怖い絵 死と乙女篇 中野京子著
内容(「BOOK」データベースより)
全身にみなぎる憤怒と威厳、「皇女ソフィア」―凄絶な姉弟喧嘩の末に、権力を握ったのは?甘やかな香りが漂う、ボッティチェリの最高傑作、「ヴィーナスの誕生」―美の背後に秘められた、血なまぐさい出生の物語とは?自らを死神になぞらえた、「死と乙女」―実際に画家とモデルを襲ったその後の運命は?名画に秘められた人間心理の深層を鋭く読み解く22の物語。文庫書き下ろしも収録したシリーズ第2弾。

解説を読んでから絵画を鑑賞すると、絵が持つ魅力・迫力がさらに増してきて、面白くなる。
展示されている実物の絵を観てみたくなった。
お気に入りは表紙のこの『ソフィア皇女』 憤然とした表情に迫力…!
実際にいたら、チキンな私は側に寄れないけど、歴史的観点から眺めると、飼い殺しが常だったロシア皇女で初めて実質的な権力を握ったという、歴女としては応援せずにいられない女性…!
『フェリペ・プロスペロ王子』はベラスケスらしく可愛いけど病弱な王子の絵とだけ思っていたのだが、解説を読むと・・・・子供の体のことを何にも考えてないあれやこれやの当時の情勢、夭折を予感させる王子の隠された哀しくも達観した表情が浮かんできます。
『聖アンナと聖母子』レオナルド・ダ・ビンチの謎の絵。確かによく考えると・・・変な構図ですよね。たまに絵でこういうのってありますよね。実際にポーズ取ったらめっちゃ無理な姿勢じゃない?っていうのが。
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