私の場合は、山でした! 女一匹フリーター、じたばた成長物語 鈴木みき著
<内容>
山ガールブームの火付け役でもある著者は、現在山のふもとで生活中。山に魅せられ、「山にいられる」仕事を選んだ彼女が、東京から山への引っ越しを決意するまでの自伝的コミックエッセイ。
以下ネタバレありの感想です。
よろしいですね?
どうぞw
<感想>
山が好きだれども、どこへ行くのか?という迷いや、他人から見た自分、自分から見た自分、自意識やプライドに悩まされながら”なりたい自分”に行きつくまでの過程がリアルに描かれているのがグッときます。
途中でつい何かと比べがちになって焦燥感に駆られて、自分で自分を追い詰めてしまったときには、過去の私のようで親近感がわいてしまいました。勝手に思い込んで勝手に自分で縛ってしまっていた…私だけじゃなかったんだ~とちょっとほっとしました。
案外誰でも陥るものなのかもしれません。
山へ行っても何も感じなくなってしまった時が読んでて辛かったけれど、吹っ切って、最後に素敵な言葉を言われます。
”「自分探し」の旅は、「やりたいこと」や「居場所」を探す旅ではなく、人と接して、自然と接して、「身の丈を知る」旅なのではないでしょうか”
”どんなに自分に迷ってもあなたの居場所はあなたの心の中です”
”やりたいことをできないとは決めつけないで”
”大きくたって小さくたって押し出されたって、踏み出せばさっきより一歩前”
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