*再読* 彩雲国秘抄 骸骨を乞う
すっごく久しぶり ん年ぶりに再読しました。彩雲国秘抄 骸骨を乞う です。
内容紹介(「BOOK」データベースより)
数多の名宰相・名大官が名を連ね「最上治」の誉れをとる彩雲国国王・紫劉輝の治世。だがその陰には、いまだ知られぬ多くの過去と未来、邂逅と訣別、生と死の物語があった…。王の宰相・鄭悠舜が最後まで探し求めた“欠けた翼”とは?(「雪の骨」)玉座を狙い、そして破れた旺季。それでも歩き続ける彼の行く果ては(「霜の躯)」を収録。骸骨を乞うーそれは主君への最後の別れ、去るときの言葉。魂を揺さぶる「彩雲国物語」真の完結巻。

鄭悠舜と旺季の話なんですが、彼らの劉輝との関係性との話でもあります。
特に悠舜の我が君という呼び名と死に際が以前読んだ時と同じく泣けます。
ただ王都組が相変わらず軽薄なままなのがちょっと残念というか苛つくというか・・・特に視野も心も狭くプライドだけ無駄に高い静蘭が一番ダメダメ・・・。
旺季様は改めて読み直すとすっごい苦労しどおしの人生でこれまた泣けてきそうッ…
でもこの方何か惹かれますね。何か欠けている者ないしは正統派でない人には魅力的と書かれていてるんですよね。
その筆頭が凌晏樹で下巻にそのお話があります。稀代の暗躍者・凌晏樹の数十年にわたる愛憎を描く「北風の仮面」です。
読んだ当初は「ほうほう そうなんだ~」こういう人もいるんだという認識だったけれども、ん年ぶりに読み返すとこう以前読んだときよりこうじわじわと来るんですよねえ~目うるうる作戦で旺季の気を引こうとするちび劉輝にこう苛っときたり。
旺季様への愛情にじんわりきたり となんか晏樹に共感する部分が多くなってて・・そんな自分自身にびっくり( ゚Д゚)
あとハードカバー時と比べてちょいちょい加筆されてますね。

劉輝の最後の道行きを描ききった、角川文庫版でしか読めない特別書き下ろし「秘話 冬の華」95ページも収録!
こちらは今回初めて読みます。
以下ネタバレありの感想です。
よろしいですね???
それではどうぞ。
秀麗に全然似てない美少女 公主:重花(ちょうか)が国中を巡る旅に出るのに付き合う劉輝。
並み居る才色兼備の夫候補の男性陣をバッサリバッサリ切ってどこにいくのか(笑)と思ったら、相手はじーさんで木枯らしが吹く劉輝。ここら辺笑えました。彩雲国物語はこういう笑いがいいですよね。
しかも読み進めていくと分かるのですが相手の正体はあのくそじじい 霄瑤璇 。記憶を消して鴉のはずなのに、彼女の眼には違う風に写っているらしい。先生のじーさん好きもここに極まれり。
彩雲国物語・・・途中でシリアスに傾きましたが、私はどちらかというとコメディ調の時が好きで・・・だから今でもはちゃめちゃに楽しい外伝出してくれないかなって思います。
そして劉輝、静蘭、楸瑛がまさかの魂だけ だったとは・・・!そして劉輝だけは生霊で二人は既に故人という・・・・!
ちなみに邵可も故人><
確かに子若(楸瑛の長男)と父や静蘭の会話がないなと思いましたが・・・・推理小説の叙述トリックを彷彿とさせる。
いつの間にか替えのきかない王になっていた・・・失敗や失策をしながら劉輝がぼろぼろになりながら、何とか歩いてきた30年が眼に見えるようでじーーんとしました。
静蘭の死因は分からないけど、楸瑛は王を守っての殉死・・・!もうね劉輝の慟哭を想うとこれまた泣ける・・・!
そして一人になりながら宰相として有る絳攸の奮闘 孤独 王に逝かれる恐怖とかが感じ取れてしまってこれまた切ない。
最後の最後 秀麗が迎えに来てくれて「ああ、これで本当に劉輝は逝くんだね よく頑張ったね お疲れ様・・・!」って思いました。
でも一人残された絳攸がな・・・・気の毒過ぎて・・・キングダムでも主君に先立たれた武将の虚無とか凄いから・・・色々心配してしまいます。元々過労気味なのに、葬儀と引継したら一気に気が抜けて・・・とか想像しちゃいました。
ああ~彼にも最後の休暇あるといいなぁ~。
内容紹介(「BOOK」データベースより)
数多の名宰相・名大官が名を連ね「最上治」の誉れをとる彩雲国国王・紫劉輝の治世。だがその陰には、いまだ知られぬ多くの過去と未来、邂逅と訣別、生と死の物語があった…。王の宰相・鄭悠舜が最後まで探し求めた“欠けた翼”とは?(「雪の骨」)玉座を狙い、そして破れた旺季。それでも歩き続ける彼の行く果ては(「霜の躯)」を収録。骸骨を乞うーそれは主君への最後の別れ、去るときの言葉。魂を揺さぶる「彩雲国物語」真の完結巻。

鄭悠舜と旺季の話なんですが、彼らの劉輝との関係性との話でもあります。
特に悠舜の我が君という呼び名と死に際が以前読んだ時と同じく泣けます。
ただ王都組が相変わらず軽薄なままなのがちょっと残念というか苛つくというか・・・特に視野も心も狭くプライドだけ無駄に高い静蘭が一番ダメダメ・・・。
旺季様は改めて読み直すとすっごい苦労しどおしの人生でこれまた泣けてきそうッ…
でもこの方何か惹かれますね。何か欠けている者ないしは正統派でない人には魅力的と書かれていてるんですよね。
その筆頭が凌晏樹で下巻にそのお話があります。稀代の暗躍者・凌晏樹の数十年にわたる愛憎を描く「北風の仮面」です。
読んだ当初は「ほうほう そうなんだ~」こういう人もいるんだという認識だったけれども、ん年ぶりに読み返すとこう以前読んだときよりこうじわじわと来るんですよねえ~目うるうる作戦で旺季の気を引こうとするちび劉輝にこう苛っときたり。
旺季様への愛情にじんわりきたり となんか晏樹に共感する部分が多くなってて・・そんな自分自身にびっくり( ゚Д゚)
あとハードカバー時と比べてちょいちょい加筆されてますね。

劉輝の最後の道行きを描ききった、角川文庫版でしか読めない特別書き下ろし「秘話 冬の華」95ページも収録!
こちらは今回初めて読みます。
以下ネタバレありの感想です。
よろしいですね???
それではどうぞ。
秀麗に全然似てない美少女 公主:重花(ちょうか)が国中を巡る旅に出るのに付き合う劉輝。
並み居る才色兼備の夫候補の男性陣をバッサリバッサリ切ってどこにいくのか(笑)と思ったら、相手はじーさんで木枯らしが吹く劉輝。ここら辺笑えました。彩雲国物語はこういう笑いがいいですよね。
しかも読み進めていくと分かるのですが相手の正体はあのくそじじい 霄瑤璇 。記憶を消して鴉のはずなのに、彼女の眼には違う風に写っているらしい。先生のじーさん好きもここに極まれり。
彩雲国物語・・・途中でシリアスに傾きましたが、私はどちらかというとコメディ調の時が好きで・・・だから今でもはちゃめちゃに楽しい外伝出してくれないかなって思います。
そして劉輝、静蘭、楸瑛がまさかの魂だけ だったとは・・・!そして劉輝だけは生霊で二人は既に故人という・・・・!
ちなみに邵可も故人><
確かに子若(楸瑛の長男)と父や静蘭の会話がないなと思いましたが・・・・推理小説の叙述トリックを彷彿とさせる。
いつの間にか替えのきかない王になっていた・・・失敗や失策をしながら劉輝がぼろぼろになりながら、何とか歩いてきた30年が眼に見えるようでじーーんとしました。
静蘭の死因は分からないけど、楸瑛は王を守っての殉死・・・!もうね劉輝の慟哭を想うとこれまた泣ける・・・!
そして一人になりながら宰相として有る絳攸の奮闘 孤独 王に逝かれる恐怖とかが感じ取れてしまってこれまた切ない。
最後の最後 秀麗が迎えに来てくれて「ああ、これで本当に劉輝は逝くんだね よく頑張ったね お疲れ様・・・!」って思いました。
でも一人残された絳攸がな・・・・気の毒過ぎて・・・キングダムでも主君に先立たれた武将の虚無とか凄いから・・・色々心配してしまいます。元々過労気味なのに、葬儀と引継したら一気に気が抜けて・・・とか想像しちゃいました。
ああ~彼にも最後の休暇あるといいなぁ~。