉に、蘭は屁理屈を返しました。
「ケガをした者も大勢いる」
「知らないわ。私、そんな人見た事ないもの」
秀一が言うと、蘭はシラを切りました。
「金や物を取られたって人もいるけど?」
「その人が嘘をついてるだけよ。それか、本当の犯人が私が鬼だからって、罪を擦り付けようとしてるんだわ」
快斗が溜息混じりに突き付けると、蘭は責任転嫁をしました。
4人はここに来る前に、都で大勢の人に聞き込みをしていました。その全員が口裏合わせなどしている訳がありません。
蘭の言い訳に、4人は呆れ返りました。
「酷いわ。私が人間でないってだけで、どうして皆私を苛めるの」
その4人の前で、蘭は同情を引くようにさめざめと泣きだしました。
ですが、鬼は人間より知能が低いのか、彼女の後ろには沢山の綺麗な反物や飾り物、中からお金が溢れている袋が沢山丸見えになっています。
その更に後ろには、帰って来なかった男達でしょう、複数の人間が畑仕事などをしています。
彼らは痣があったり、足を引きずったりしていて、恐らく蘭にやられたのでしょう。
4人が冷静にそれを指摘すると、蘭は鬼の本性を現しました。
角は更に大きくなり、華奢だった体は筋肉の塊りのようになりました。
それでも何とか蘭を倒すと、彼らは沢山の金品と共に、男達も順に船に乗せて都まで連れて帰りました。
金品の処理は都の役人に任せ、4人は都で評判の薬師の許に向かいました。
彼らも無傷では済まなかったのです。
そこにいたのは、美しい娘。女性ながら都一の薬師です。
「無茶をしたものね」
人間が鬼を相手にするなんて。
それでも志保という名の薬師は、甲斐甲斐しく4人を治療しました。都に平和を運んでくれたのだから当然です。
村では自分と話の合う女性がいなかった新一は、優しいだけでなく、話題を選ばずに話せる志保に徐々に惹かれていきました。
志保もまた、勇敢で優しく、「女のくせに」という意識が全くない新一を憎からず思うようになりました。
怪我が完治する頃には、二人はすっかりお似合いの恋人になっていました。
その二人の陰になっていましたが、秀一もまた志保の姉の明美とそう言う仲になっていました。
零は都の役人に認められ、召し上げられました。
快斗は気ままな一人旅に出て行きましたが、伝書鳩を一羽置いて行きました。「結婚式には呼んでくれ」と言い添えて。
新一が村に持ち帰った財宝は、後に三国一と称えられるようになる花嫁でした。
え?鬼はどうしたかって?
蘭は人間の世界では幸せになれないと言われて、泣きながら同族探しの旅へ出て行きました。
その後の事は誰も知らないようです。
**エルリア様の後書**
一年間楽しませていただきました年貢として、お受け取り下さい。
この4人が揃っていたら、蘭の方がタコ殴りにされるとは思いますが、ここは鬼と人間という事で一つ。
それでは良いお年を。
**雪月花桜より御礼と感想**
エルリア様 素敵小説ありがとうございますヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
年貢…!Σ(゚Д゚) お年玉ですよ これは(・∀・)ウン!!
ありがたく頂きます(*- -)(*_ _)ペコリ
更に掲載許可快く了承頂き、感謝です。
それでは感想に行きますv( ̄Д ̄)v イエイ
非常に楽しく読ませて頂きました。
凄いのがこれ…原作まんまじゃないですが!特に蘭鬼の性格(褒めてません)
泣くは強欲だわwww
童話風でありながら小説が素晴らしい(今度は全力でエルリア様を称えさせて頂きますv( ̄Д ̄)v イエイ)
いや~清々しいほど原作通りな蘭鬼が光るx2
おまけに志保薬師まで登場し、新志が読める喜びよヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
エルリア様 いつもいつも素敵小説ありがとうございますヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
今回も楽しませて頂きました。感謝です。
本年もどうぞ宜しくお付き合いお願い致します(*- -)(*_ _)ペコリ
- 関連記事
-
- 親の心子知らず、子の素行親知らず~万里様ご提供~
- 新一桃太郎 蘭鬼退治に行く~エルリア様 ご提供~
- 妄想の悪夢~再会編 ~夢の絆異聞 エルリア様ご提供~