奔流 田中芳樹著
また田中先生の本 『奔流』です。

中国史上、屈指の血戦
若き天才将軍の戦(いくさ)と恋
白き騎兵隊、智将、猛将、麗人の悲恋…
< 鐘離(しょうり)の城が陥ちれば国は危うい—— >梁(りょう)征服を目論む魏(ぎ)軍八〇万が、国境を流れる淮河(わいが)の畔・鐘離に押し寄せた。迎え撃つ梁帝の信任厚き二十三歳の将軍・陳慶之(ちんけいし)。恋に疎いが軍事的天才である。白い騎兵隊と水軍を駆使した決死の戦闘が切って落とされた…。六世紀初頭、南北朝時代を舞台に、戦とその陰に散った男装の麗人との悲恋を描く歴史スペクタクルの傑作。
以下ネタバレありの感想です。
未読の方はリターン下さい。
よろしいですね???
それではどうぞ(^_-)-☆
陳慶之(ちんけいし)は、寡兵でも戦えば必ず勝ち、攻めれば落とす評されるが、武芸も馬術もからっきしという天才軍師。
普段は抜けている・・・そういうところが愛されるんだろうなと思う。
彼がまだ若かった時代で世に名を知られる前の北魏と梁との間に起こった一大決戦を舞台にした作品。
「鍾離の戦い」という日本ではあまり取り上げられない題材ですが、読んでみるととても魅力的でぜひぜひお勧め。
数十万の兵が動員されているので、壮観だろうから映画にしてもいいくらい♪
この戦いを指揮する梁の韋叡が好み(⋈◍>◡<◍)。✧♡
生来体が弱く、戦場でも馬に乗ったことがなく、常に儒服をまとい輿に乗り、竹の如意で軍を指揮し、いつも兵士に気を配っていたので、兵士たちは争って彼に従ったとか、もうもうツボ。彼に仕えた従僕目線とか小説書きやすそう。トライしてみようかな。
財貨に貪欲で傲慢なところもあった曹景宗が韋叡には特別敬意を払っていたとか。キングダムの白老には敬意を払う桓騎か!
敵国側の登場人物 中山王・元英、後世、「関羽・張飛がよみがえっても、楊大眼には敵わないだろう」と恐れられた猛将・楊大眼とその妻潘氏(女性武将!)も魅力的で、迫力のある決戦描写です。
南北朝時代の事情も丁寧に書かれている為、歴史書として読んでもいいかもしれない。というか田中先生の作品は史記的な書き方されているのが多い気がする。
「梁山伯と祝英台」という中国でも有名な悲恋を主人公に絡めているのが何とも心にくい。
祝英台が恋人の遺体を抱きながら陳慶之にありがとうと言って後追い自殺するシーンなんかもう(´;ω;`)ウッ…
陳慶之が無双する戦いも読んでみたいなぁ~

中国史上、屈指の血戦
若き天才将軍の戦(いくさ)と恋
白き騎兵隊、智将、猛将、麗人の悲恋…
< 鐘離(しょうり)の城が陥ちれば国は危うい—— >梁(りょう)征服を目論む魏(ぎ)軍八〇万が、国境を流れる淮河(わいが)の畔・鐘離に押し寄せた。迎え撃つ梁帝の信任厚き二十三歳の将軍・陳慶之(ちんけいし)。恋に疎いが軍事的天才である。白い騎兵隊と水軍を駆使した決死の戦闘が切って落とされた…。六世紀初頭、南北朝時代を舞台に、戦とその陰に散った男装の麗人との悲恋を描く歴史スペクタクルの傑作。
以下ネタバレありの感想です。
未読の方はリターン下さい。
よろしいですね???
それではどうぞ(^_-)-☆
陳慶之(ちんけいし)は、寡兵でも戦えば必ず勝ち、攻めれば落とす評されるが、武芸も馬術もからっきしという天才軍師。
普段は抜けている・・・そういうところが愛されるんだろうなと思う。
彼がまだ若かった時代で世に名を知られる前の北魏と梁との間に起こった一大決戦を舞台にした作品。
「鍾離の戦い」という日本ではあまり取り上げられない題材ですが、読んでみるととても魅力的でぜひぜひお勧め。
数十万の兵が動員されているので、壮観だろうから映画にしてもいいくらい♪
この戦いを指揮する梁の韋叡が好み(⋈◍>◡<◍)。✧♡
生来体が弱く、戦場でも馬に乗ったことがなく、常に儒服をまとい輿に乗り、竹の如意で軍を指揮し、いつも兵士に気を配っていたので、兵士たちは争って彼に従ったとか、もうもうツボ。彼に仕えた従僕目線とか小説書きやすそう。トライしてみようかな。
財貨に貪欲で傲慢なところもあった曹景宗が韋叡には特別敬意を払っていたとか。キングダムの白老には敬意を払う桓騎か!
敵国側の登場人物 中山王・元英、後世、「関羽・張飛がよみがえっても、楊大眼には敵わないだろう」と恐れられた猛将・楊大眼とその妻潘氏(女性武将!)も魅力的で、迫力のある決戦描写です。
南北朝時代の事情も丁寧に書かれている為、歴史書として読んでもいいかもしれない。というか田中先生の作品は史記的な書き方されているのが多い気がする。
「梁山伯と祝英台」という中国でも有名な悲恋を主人公に絡めているのが何とも心にくい。
祝英台が恋人の遺体を抱きながら陳慶之にありがとうと言って後追い自殺するシーンなんかもう(´;ω;`)ウッ…
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