大学時代・切り替えは早いが未練たらたら~『夢見る少女の長い夢②』~万里様ご提供
万里様より頂いた作品です。
珍しく?新哀です。
遅れてきた誕生月プレゼントかバレンタインチョコかと思いました(´∀`*)ウフフ
***注意書き***
ヒロインには優しくありません。厳しめですので、ranちゃん派の方は此処で周り右願います。
この注意書きを無視して読んでからの苦情 不満等は対応致しかねます。
尚、他人様の作品であるという事で無断転載や引用、誹謗中傷は御止め願います。
また同じ理由で予告なく、掲載を取り下げるやもしれない事予め通知致します。
**************
万里様からの注意書き:
このお話は、蘭厳しめの新哀です。
蘭がかなりピエロな役割なので、ご了承の上ご覧下さい。
最後に管理人からの再確認です。
注意書き読まれましたね??厳しめです。ヒロインファン 新蘭派はリターン下さい。
それでもOK 大丈夫という方のみ どうぞw
ではスタート↓
不安なスタートを切った田舎での新生活であったが、ふたを開けてみれば、蘭の毎日は思いのほか順調であった。
英理の両親は孫娘の蘭を歓迎し、可愛がってくれた。
祖父母と同居なので、家事は全て祖母がやってくれる。蘭は他の学生と同じように勉強と遊びだけすればよくなり、同級生ともすぐに打ち解け、楽しい学生生活を送るようになった。
両親の仲も良好で、小五郎は真面目に働き、英理は療養に専念し徐々に回復している。
そして蘭は、引っ越し当初はあんなに東都の大学を受けようと思っていたのに、結局そのまま地元の大学に進学。
東都で下宿するには私大は金がかかりすぎるし、国立は蘭の学力が足らなかった。
しかも高三の時に彼氏も出来てしまい、彼と同じ大学に行きたかったという理由もあった。
新一を忘れたくない気持ちはあったが、蘭は寂しがりで、肝心の新一は音信不通。
その状況で、いつも側にいる相手に好意を寄せられては、それを断り続けられるほど蘭は強くはなかったのだ。
※
『でも良かったー!蘭に素敵な彼氏ができて。ホントに心配してたんだからね!』
「うん、ごめんね心配かけて。もう私は大丈夫だから。」
晴れて女子大生となった蘭と園子は、久々にゆっくり電話で近況を語り合っていた。
園子に冷やかされながら、蘭は彼氏との惚気を話す。
しかし、蘭には園子にも言えない、心に引っ掛かることがあった。
(彼は本当にすごく好い人。
新一よりも女心を分かってくれるし、デートもメールも凄くマメ。私に寂しい思いなんてさせない。
でも、何て言うんだろう…。
新一と比べると、わくわくするようなトキメキが足りない気がするんだよね…)
蘭の心には、未だに新一の面影が消えていなかった。
(まあ、10年も一緒だったんだもん。簡単には忘れられないよね。)
そう自分に言い聞かせ、わざと園子には幸せ一杯、という風に惚気てみせる。
『あのさ、実は今日電話したの、同窓会のお知らせがあるからなの。蘭も来れる?』
「え?同窓会あるの?わー、行きたい!」
久しぶりにきらびやかな東都に遊びに行ける!と心弾ませる蘭。
しかし、園子の次の言葉に息をのんだ。
『それでさ、新一君も来るんだけど…』
「っ、え、新一が…?」
新一は修学旅行の後、結局高校に戻ってこれず、高卒認定を経て、東都大学へと進学していた。
蘭と別れてすぐに、新一の携帯は通じなくなり、新しい番号の知らせもなかった。
新一が戻ってきた時には、既に蘭には彼氏がいたため、園子は気を使いその報せは大学合格後に蘭に伝えた。
新一の帰還を聞いた時こそ蘭は動揺したものの、人間、現在の生活が満たされていると過去の未練など思い出さないもの。
帝丹から東都へ進学した者で蘭と親しい友人はおらず、新一の近況が蘭の耳に入ることもない。
大学に入り新しい生活が始まると、蘭は新一のこともすっかり忘れていた。
なので、彼の情報を聞くのは久方ぶりである。
(新一に会える…!)
園子の言葉を聞いた瞬間、蘭の心は高鳴り、甘酸っぱい期待が膨らんだ。
一瞬、彼氏のことも頭から吹き飛んでしまう。
だが。
『大丈夫よ!新一君には、私から説明しておいたから。』
「え?説明、って…?」
『蘭に彼氏が出来たって。』
「!?」
途端に、蘭は頭から冷水を浴びせられたかのような心地がした。
『ほら、私はパーティーとかで新一君に会う機会があったから。』
『せっかく蘭が彼氏とラブラブハッピーなのに、新一君からよりを戻そう、なんて迫られたら困るでしょ?』
『だから、もう蘭には彼氏が出来た、蘭のことはあきらめて、って私から説明しておいたの。』
『新一君も、『蘭が幸せで安心した』って言ってたし、同窓会で会ったとしても、言い寄られるとかはないから、安心して来て。』
『…蘭?聞いてる?』
「…あ、うん。あの、園子に気を使わせちゃったみたいで、なんか、ごめんね?」
『…私、余計なことした?蘭、もしかしてまだ新一君のこと…』
「やだ、そんなわけないでしょ!私には彼氏だっているんだから~」
(大丈夫…だよね?)
自分に言い聞かせる蘭。
(そうだよ、もう何とも思ってないよ、あんなやつ!
長く会ってないから、想い出が美化されてるだけだよ。)
※
しかし、同窓会で実物の新一と再会し、蘭の気持ちは180度転換してしまう。
「おう、蘭。久しぶり。元気だったか?」
「し、新一…!」
再会した新一は、想像通りの方向へ、想像以上の成長を遂げていた。
(か…カッコいい…(///□///))
高校生の頃の眉目秀麗さを残しながら、高校生の頃にはなかった大人の色気を漂わせた美青年へと成長した新一。
蘭は言葉も出ないほどに見惚れてしまう。
(やだ、何気後れしてるのよ。私には彼氏がいるんだから。)
そう思い直し、意識してない風で蘭も返す。
「ひ、久しぶり!やだ~、新一ったら、全然変わってな~い」
「ははっ。蘭は美人になったな。英理さんみたいだ。」
蘭 (ドキッ!(*゜◯゜*))
優しくはあったが照れ屋でぶっきらぼうだった少年の新一しか知らなかった蘭は、驚きとトキメキのあまり言葉も出ずに真っ赤になった。
(な、な、な、何、今の?新一ったら、いつの間にそんな殺し文句言えるようになったのよ!?)
夢見心地の蘭は、他の同級生に声をかけられその場を立ち去っていく新一の後ろ姿をぽーっと見つめるしか出来ない。
(新一、どうして今、そんな事言ってくれるの…?)
(もしかして、まだ私のことを…?)
一人盛り上がる蘭は、後ろで同窓生達が
「きゃーっ、工藤君に可愛いって言われちゃった~ヘ(≧▽≦ヘ)♪」
「私だって綺麗だって言われたもん!」
「私なんて、大人っぽくなったって超褒められたんだから~!!」
とハシャいでいたのに気が付かなかった。
(…でも、新一の気持ちは嬉しいけど、私には彼氏がいるのに…どうしよう…)
すっかり「新一にアプローチされた」と思い込んで悩む蘭。
同窓生達に彼氏のことを聞かれるが、正直 今は新一のことで頭が一杯だった。
なんとか怪しまれないよう空元気で惚気話を済ませ、一人になろうと人の輪を離れる。
バルコニーで外の空気に当たろうとしたところ、先客が電話していた。
(って、新一…!?)
慌てて方向転換して立ち去ろうとしたところで、新一の声が聞こえた。
「蘭の幸せは心から嬉しいよ。
……これで、俺の人生をかけた初恋は終わったんだ…」
(し、新一…!)
電話で話す新一の悩ましく切ない声。
(人生をかけた初恋、って…!)
あまりにもロマンチックなフレーズに、蘭はロンドンで告白された時同様のトキメキを覚えた。
それは、蘭が久しく感じていなかった感情。
もはや蘭は、新一への恋心が完全に復活してしまったのだった。
新一の言葉が過去との決別の宣言だったことにも気が付かずに。
※
(…新一からの連絡はナシ、か。はあ。)
「…、…蘭!」
「えっ!?あ、ごめん、何?」
「ったく、何度も呼んでんじゃねーか。携帯ばっかり見て。何ぼーっとしてんだよ?」
「だからごめんってば!何よ?」
「…もういいよ。どーせ俺の話なんか興味ないんだろ。」
(はあ?何よそれ?)
ただ今、蘭は彼氏とデート中。
にもかかわらず、蘭の心は全く弾んでいなかった。
同窓会で新一の気持ちを確信したものの、彼氏がいる手前、蘭には新一にアプローチすることは出来なかった。
アドレス交換だけはしたが、会が終わると新一は蘭を誘うこともなく帰ってしまい、蘭はガッカリしたようなホッとしたような複雑な気持ちだった。
もし新一から「この後二人きりで…」などと誘われたら、断れる自信がなかったからだ。
暇さえあれば携帯を覗きこみ、しかし新一からの連絡はなく、物憂げにため息をつく日々。
本当に好きな人がいても、彼氏に操立てして切ない想いを押さえ込む健気なヒロイン――蘭は無意識で自分の悲劇に酔っていた。
そんな蘭であるからして、同窓会以来 彼氏と居ても上の空の態度を彼氏が不満に思っていることなど考えもしない。
「なあ、何かあったんじゃないか?お前最近おかしいぞ。」
「だから何もないってば。」
「…俺が気付かないと思ってるのか?最近、俺といても携帯をずっと気にしてる…誰からの連絡待ってるんだよ?」
「そんなんじゃないわよ。しつこいわね。」
「同窓会からだろ?蘭が俺によそよそしくなったのは。何があっ」
「だから違うって言ってるでしょ!?いい加減にしてよ!」
「……」
(何よ、その疑いの眼は!
言いたいことあるならハッキリ言いなさいよ。男らしくないわね!
新一はそんなにネチネチ女々しく言わなかったのに…)
彼女が急によそよそしくなれば、彼氏としては当然不安になる。
彼女に何があったのか聞くのも当たり前だし、ろくな答えが返ってこなければ不安は不信へと変わる。
だが、蘭に対してそういう追及をしたことがない新一を知っているため、蘭は彼氏を「新一と比べて男らしくない」と感じていた。
彼氏は確かに、男性にしては勘が鋭くナイーブで細かいタイプだった。
しかし、それは言い換えれば女心に敏感で、女性特有の「察してほしい」に対応できる長所でもある。
蘭は彼のそういう言わずとも自分の気持ちを汲み取ってくれるところを好ましいと感じて付き合い始めたのだ。
なのに今は、自分の浮気心を鋭く見抜いてくるところが鬱陶しくてたまらなかった。
(最初は新一に似てると思ったのに…今じゃ嫌なところしか目につかないよ。はあ。)
自分の態度の悪さを棚に上げて心の中でため息を吐く蘭。
実は彼氏は容姿や口調が新一に似ており、それで蘭は好意を持ったのだった。
それ自体はそう悪いことでもない。きっかけはどうあれ、付き合ってから彼氏自身を好きになればいいのだから。
しかし、似ていれば似ているだけ、些細な違いが目につくものだ。
本当に彼を好きならば、その違いも愛しく思えるものだが、勘に障る時点で彼氏は新一の身代わりでしかなかったのだろう。
もはや『劣化版新一』にしか見えず、蘭の彼氏への愛情は冷めきっていた。
(そもそも最初から、新一と比べてわくわくするようなトキメキが足りないと思ってたのよ!)
自分を純粋無垢と思いたい蘭は、その“トキメキ”の正体を明確に言語化するのを無意識で避けていた。
それは、新一がもたらしてくれた恩恵の数々――
海外旅行でハリウッド俳優に会ったり、高級展望台レストランに連れて行ってもらえたり、携帯電話のような高額なプレゼントをされたり、一緒に道を歩くだけで周囲から羨望の目差しを送られたり――
を現在の平凡平穏な彼氏からは到底得られない、というところにあった。
これまでは、生活環境の変化や受験の忙しさで、新一のことも忘れていた。
だが、生活が落ち着き、改めて今の彼氏を品評する余裕が出てくると、以前ほどの恩恵を受けられない物足りなさに気付いてしまう。
そんな時に高級感溢れる大人の男に成長した新一を見てしまい、鳴りを潜めていた蘭の持ち前の虚栄心や上昇婚志向が騒ぎだしたのだ。
(本当なら、今頃私は“あの”新一の恋人だったのに…、)
洗練された大人の男性へと成長した新一を思い出してはため息を吐く蘭。
蘭の後悔は、しだいに彼氏への八つ当たりに転化される。
※
そうして同窓会から2か月後。
彼氏が蘭の携帯をこっそりと見ていたことが発覚。
「疚しいことがないなら見せられるはずだ!」
「同窓会で再会した男と浮気してるんだろう!」
という彼氏の主張に対して、蘭は
「浮気を疑うなんて酷い!!私のこと信用してないんじゃないの!」
「他人の携帯を見るなんて、どんな理由があろうと最低よ!!」
と怒り心頭。
大喧嘩の末に二人は別れた。
蘭としては、事実 新一とは何もないのだし、むしろ自分は彼氏のために切ない想いを押さえ込んで我慢していたのに、浮気を疑われて心外であった。
しかし良くも悪くも正直者の蘭は、心が離れた相手に対し、そっけない態度しか取れなかった。
そうなれば彼氏が蘭の心変わりを疑うのは当然である。
そこで普通の女性ならば、彼氏がいながら他の男に心奪われている、という状況に罪悪感を感じるものだ。
蘭に何故そういう自省の気持ちがないのかというと、深層心理で彼氏に対し「付き合ってあげてる」と見下していたからだ。
傍からみたら何という上から目線、と呆れられる蘭の思考回路だが、長年新一にお姫様扱いされてきた蘭には普通のことだった。
(勝手に携帯を見るし浮気を決めつけるし嫉妬深くて思い込みが激しいし、もううんざりだわ!!)
正に蘭が新一にしてきたことそのものなのだが、人の振り見て我が振り直せるような人間ではないのが毛利蘭という女である。
こうして蘭の恋は盛大な喧嘩で終わりを告げた。
※
緊張と期待を込めて、蘭は新一のアドレスをタップした。
彼氏と別れて何日も経っていないが、蘭は元来 我慢強い性格ではない。
「新一って意外と義理堅いから、私が彼氏と別れたって知らない内は、連絡すらしてこないかもしれないし…。今回だけは、私から電話してあげるしかないかあ。」
受け身な蘭にしては珍しく行動的に見えるが、元来 彼女は“釣糸を垂らす”ことにかけては手慣れているのだ。
その後は何もせずとも待ってさえいれば、獲物の方からやってくる。
これが、蘭と新一のこれまでの関係であった。
「私が電話したら、新一はきっと喜んでくれる。
それで、『ずっとお前のことが忘れられなかった』、なーんて…♪(*/ω\*)キャー」
もっとも、ぶら下げたエサに食い付くのは、入れ食い状態の魚だけ。
魚がエサに興味を失うこともあるとは、呑気な蘭はこの時まで考えたこともなかった。
『もしもし?』
「あっ、あの新一、蘭、だよ。」
『おう、久しぶり。どうした?』
「え、あ、大したことじゃないんだけどね、元気かな~、って。」
『ははっ。何だそれ。普通に元気だよ。』
久しぶりに聞く新一の声に、じいんと感動してしまう蘭。
彼氏と別れたことを話すと、新一は優しく慰めてくれた。
しかし、しばらくお喋りを続けても、新一はなかなか「会おう」と言ってくれない。
(もう、相変わらず意気地無しなんだから。)
仕方なしに蘭は、さりげなく行きたい遊園地の話題を出してみる。
「そういえばさ、あのトロピカルランドがリニューアルしたんだよね。」
『ああ、こないだ行ったけど、水族館や映画館まで出来てて凄かったよ。』
「え?新一が行ったの?誰と?」
『彼女と。』
蘭は一瞬 思考回路が停止した。
「………え、彼女?いる、の?」
辛うじて聞き返す蘭。
『おう。ついこないだ出来た。』
「……あ、そうなんだ~!知らなかった~流石新一~女たらし~♪」
『はは、何だよそれ。
蘭だって可愛いんだから、すぐ新しい彼氏出来るって。男はそいつだけじゃないんだぜ? 大丈夫だよ。』
「まーねー。そうだよね~。
…彼女さんってどんな人?」
『同じ大学の先輩で法学部。学部首席で将来は弁護士目指してる。』
「、すっごーい!才女なんだね~。…うちのお母さんみたいなタイプかな?真面目で厳しい?」
『いやいや、おばさんとは性格全然似てない(笑) ミス東都に選ばれた時も、すっげえ気さくにインタビュー応じてたし。』
「そ、そうなんだ~。もしかして、麻美先輩に似てる~?」
『え、お前 麻美先輩のこと知ってたっけ?
まあ、性格は似てるかな?何でもできて美人なのに、それを鼻にかけたりしないとことか。』
「何だかすごい人だね~新一にはもったいな~い」
『まあな。才色兼備な彼女で、男連中からもやっかまれてるよ(笑)』
その後すぐ、蘭は「あ、ちょっと喋りすぎちゃった。そろそろ切るね。」と通話を切り上げた。
平常心で会話を続けるのが限界だったのだ。
通話を切った途端、堰を切ったように涙が溢れ出す。
「うわあああああん!!。・゜・(ノД`)・゜・。」
「どうして~っ!?どうして待っててくれないのよ~っ!!」
「せっかく別れたのに、彼女作っちゃうなんて、私はどうすればいいのよ~!?」
「こんなはずじゃなかったのに~っ!!」
最初に待てなかったのは自分だということを忘れて泣き喚く蘭。
新一ほどの男がいつまでもフリーでいると思い込めるとは、新一の魅力を過小評価していると言うべきか、自分の魅力を買い被っていると言うべきか。
どちらにしても、お花畑のように夢見がちな思考である。
※
夢が破れた夢見る少女。
この時に目が覚めれていれば良かったのにね…?
―――――――――
(補足)
はい。
この、「蘭が待てなくて彼氏を作り、やっと別れたら新一には既に彼女がいて」という展開、
ほぼ『一滴の水』のパクり…オマージュですね。すみません雪月様(;>_<;)
新一君って蘭ちゃんに浮気(仮)疑惑があっても、蘭ちゃんを責めるような追及はしたことないんですよね。常に蘭を誑かした男のみに敵意を向ける。「蘭は悪くない。言い寄る男が悪いんだ。」という、どこの乙女ゲーのヒーローですか(爆)
蘭ちゃんの方は新一に女の影あらば新一を女たらし扱いするくせに(#・∀・)
こういうところも、新蘭の少女漫画チックなところ。
ということで蘭ちゃんには彼氏と現実に則した体験をしてもらいました☆
蘭ちゃん、新一に甘やかされまくった君は知らないだろうけど、現実では男は彼女が浮気したら彼女に怒りを向ける傾向にあるらしいよ…?
因みに、この話では新一君の存在を思い出したから蘭は彼氏と破局してますが、もし新一君に再会しなくても、いずれは別れてました。早いか遅いかの違いだけ。
彼氏は女心をよく汲んでくれる反面、繊細で女々しいところがあるので、最初は言わずとも察してくれるところを気に入りました。しかし将来的には、細かいことを口出しされるのに嫌気がさし(イケメンに優しくされるとすぐデレデレする蘭に文句言う、など)、また新一と比べて物足りず(プレゼントやレストランのランクが低い、など)に別れます。
***雪月花桜の感想***
いえいえネタは同じでも味わいが違いますっ!(てグルメブログじゃないんだから(;^ω^))
新一似の彼氏…やっぱりそうなりますよね~って蘭ちゃんすぐ彼氏作ったの??早っ!あのエセ悲劇ヒロインは何だったの??
せめて大学は東都へ行く気概くらい見せて欲しかったわ~
園子グッジョブ・・・・!牽制してくれてありがとう 不良物件から逃れられます!
そして逃がした魚は大きかった・・・・!からの彼氏との別れがあーこうなるよね と思いました。
というか彼氏 最初よく気が付くトコが気に入っていたのに、最後其処が気に入らなくなるという。
まあ長所と短所って表裏一体ですからね。
携帯を勝手に見るのはいけませんが、彼氏に同情してしまう面も多々あり・・・だって他所の男に気持ちを移しても、罪悪感覚えるどころか無意識に比べて馬鹿にされてたら・・・そりゃあ腹立ちますよね。
こちらの彼は知らずに浮気と思ってますけど、考えようによっては浮気より酷い(´;ω;`)ウゥゥ
そして待っててくれなかったって貴女・・・ただの女友達ですけど??別れたら付き合おうなんて一言も言ってませんけど??
<蘭ちゃんを責めるような追及はしたことないんですよね。常に蘭を誑かした男のみに敵意を向ける。「蘭は悪くない。言い寄る男<が悪いんだ。」という、どこの乙女ゲーのヒーローですか(爆)
そうか!何処までも蘭ヒロインに都合の良い乙女ゲームだと思えば良いのですね 新発見!
今回唸ったのが、『元来 彼女は“釣糸を垂らす”ことにかけては手慣れているのだ。 』こちらです。
ロンドンでも告白させるように仕向けたわりに返事しないな??と疑問符だらけだったのですが
釣り餌かキタ━(゚∀゚)━!
流石 万里様です
長年の疑問が氷解したというか・・・疑問に回答が与えられたって感じです。
これ水商売で意識的に計算で出来たら売れっ子になれるだろうに、無意識で天然でやっちゃう肝心の獲物を逃がしてばかりなのが万里様 蘭ちゃんなのですね(゚д゚)(。_。)ウン(゚д゚)(。_。)ウン
今回こちらがザ蘭ちゃん台詞でお気に入り(鬼
「うわあああああん!!。・゜・(ノД`)・゜・。」
「どうして~っ!?どうして待っててくれないのよ~っ!!」
「せっかく別れたのに、彼女作っちゃうなんて、私はどうすればいいのよ~!?」
「こんなはずじゃなかったのに~っ!!」
一滴の水 蘭も似たような台詞言ってたような・・・まあ元のキャラ一緒だし、私と万里様って思考回路似てますからね
久しぶりに一滴の水を読み返した雪月花桜でした(^◇^)
お見事過ぎて、感想がてんこ盛りwww勝手に言い寄られたと勘違いしてる蘭ちゃんに肩たたきたいとか(笑)
表現力が追い付かないのがこんなに悔しいと思ったの久し振りでございます。
万里様 本当に素敵小説ありがとうございます(≧▽≦)
次話も近日中にupしますので、どうぞ皆様万里様ワールドをお楽しみ下さい°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
PS 万里様 先輩の名前ですが、例のレモンパイの内田麻美先輩と文脈で判断し、漢字が違っておりましたので訂正させて頂きました。 万が一何か不都合ございましたらお知らせくださいませw
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