英国庭園の謎
英国庭園の謎 有栖川有栖著
イギリス好き・庭園好きなので題名に魅かれて読みました。
＜内容紹介＞
資産家の人知れぬ楽しみが、取り返しのつかない悲劇を招く表題作。日本中に大パニックを起こそうとする“怪物”「ジャバウォッキー」。巧妙に偽造された遺書の、アッと驚く唯一の瑕疵を描いた「完璧な遺書」―おなじみ有栖川・火村の絶妙コンビが活躍する傑作ミステリ全六篇。待望の国名シリーズ第4弾。
短編が6作です。
この方の作品 代表作の月光ゲーム/双頭の悪魔などの長編は登場人物が多く、文章量が多く・・・こうずどーんと圧倒されてしまう感じなのでちょっと読むぞと気合入れないといけないのですが、短編はすごく読みやすくていいですね。
例えるならフランス料理のフルコースでメインのフォアグラに辿りつく前のパンやパスタでお腹いっぱいになってしまった人(私の実体験です）が色んなものが少しずつのっているワンプレートのお料理の方が向いている みたいな。
短編集のファンになりそうです(´∀｀*)ｳﾌﾌ
以下ネタバレありの感想です。
未読の方はリターン下さい。
よろしいですね？
↓
それではどうぞｗ
イギリス好き・庭園好きなので題名に魅かれて読みました。
＜内容紹介＞
資産家の人知れぬ楽しみが、取り返しのつかない悲劇を招く表題作。日本中に大パニックを起こそうとする“怪物”「ジャバウォッキー」。巧妙に偽造された遺書の、アッと驚く唯一の瑕疵を描いた「完璧な遺書」―おなじみ有栖川・火村の絶妙コンビが活躍する傑作ミステリ全六篇。待望の国名シリーズ第4弾。
短編が6作です。
この方の作品 代表作の月光ゲーム/双頭の悪魔などの長編は登場人物が多く、文章量が多く・・・こうずどーんと圧倒されてしまう感じなのでちょっと読むぞと気合入れないといけないのですが、短編はすごく読みやすくていいですね。
例えるならフランス料理のフルコースでメインのフォアグラに辿りつく前のパンやパスタでお腹いっぱいになってしまった人(私の実体験です）が色んなものが少しずつのっているワンプレートのお料理の方が向いている みたいな。
短編集のファンになりそうです(´∀｀*)ｳﾌﾌ
以下ネタバレありの感想です。
未読の方はリターン下さい。
よろしいですね？
↓
それではどうぞｗ
「雨天決行」
電話での会話内容の謎は専門的知識のない読者には推理困難だけれど、きちんとヒントは散りばめられているのでフェアさを感じる。出版業界 専門用語ならではの謎。
あと推理には関係ないけれど被害者の著者で、無頼派作家は無頼ではないと批判しているところが(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪となった。被害者の最後の言葉が切ない。
「竜胆紅一の疑惑」
火村が指摘した犯人像に有栖と一緒にええええΣ(ﾟДﾟ)となってしまった。
そんなことで殺されてはかなわないが、本人にしたら死ぬ前の望みなんだろうなとも思う(´；ω；`)ｳｩｩ
「三つの日付」
3年前に起きたラブホテルでの殺人事件のアリバイ確認。まさかの有栖がただ一人生きている証人。
カメラと色紙の3つの日付に関するアリバイが面白い。
メキシコのカレンダーというオチがついていたが日本でも今年なぞオリンピックの為、丁度10/12体育の日が7/24に変更になったが、間に合わなかった我が社のカレンダーは12日が赤なまま(スマホも）なので、休日かと思った・・・休みたかった。
これ推理小説のネタに使えるんじゃないかな～♪書いてみようかな。
「完璧な遺書」
愛した女性を誤って縊死させてしまった男性の犯人視点話。
最初から自己中っぷりと自惚れが驀進していてそこにもって行かれた感があります。女性の持っていたワープロを使って、完璧な遺書を作成し、自殺に偽装する話です。
ワープロの単語登録機能によって、火村に犯人だと指摘される。
「ジャヴウォッキー」
それこそ不思議の国のアリスのような独特の言語感覚を持つかつての犯人。
彼が神経症を患って、過去に傷害事件を起こした人物からの電話の会話内容を火村とアリスで解読する。
犯罪が起こる前に未然に防いで終わる物語は新鮮で良い感じ。
「英国庭園の謎」
隠居した富豪が英国庭園を持つ自宅に人を集めて、企画した宝探しゲームでその富豪本人が殺される。
宝探しだと心躍るが実際に隠したのが宝でも何でもないし、被害者の悪意が酷く、犯人に同情してしまう内容。
被害者はちょっと捻りの効いたお遊びかのつもりだったかもしれないが、性質が悪く・・・せっかく題名と舞台が素敵なのに印象が良くない。
詩の暗号は、難解すぎて読者は多分解読できないが解説されるとなるほど、と思わせる。
個人的には殺意を感じた作家が間違っておらず次善策として秘匿作品の出版を薦める結末の「竜胆紅一の疑惑」と純粋に火村と有栖と刑事でアリバイ検証する 「三つの日付」が好きでした。
あとがきでの作者裏話や喜国雅彦さんのリズミカルな解説も面白い。
電話での会話内容の謎は専門的知識のない読者には推理困難だけれど、きちんとヒントは散りばめられているのでフェアさを感じる。出版業界 専門用語ならではの謎。
あと推理には関係ないけれど被害者の著者で、無頼派作家は無頼ではないと批判しているところが(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪となった。被害者の最後の言葉が切ない。
「竜胆紅一の疑惑」
火村が指摘した犯人像に有栖と一緒にええええΣ(ﾟДﾟ)となってしまった。
そんなことで殺されてはかなわないが、本人にしたら死ぬ前の望みなんだろうなとも思う(´；ω；`)ｳｩｩ
「三つの日付」
3年前に起きたラブホテルでの殺人事件のアリバイ確認。まさかの有栖がただ一人生きている証人。
カメラと色紙の3つの日付に関するアリバイが面白い。
メキシコのカレンダーというオチがついていたが日本でも今年なぞオリンピックの為、丁度10/12体育の日が7/24に変更になったが、間に合わなかった我が社のカレンダーは12日が赤なまま(スマホも）なので、休日かと思った・・・休みたかった。
これ推理小説のネタに使えるんじゃないかな～♪書いてみようかな。
「完璧な遺書」
愛した女性を誤って縊死させてしまった男性の犯人視点話。
最初から自己中っぷりと自惚れが驀進していてそこにもって行かれた感があります。女性の持っていたワープロを使って、完璧な遺書を作成し、自殺に偽装する話です。
ワープロの単語登録機能によって、火村に犯人だと指摘される。
「ジャヴウォッキー」
それこそ不思議の国のアリスのような独特の言語感覚を持つかつての犯人。
彼が神経症を患って、過去に傷害事件を起こした人物からの電話の会話内容を火村とアリスで解読する。
犯罪が起こる前に未然に防いで終わる物語は新鮮で良い感じ。
「英国庭園の謎」
隠居した富豪が英国庭園を持つ自宅に人を集めて、企画した宝探しゲームでその富豪本人が殺される。
宝探しだと心躍るが実際に隠したのが宝でも何でもないし、被害者の悪意が酷く、犯人に同情してしまう内容。
被害者はちょっと捻りの効いたお遊びかのつもりだったかもしれないが、性質が悪く・・・せっかく題名と舞台が素敵なのに印象が良くない。
詩の暗号は、難解すぎて読者は多分解読できないが解説されるとなるほど、と思わせる。
個人的には殺意を感じた作家が間違っておらず次善策として秘匿作品の出版を薦める結末の「竜胆紅一の疑惑」と純粋に火村と有栖と刑事でアリバイ検証する 「三つの日付」が好きでした。
あとがきでの作者裏話や喜国雅彦さんのリズミカルな解説も面白い。
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