薬師寺③玄奘三蔵院伽藍
お次は玄奘三蔵院伽藍です。
中の玄奘塔がちらっと見えます。一般公開時期ではないので中へは入れません 残念><
玄奘はインドから経典を持ち帰ったことで有名な僧侶ですが、法相宗の始祖ともされておりここに頭部の遺骨が納められているとのこと。(薬師寺 HPより)

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せっかくなので法相宗で「なるほど!」と思ったことをup。
法相宗は、唯識説の考え方をしているとのこと。
唯識説とは、深層意識には「阿頼耶識(あらやしき)=無意識」と「末那識(まなしき)=意識」があり、「阿頼耶識(あらやしき)=無意識」により世界が生み出していると解釈。
「末那識(まなしき)」は、自我に執着する心であり、、阿頼耶識(あらやしき)=無意識は、強大な井戸の水のように貯水された溢れ出てくる識であり、この阿頼耶識とそこに蓄えられた水によって私たちの普段の「認識や行動」は左右されます。
これをあらわしたわかりやすい、「古歌」があります。
手を打てば はいと答える 鳥逃げる 鯉は集まる 猿沢の池
ある人が、奈良の猿沢池にて手を叩きました。
すると…
旅館の人は、自分が呼ばれていると思い「はーい」と答えました。
鳩は驚いて逃げていきました。
鯉は餌がもらえると思い集まってきました。
手を叩くと受け取る側で阿頼耶識にある水次第で行動が変わる。
このように私たちは、日常の自己から虚妄分別(物事の真相を間違えたまま理解し、判断すること。)している、という教え、です。
…同じ事象なのに…受取側によって、こんなに違うとは…目から鱗が落ちる気分でした( ゚Д゚)
誰もが自分の「常識」で自分が正しいと思っているのかもしれないと思うと、世界が広く、他人に寛容になれそうな気がします。
そして次に向かうのは、この猿沢の池の近くです(´∀`*)ウフフ