ごめんあそばせ 独断日本史 永井路子、杉本苑子著
永井路子、杉本苑子という二人の女性歴史小説家が語る日本史。
お二人のことだから絶対 通説をばっさばっさと切ってくれるはず という謎の信頼が(笑)
<内容紹介>
奈良時代の律令制度もある意味“押しつけ憲法”/公平な勤務評定があった鎌倉武士団/定家は出世亡者/清盛と田中角栄の日中国交回復/貞奴と一葉は女性史の表と裏ーー古代から明治へ、小説家としての立場で自由闊達に語り合い、埋もれた歴史の事実を掘り起こす。おもしろさ抜群の日本史。
以下ネタバレありの感想です。
絶対面白いと思ったけれど、やはり面白かった。
女流作家の永井路子氏と杉本苑子氏の二人が様々な歴史事件について語っており、良くも悪くも両氏が通説に異を唱えるのが痛快だった。
天智と天武の対立を 外交路線 という点で述べたのは目から鱗。天智は唐 天武は新羅。
唐寄りの天智は知られているけれど、新羅は何故あんまり日本史に影響を与えたという認識がないので新鮮だった。
持統天皇と藤原不比等が協力体制ではなく、対立していたというのも驚いた。蘇我女系天皇で考えるとそうなるのか…!って感じ。
それなら不比等を政権に組み込まなきゃいいのに って思うけど、切れないほど有能だったってことなのかな。
権力が蘇我から藤原へ移行する時期だったのかな。
院政時代では 日本では、本当に、きちんと政治をやりたい人はだめなのだな って信西と頼長のこと書いているのが印象的。
他の時代も通説をばっさり切ったり、違う観点から眺めたり流石。
二人から絶賛された北条義時の政治家っぷりにもう一度着目したくなる。
お二人のことだから絶対 通説をばっさばっさと切ってくれるはず という謎の信頼が(笑)
<内容紹介>
奈良時代の律令制度もある意味“押しつけ憲法”/公平な勤務評定があった鎌倉武士団/定家は出世亡者/清盛と田中角栄の日中国交回復/貞奴と一葉は女性史の表と裏ーー古代から明治へ、小説家としての立場で自由闊達に語り合い、埋もれた歴史の事実を掘り起こす。おもしろさ抜群の日本史。
以下ネタバレありの感想です。
絶対面白いと思ったけれど、やはり面白かった。
女流作家の永井路子氏と杉本苑子氏の二人が様々な歴史事件について語っており、良くも悪くも両氏が通説に異を唱えるのが痛快だった。
天智と天武の対立を 外交路線 という点で述べたのは目から鱗。天智は唐 天武は新羅。
唐寄りの天智は知られているけれど、新羅は何故あんまり日本史に影響を与えたという認識がないので新鮮だった。
持統天皇と藤原不比等が協力体制ではなく、対立していたというのも驚いた。蘇我女系天皇で考えるとそうなるのか…!って感じ。
それなら不比等を政権に組み込まなきゃいいのに って思うけど、切れないほど有能だったってことなのかな。
権力が蘇我から藤原へ移行する時期だったのかな。
院政時代では 日本では、本当に、きちんと政治をやりたい人はだめなのだな って信西と頼長のこと書いているのが印象的。
他の時代も通説をばっさり切ったり、違う観点から眺めたり流石。
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