オスマン帝国 英傑列伝 600年の歴史を支えたスルタン、芸術家、そして女性たち 小笠原弘幸著
内容紹介(「BOOK」データベースより)
13世紀末、現在のトルコ共和国の片隅で誕生したオスマン集団は、やがて三大陸をまたにかける大帝国となった。1453年ビザンツ帝国コンスタンティノープル陥落、1529年ウィーン包囲など、強大な国家を築き上げ、イスラム世界の覇者として君臨した。世界史上稀にみる600年もの繁栄の理由は、さまざまな出自を持つ人々が活躍しえたことにあったー。優れた改革を推し進めたスルタンたち、西洋列強に劣らぬ文化を確立した芸術家、そして政治に影響を与えた女性たち。多様な経歴の10の人生を通して、大国の興亡をひもとく一冊。
目次(「BOOK」データベースより)
第1章 オスマン一世ー王朝の創始者たる信仰戦士/第2章 メフメト二世ー帝国をつくりあげた征服王/第3章 ヒュッレムー壮麗王スレイマンの寵姫/第4章 ミマール・スィナンー「オスマンのミケランジェロ」と呼ばれた天才建築家/第5章 キョセムーハレムで殺害された「もっとも偉大な母后」/第6章 レヴニーー伝統と革新をかねそなえた伝説の絵師/第7章 マフムト二世ー帝国をよみがえらせた名君/第8章 オスマン・ハムディー帝国近代の文化をになった巨人/第9章 ハリデ・エディプー不撓不屈の「トルコのジャンヌ・ダルク」/第10章 ムスタファ・ケマルートルコ建国の父アタテュルク

以下ネタバレありの感想です。
よろしいですね??
題名と感想です。
第1章 オスマン一世ー王朝の創始者たる信仰戦士⇒始祖なのに いや始祖だからこそなのか確かな史料がないのがもどかしい。
第2章 メフメト二世ー帝国をつくりあげた征服王⇒戦いばっかりですね。キングダムみたいな漫画にしたらいいんじゃないかと。
第3章 ヒュッレムー壮麗王スレイマンの寵姫⇒ご存じ、スレイマンの正式な妻になった彼女。こちらは既に漫画にドラマになっているから知ってます。やっぱり知っている女性が出てくるとテンション上がります。
第4章 ミマール・スィナンー「オスマンのミケランジェロ」と呼ばれた天才建築家⇒こういう本で建築家が出てくるのが珍しく新鮮。実物のモスクみたくなりました~すっごい好みなんですよ。トルコの政情が良かった時に行っておけば、今は更にコロナで行けない・・・><
第5章 キョセムーハレムで殺害された「もっとも偉大な母后」⇒You tubeで知った彼女。ドラマティックな人生です。
第6章 レヴニーー伝統と革新をかねそなえた伝説の絵師⇒建築家に続き、絵師!
第7章 マフムト二世ー帝国をよみがえらせた名君⇒おお、知らなかった名君!歴史好きとしては読み込んでしまいます。
しかし・・・激務と飲酒で死亡ってそれ過労死なのでは・・・帝国が斜陽になりつつある時代に即位すると大変ですよねぇ。
第8章 オスマン・ハムディー帝国近代の文化をになった巨人⇒知らなかった人物です。素晴らしい画家ではありますが巨人とまでは言えない気がする。
第9章 ハリデ・エディプー不撓不屈の「トルコのジャンヌ・ダルク」⇒これまた知らなかった方です。女性小説家でありトルコ独立に尽力。けれどケマルの独裁に異を唱え、亡命。やっぱり女性だと断然興味湧きます。ケマルがこんな独裁的なところがあるのは知らなかったのでショックでしたけれど
第10章 ムスタファ・ケマルートルコ建国の父アタテュルク⇒トルコのコミックエッセイでトルコ人が大好きなイケメン政治家として知ってました。確かに写真ガン見するほど(笑)めっちゃカッコよい★
確かに建国の英雄ではあるのですが、妻に従順を求めたり、独立時の仲間に死刑宣告したりと強圧的な面もあるというのを本著で初めて知った。
ちょいちょい挟んである コラムで奴隷・宦官等のことが触れられているのも興味深い。
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