一輪の花を探して ~原作その後シリーズ 童話風 万里様ご提供~
万里様から原作その後シリーズ完結のお祝いコメントと共に頂いた作品です。
原作その後シリーズを童話風にした素敵作品です。
誕生日プレゼントかバレンタインチョコかと思いました(´∀`*)ウフフ
***注意書き***
ヒロインには優しくありません。厳しめですので、ranちゃん派の方は此処で周り右願います。
この注意書きを無視して読んでからの苦情 不満等は対応致しかねます。
尚、他人様の作品であるという事で無断転載や引用、誹謗中傷は御止め願います。
また同じ理由で予告なく、掲載を取り下げるやもしれない事予め通知致します。
**************
ではスタート↓
最後に管理人からの再確認です。
注意書き読まれましたね??厳しめです。ヒロインファン 新蘭派はリターン下さい。それでもOK 大丈夫という方のみ どうぞw
子供時代のなだらかな山道が終わり、大人になるための険しい山道への入り口で、二人の子供がいました。
「新一、いつもみたいにおんぶして。」
「蘭。子供の頃は出来たけど、これから先は蘭も大きくなるだろう。もう俺一人じゃ背負えない。蘭も一緒に歩いてくれ。」
「やだ。私はずっとおんぶでここまで来たんだよ。歩き方なんて分かんないよ。」
「でもこの先俺が進みたい道は凄く長くて険しい山道なんだ。俺が転んだ時には、隣で歩く奴が助けてくれないと。」
「じゃあそんな道に行かなければいいじゃない。私を背負って歩けるくらい、もっと楽な道を探してよ。」
「俺の行きたい目的地は、そんな楽な道じゃ行けないんだ。
俺がいたら、蘭は一生歩けない。
だから、さようなら、蘭。」
新一は立ち去って行きましたが、蘭は泣いて新一の名を呼ぶだけ。追いかけることはしませんでした。
「誰か私をおんぶして。」
蘭は自分をおんぶしてくれる人を探しましたが、そんな人はいません。皆自分が歩くので手一杯なのです。
その内、自分が出したゴミが道に溢れかえり、蘭は這いずるように移動せざるを得ませんでした。
でも、そうして這いずるうちに、
「おんぶは出来ないけれど、少し手伝うくらいはできるよ。」
そう言って、道すがら蘭に少し手を貸してくれる人たちはいました。
「そうか。おんぶが無くても、こうして手を貸してもらえれば、私も歩けるようになるんだ。」
自分で歩けるようになった蘭は、お返しに歩けない人に手を貸して。そして、自分が歩けなくなった時には、手を貸して貰って。
時には転ぶけれど、おんぶしてくれる人はいないけれど。
少し休めば傷はよくなるし、道すがら声をかけてくれる人がいるだけで、少し元気がでることに気付きました。
そんなこんなを繰り返し、気付いたら、山を半分まで登っていました。
「こんなに自分の足で登れるようになるなんて、驚きだわ。
でも助けてくれる人がいなかったら、ここまで来れなかった。
新一も助けてくれる人がほしかったのかな。今も一人で登ってるのかな。
あっ、あそこにいるのは新一だ!」
蘭が見上げた先には高い高い山。その山道にいるのは新一でした。
新一がいる所の高さに比べたら、蘭がいる所は麓のようなものでした。
「あんなに高い所にいるなんて。山頂はもっと先なのに。
新一が登りたい山は、こんなにすごい山だったんだ。」
新一は誰かと並んで歩いていました。
新一がその人の手を引いたかと思うと、今度はその人が新一を支えました。
「二人は助け合って歩いているんだね。」
蘭は安心しました。
その山は空に向かって高く伸び、雲を突き抜けて蘭に山頂は見えません。
「きっと、あの雲の上に新一の行きたい所があるのね。頑張ってね。」
新一が目指す山頂は、きっと色とりどりの花が満開に咲いていることでしょう。
蘭の目的地はそれよりもずっと低く、そんな花畑はないのかもしれません。
「それでも、私が自分の足で辿り着いたものなら。
そこに一輪でも花が咲いていたら、私はそれを今度こそ大切にしよう。」
そうして蘭は、自分の目の前にある道を再び歩き出したのでした。
**万里様の後書と徒然**
私の謎ポエムを掲載して下さるということで、ありがとうございます(*⌒∇⌒*)
かなり雪月様のお話の原型無くなったな、と思ってたので、気に入ってくださって嬉しいです。
タイトルも思い付かなかったのですが、『一輪の花を探して』良いですね!!
それでお願いします。雪月様にタイトルつけてもらえた♪o((〃∇〃o))((o〃∇〃))o♪
そう。
蘭は今までずっと、新一に花畑に連れていってもらって、幸せに慣れてしまった。だから花畑がないだけでガッカリして、一輪の花なんて気が付かなかったと思うんですよ。
でも、成長したことで、一輪の花の存在に感謝できた。
幸せは人それぞれだし、
他人に与えられたものではなく、自分の力で手に入れたものだから誇りに思うし、満たされるのだと。
**雪月花桜より御礼と感想**
万里様 素敵ポエムありがとうございますヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
誕生月プレゼントかバレンタインチョコかと思いました。あれ?そうするとホワイトデーのお返し…ゲフンゲフン(;・∀・)
ありがたく頂きます(*- -)(*_ _)ペコリ
更に掲載許可快く了承頂き、感謝です。
それでは感想に行きますv( ̄Д ̄)v イエイ
本当にシリーズを童話風にされたな お見事だな~と思いました。
雪月花桜の脳内で新志がジェット機とかで世界旅行しているイメージと蘭が自転車とかで国内横断しているイメージが浮かんでまして…!それと通じるものを感じました。
効率 セレブという点では新志に軍配が上がりますが、自転車旅ならではの良さとか足元の花に気付けるとか どっちがいい悪いとかは本当になくて
どちらが自分に合っているのか?どちらを自分が目指すのか?に尽きると思います。
何を幸福と思うのか?という点も絡み…人生とは何ぞや?という話になりそう。
この話では一輪の花でもというあたりに身の丈にあった幸せに落ち着いた蘭ちゃんが垣間見えていいなと思います。
万里様 ありがとうございました。心よりの感謝を…!(((o(*゚▽゚*)o)))
皆様 感想や拍手沢山頂けたらまた万里様が書いて下さるかもしれませんよ(おい 管理人)
楽しんで頂ければ幸いです(⋈◍>◡<◍)。✧♡
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