一滴の水 蘭編⑥前篇

2015.03.13 00:00|一滴の水 本編
「お母さん、待って!!行かないで!!」
遠ざかる母の後姿。
「いい子で待っててね、蘭。」
いい子でいたら帰って来てくれる。なら家事もして笑う”いい娘”で待ってる。
それが彼女の幼い決意。
けれど母が家に帰ってくれる事は遂になかった。

「蘭~推薦入学決定、おめでとう!!さあ、私の奢りだから好きに食べなよ。」
「ありがとう、園子。」
米花国際ホテルのロビーラウンジで園子と蘭はお茶をしていた。
蘭の推薦入学が決まった為、2人でお祝いしに、ケーキバイキングに来たのだ。
「しっかし10月に進路決まるなんて羨ましいよ。こちとら、これから受験勉強の追い込みよ~。」
「う、うん一時はどうなるかと思ったけど、ね。」
「まあね~、おじさまにも困ったものよね~。」
二人が話しているのは小五郎の金遣いの荒さである。
実はコナンがいなくなる少し前から”眠りの小五郎”が出なくなり、少しずつ依頼も少なくなっていた。
それでも数か月間は今までのネームバリューで何とかなっていたが、華やかに事件を解決出来なくなった父は酒浸りになっていた。
年末年始に飲み会ばかりに行っていたのは、実はこんな理由だった。
2月末の例の組織の報道から、小五郎が解いたとされた東都スタジアム爆破時の暗号を解読したのは新一がやったという事が判明し、他の事件もそうなのではと噂され、腕利き記者に刑事時代の迷宮入りした事件も記事にされ、探偵としての名声も無に帰した。
というか新一と赤井のヒーロー扱いが凄くて、影が薄くなったという方がより正しい。
コナンが来る前の状態に戻っただけなのだが、小五郎は昔の栄光が忘れられず、キャバクラ通い、酒、ギャンブルにと大金を遣いまくっていた。
高級取りだったスポーツ選手が、解雇された後も昔の金銭感覚、名誉を忘れられないでする過ちをするのと非常に似ていた。
蘭が新一の事で頭が一杯で、いつもなら気づく小五郎の変化に全く気付かなかった為、事態が判明したのは、
英理が払っていた蘭の学資保険を勝手に解約して、全部使ってしまった後という有様だった。
当然だが、かつてないほどの夫婦喧嘩に突入し、毒舌の遣り取りは序の口、皿が飛び、最後は英理が一本背負いを決めて終わった。
流石に、離婚の話が出たが、一人娘の蘭が泣いて母親に懇願した為、それは取り止めてくれた。
だが四年分の蘭の学費が無くなってしまい、両親は途方にくれた。
蘭はいざとなったら高卒で働くから、と言ったが、自身も大学に行った為、娘の未来の選択肢を増やしたい英理はそれに反対した。
それに帝舟高校はお金持ちの子女が通う学校で昨今就職する生徒など殆どいない為、就職の斡旋などしてくれない。
途方にくれた蘭は、園子と行くつもりだった四年制のお嬢様大学は無理でも、学費の安い国公立か短大で自宅から通える学校を探したが、学力のレベルが合わない。
そんな中、蘭に空手でのスポーツ推薦の話が来たのだ。
春の大会こそ振るわなかったものの、夏の大会で全国レベル大会で準優勝や入賞していた蘭の実績で学費等一切無料という願ってもない好条件。
蘭の学力より高い学校で英理はその点を心配したが、正直上記事情により、選んでる余地などなかった。
推薦とはいえ、無試験ではなく、一次の実技テスト、二次の小論文と面接を経て合格通知を受け取ったのが、つい先日だった。
「で、おじさま反省してるの?ってかしてなきゃ困るけどね~。」
「う、うん。さすがに競馬で500万スッたのには懲りたみたい。」
「探偵事務所畳んだって?」
「うん。事務所の場所に雑貨屋さん入る予定なの。警備会社で真面目に働いてる。要人警備で外泊が多くて一人の日が多くて淋しいけどね。」
小五郎は推理力はないが、拳銃と柔道の腕前はかなりのレベル。
おまけに元刑事という事もあって、紹介の伝手があり要人警護で働くようになっていた。
父が真面目に働くようになってくれて嬉しいが、前のように自営業でない分、一人の夜が多く蘭は寂しい想いを抱えていた。
「蘭・・。あ、でもさ新しいテナント入るんなら、ポアロみたいにそこの店員さんと仲良くなっちゃえば淋しくないよ!!イケメン来るかも☆」
「園子ってば、もう!」
「それか、おばさまの家行ったら?前から誘われてるんでしょ?」
「うん。でも、お父さんの帰り待っててあげなきゃ。それにあの町の皆も好きだし。」
元毛利探偵事務所が立っているのは、東都でも下町に属するエリアで、顔を見れば声を掛けてくれる人情溢れるところが好きだ。
(それに仕事で遅いって言うのなら、お母さんも一緒だもの。だったら住み慣れた場所の方がいいよ。)
実は小五郎が長期出張になった際、英理のマンションに行ったのだが、母は毎晩遅く晩御飯は全く一緒に食べれなかった。
せいぜい、朝ご飯一緒できた次第でしかも朝の身支度はバタバタするので、ゆっくり話も出来なかった。
またマンションの住人とも付き合いが希薄で、蘭は馴染めなかった。
「そっか~。あ、ねえモンブラン新作だって、これ食べようよ!」
「いいね。」
そんな中蘭は、ふとある一角に目を止めた。
自分達がいるケーキバイキングとは別のコーヒーラウンジにいる男性に見覚えがあったのだ。
(何だか新一に似てる気がする・・・って言うか本人じゃない!!)
バレンタイン以来、実に8か月ぶりに会う新一はスーツ姿で前より大人っぽくなっていて、蘭は途端に動揺した。
「蘭、いきなり立ち止まってどうしたの?って新一君!?」
すぐに気付いた園子は様子を咄嗟に眺める。
(うわあ前より男前になってるわ~うん?隣が、ええと宮野さん?)
隣に赤みがかった茶髪の女性がいる。遠目だから容姿が良く分からないが知的美人風な感じだ。
(で前にいるのがホテルのスタッフよね。しかもあれホール管理とかしてるイベント系の人だわ。何なんだろう?)
三人で何やら商談しているようである。
「・・・・。」蘭は気になってならないようで、もうケーキそっちのけでずっとそちらを見ている。
(こんなとこでも2人は一緒なんだね。)
自分がかつていた場所にいる彼女が羨ましくてならず、もやもやした感情が沸き上がる。
合格で舞い上がっていた気持ちが途端に下降したのを感じた。
「蘭、声掛けてみたら?」見兼ねた園子が、溜息尽きながら促してみる。
「い、いいよ。邪魔しちゃ悪いよ。それに何か話してるみたいだし。」
「そんな気になる顔しながら、いいよって言ったって説得力ないわよ。」
「だって園子だって新一にはもう電話するなって言ったじゃない!」
「あの時は、蘭のメールや電話の数が多かったから言ったの。それに蘭が新一君諦めきれてない気がして・・
半年以上経ったし、もう大丈夫みたいだからさ。謝りたいって言ってたじゃない。」
「そ、そうだけど。」
(彼女の前でだけは、謝りたくないよ!!惨めすぎるよ!)
それは彼に愛された事のあった蘭の最後のプライドだった。
「じゃあ近く行ってみる?」助け船を出す園子。
「え、あ、うん。それだけなら。」結局、彼を意識しまくっていた蘭は頷いていた。
まだケーキを取る前だった為、荷物を持って場所を移動するだけでいい。
彼らがいる場所にほど近く、それでいて観葉植物の影になり見えにくいという絶好の場所に座る事が出来た。
「「ではそれで宜しくお願いします。」」
「こちらこそ、当ホテルをご利用頂きましてありがとうございます。
詳細は後日という事で、取りあえず場所と時間だけ押さえて参ります。
契約書持って参りますので、少々お待ち願えますでしょうか?」
「「はい。分かりました。」」
「いや~我ながら良い案思いついたぜ。」ホテルスタッフが立ち去った途端、新一はそんな事言った。
「新一、自分だけの手柄にしない。でも、そうね。ふふ、二人の喜ぶ顔が浮かぶわ。」
「いや、別にそんなつもりなかったんだけど・・あ、すいません、注文お願いします。」
ウエイトレスにコーヒー二つを頼む二人。
(宮野さん。前は”工藤君”って言ってたのに今は”新一”って呼ぶんだ。)
蘭は自分の特権を奪われた心境で、更に落ち込んでいた。
その間にも仲睦まじい二人の会話が続いていた。
「しかしサプライズって面白えな!」
「そうね、考えるの大変だけど楽しいわね。」
「また秘密にしなきゃいけねえってのがワクワクするって言うかさ。」
「確かにね。」
(秘密って何?何なのっ?組織以外で秘密な事が留年や飛び入学以外にもまだあるのっ?)
蘭は新一が大事な事を何一つ話してくれなかった事に「言ってくれさえしたら!!そんなに私が信用できないのっ?」と深く傷ついていた。
泣きわめいた場にいた小五郎と園子には「蘭を守る為に何も言わなかったんだ。」と説得されたが、彼から真相を知らされなかった事は彼女の心に影を‪落としていた。
(組織の事はそうだとしても、留年や飛び入学は教えてくれたっていいじゃない!!何でよ!?)
その上今また蘭に内緒で何かやろうとしている。
(それなのに宮野さんには言うんだ。多分組織の事も彼女は知ってたに違いない。どうして!?
ずっと待っててあげた私には言えなくて、少し前に知り合った彼女には秘密を打ち明ける。私と彼女と何が違うって言うの?)
別に幼馴染だから何でも話さなくてはいけないという義務はない事に彼女はまだ気づけないでいた。
その上、組織の事は志保は当事者だから秘密を打ち明けるもないのだが、そんな事まで蘭に分かるわけなかった。
ただひたすら”秘密の共有者”になれなかった事に裏切られたと黒い感情を抱えていた。
その秘密が二人を結びつけているのだと思うと尚更だ。
「ありがとうございます。って園子?と蘭?」
コーヒーを持ってきたウエイターに礼を言った新一は、影から顔を出して様子を伺っていた園子を見つけてしまっていた。
ついでに蘭も彼の目に留まっていた。
「はは、見つかっちゃった。久しぶり、新一君。」園子は挨拶をしながら、隣の女性を観察する。
端正な顔立ち、翡翠の瞳の西洋の陶器人形を連想させる滑らかな肌を持つ、やはり知的な美しい女性だ。
(流石、新一君が選んだだけあって美人で頭良さそう。捜査にも協力してるって噂だし。)
「おう、久しぶりだな。」「志保、友人の鈴木園子。」
お互い目礼し合う2人を尻目に新一は蘭に話掛けた。
「蘭、久しぶりだな。」
「う、うん。久し振り、だね。新一。」
遙か昔に思える1月にもこんな会話した、と頭の片隅で思いながら何とか返事する蘭。
「何やってるの?」
「いや、コーヒー飲んでるけど?」
(そうじゃなくてさっきのホテルのスタッフの人と話してた”秘密”の何かだよ!!)
私には言えないの?と顔が険しくなる蘭。
「いや、さっきホテルの企画の人と話してたじゃない?だから気になって、ね。」
蘭の様子に只ならぬものを感じ、咄嗟に状況説明をしてフォローする園子。
「あ~ちょっと、な。蘭と園子こそ、ここで何やってるんだ?」
「私達はケーキバイキングに来たの!!ちょっとって何よ!?」
「へ~ケーキバイキングね。でもならあっちの方が取りやすくねえ?何で席空いてるのに、こっちにいるんだ?」
新一が不思議そうな顔で、ケーキ周辺の空いている席を指指す。そこは確かに最初に座った場所だった。
「何処に座ろうが私の勝手でしょ!?新一こそ、ここで何やってるの?ちょっとって何よ!!」
図星を指されて却ってムっとした蘭が誤魔化す為に、大声を出していた。
「何でそんなに知りたがるんだ?」心底不思議そうな彼の顔が、彼女の心に深く突き刺さる。
「な、何でって・・・お、幼馴染として知りたいだけだよ!」かつての決まり文句が咄嗟に出ていた。
「蘭は新一君を心配してるのよ。ほら、例の組織の事もあったし。」見兼ねた園子がまた口添えをする。
(この半年、蘭が新一君の事、口に出さないから吹っ切ったと思ってたけど、違ってたの!?)
「そっか。サンキュ!でもそんな大した事じゃねえから心配するな。」
「大した事ないなら教えてくれたっていいじゃない!!」
「新一、蘭さんなら、教えても別にいいんじゃないかしら?」
同じく見兼ねたのか今度は志保が新一に話掛ける。
「でも志保、マスコミにばれたら、サプライズにならねえぜ。」
「大丈夫よ。ね?二人とも秘密守ってくれるなら教えるわ。」
「「はい。」」
「しゃーねえな。」頭を掻きながら新一が語り出したのはこういう事だった。
阿笠博士が結婚する事になったが、50代という年齢という事もあり、挙式はせず親族、友人のみでのこのホテルの展望レストランで食事会をする事になったのだ。
しかし、それだけではつまらないと言い出したのがイベント大好きな工藤夫妻であった。
自身がスポンサーになるから、お世話になった博士に何かサプライズ企画しなさいとの指令を日本にいる息子にしたのだった。
「で今その会場押さえに来たってわけ。」
「でも新一君何でマスコミを心配してるの?そりゃ有名な工藤一家が出席ってなったら、注目は集まるけど主役じゃないんだし、そんなに心配しなくても。」
「あ~実は博士のお相手が結構有名人でな~。」
「博士のお相手って誰なの?新一!」
ちょっと困った顔で言い淀む新一に(私だって秘密くらい守れるもん!!)と思いながら尚も問い詰める蘭。
「そこはちょっと、な。蘭、お前には関係ないだろ?」
「関係ないって・・!!私だって博士のお祝いしたいよ!関係なくないよ。」”関係ない”新一の言葉に傷ついた顔をする蘭。
「でも食事会に招待されてないだろ。招待者と関係者にだけ、この企画教えてるんだよ。」
企画側が他言無用と言ったものを、無関係者に一部教えただけでもかなり異例だからこれ以上は教えられない、と其処は譲らない新一。
「でも・・!!」
「あの、契約書持って参りました。よろしいでしょうか?」
絶妙のタイミングで先程のスタッフが戻ってきた。
「あ、はい。お願いします。」
「蘭、行こう。」蘭の袖を引っ張る園子。
「でも・・!」「いいから!!」
園子はこれ以上親友のみっともない所を、好きな人に、恋敵に見せたくなくて強引に席へと引っ張った。
***************************************************
後書 1話 1エピソード、1ページでまとめる予定が蘭編頁数が長くなりすぎて遂に分かれてしまいました(^^ゞ
一巻完結予定で2・3巻になる作家さん(結構います)の気持ちが非常に分かる・・!!
ヒロイン蘭ちゃんの最後の足掻き、恐るべし・・!!(笑)続きは急いで書きあげます♫
今回は”重要な事は教えてよ!””大した事ないなら教えてくれたっていいじゃない” の蘭ちゃんになってます ^^;

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嬉し泣きで喜ぶ阿笠博士

あおい様

早速のコメントありがとうございます。
ええ、結婚のお祝いなんです。
<嬉し泣きで喜ぶ阿笠博士が目に浮かぶようです!
うふふ、実は博士は別の意味でも泣きます(^v^)

蘭の足掻きに対するとつぶやきには笑わせて頂きました。そう思いますよね~(笑)
この後の展開は、続きをお楽しみ下さい☆

お待たせしました!

万里様

お待たせしました。長文コメントありがとうございます。
<遂に蘭ちゃんと新一君が接触!そして蘭の依存体質の原因と言える家庭環境にも触れてくれそうでドキドキわくわくです!!
今回、家庭環境の問題まではいかないんですね~それは最終章にさらりとやる感じ。
<園子も痛恨のミスですね。この時点で蘭を新一から引き離すべきでした。
新一のことを吹っ切っていたと思ってたばっかりのミスです。
悪気のない園子ちゃんのミスはまだ続きます(-_-;)

ポケモン風のナレーションで「あははは」と爆笑させて頂きました(^0_0^)
あんまり楽しいので、公表させて頂きますね。
<蘭の「どうして言ってくれないの!?」攻撃!
<新一は「何でそんなに知りたがるんだ?」シールドで攻撃を受け流した!
<蘭に100のダメージ!
<蘭の「幼馴染みだから」攻撃!
<新一は「無関係」シールドで攻撃を受け流した!
<蘭に100のダメージ!蘭は全滅だ!
皆様にも楽しんで頂ける事請け合いです!!(爆

<新一君は全く攻撃してるつもりはないのに、蘭ちゃんがセルフでダメージ受けてる状況が、このシリーズの縮図ですね(^^)/
That’s right!!(●^o^●)
そしてやはり取り成すのは志保さんは、万里様の案”蘭に勝ち目ない”的な雰囲気を感じて 頂けたら幸いです。

<蘭ちゃんに秘密を話したら、絶対に「良かれと思って」色んな所に助けを求めて情報漏洩しまくりそうです。
鋭いご指摘です。
私はそこまでとは思わないけど、”秘密”は守れるけど”秘密があること”は隠せないタイプだと
思うので、結局心配されて両親や園子には話しちゃう気がします。(つまり秘密守れない)
そして経緯故に自分が情報漏洩したという意識0、悪気がないってのある意味、最凶な例です。
某サイトの悪気なければ何やってもいい蘭ちゃんかよ・・!!(セルフ突っ込み)

英理さんはね、本当良いとこ取りですよね。
猫より娘の世話しろってご意見最もです。
っていうか猫の名前に旦那の名前付けるなら、戻ったら??

有希子さんのマシンガントーク、公開喜んで頂けて良かったです。
実はひそかに心配してました^^;
おそれ多いのはこちらです(^_^;)

それでは喜劇ヒロイン蘭ちゃん(笑)の最後のターン、続きお楽しみ下さいませ(^v^)



運命の悪戯(と書いてバッドタイミングと読む)

奏様

こんにちは!早速のコメントありがとうございます。本日は暖かいですね。
<彼女この期に及んで「待ってあげてた」と恩着せがましい(笑)
はい。一時は反省したものの、その後謝れない事に苛々し、”人間そんなにすぐには変われない”で通常仕様に戻りました。
「エーデルワイス」園子ちゃんを思いだして頂くと説得力を増すかと・・!!

<後もう一点は新一君は無自覚かもしれないけど、「蘭」呼びに戻ってる……。
本当、鋭いですね。ええ予期せぬ再会による無自覚です。
実は新一君”毛利”呼びしてた時の方が今までの習慣で蘭と呼びそうになるのを、”意識”して毛利にしてたんです。
それは主に志保さんの為であり、蘭ちゃんの為ではないので、思わせ振りな態度になるとか考えもしないわけです。
新一君にはそういう本命以外にうっかりなところがあるので、その弱点は変えようがないわけです。

<志保さんは幸せいっぱいだから気にしてないかもしれないけど、昔の彼女ならきっと気にしてただろうな。
そうですね。
ただ彼が意識的に毛利にしなくて良くなったのはもう志保さんが奥さんになり不動の地位にいるからでもあります。
鶏が先か卵が先かの議論みたい(笑

はい!!全然揺らがないくらいの愛されてる自信が、彼女をより輝かせ綺麗になっております。
志保さんは幸せいっぱいですので(●^o^●)
実は蘭ちゃんを目を覚まさせようとする園子が
運命の悪戯(と書いてバッドタイミングと読む)で思い遣りという名の痛恨のミスを犯します。

続きをお楽しみ下さいませww

彼女の分岐点

蘭ちゃんの幼い決意が彼女の最初の分岐点。

しかも、身勝手な両親のせいで、決めざるを得なかった彼女の哀しみの原点をリアルに感じました。

彼女の唯一の同情する点ですね。

でも、蘭ちゃんは恵まれていたと思うんですよ。
理想の幼馴染みにも会えたし、生涯の親友と呼べる園子にも会えた。
小さい頃から家事を一手に引き受けて、商店街の人からも声をかけてもらえるようないい子に育った。

これも彼女の本来の明るい性格が人を引き寄せる魅力の一つ。

蘭ちゃんには同情するけど、考えや行動には共感できない。

これが私の蘭ちゃんへ一番に感じる印象。



小五郎のギャンブルにはまって堕ちていく様は安易に想像できますね。

彼の元々のプライドの高さや男性が好む三大要素を(お金・お酒・若い女)自分の欲望のままに動いているので、コナン君がいてくれてよかったんじゃないのって思いました。

居なくなったら元に戻っただけなので、彼がお酒におぼれて事務所の机で高いびきをかきながら、足をのせている様子が目に浮かびます・・・(笑)

元刑事なんだから、常識的なこともわかるのに(事件に対することだけ)真面目にやればそこそこの探偵になれてただろうに。

努力をしないで楽なことばかりしている嫌な大人の見本ですね。
さすがに子どもの貯金に手を出しちゃまずいでしょ・・・(苦笑)


蘭ちゃんたちの学校ってほんとにお嬢様学校だったんですね。

改めて思ったんですけど、英理さんの稼ぎを主に学費として出していたのなら、帝丹に入ったには彼女の希望だったのかなって。
探せばもっと安い公立の学校だってあったはずなのに、確か小学校からエスカレーター式の学校でしたよね?

新一君や園子なら分かるけど、蘭ちゃんの場合どうだったのかなって疑問に思ってしまいました。住んでいるところも下町みたいだし。



ついに蘭ちゃん、新一君に逢うことができましたね。

といっても、結婚して志保ちゃんを護り、養っていこうと決意する、大人になった新一君に動揺する場面は蘭ちゃん編を楽しみにしている私としては大好物です!

どうやら園子ちゃんも感じ取ったみたい。
彼女は蘭ちゃんとは対照的に人の気持ちに敏感なところがあるから、新一君が志保ちゃんを大事に想っていることも気づいてそうだし。


それにしても、蘭ちゃんは最後の最後まで足掻いていますね~。
志保ちゃんに嫉妬丸出しで、未だに諦められないどころか、現実を見ようとしない。

『待っててあげた』って、まだ言ってるし。
幼馴染みと言いながら、正妻面する様子にもう笑うしかない・・・

園子がフォローしていることにも気づいていないでしょうね。



それにしても新一君は相変わらずですね~。

『何って、見ての通り、コーヒー飲んでるんだけど』
蘭ちゃんへの返しがさすがの天然さん。蘭ちゃんの険しい様子も気にも留めないのがさらにいい感じ!

ナチュラルに会話する新一君と秘密が気になって口調が荒くなる蘭ちゃん。それにフォローする園子にコントみたいで爆笑してしまいました。(震)



蘭ちゃんの二度目の分岐点をどう乗り切れるのか、楽しみです。

新一君もコナン君になったことで大きく成長したし、志保ちゃんも明美さんを失って、知らないとはいえ犯罪に加担されても、それでも自分で幸せを掴みとった。

園子もいずれは跡継ぎで通らなければならない道だし、蘭ちゃんは今が分岐点だとことさえ気づいていないみたい。

現状をしっかり見つめて欲しいなと切に思いました。


蘭ちゃんの後編も楽しみにしています。


因みに只今、新蘭から新志で小説を作成中。
まだプロローグしか出せていなくて、本編の構成がまだまだ未完成。
初めての長編小説、うまく書けるか心配だけど、ネタ帳抱えて日々格闘中です!


以上、コメントでした!

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完成の暁には

咲様

こんばんは。長文コメントありがとうございます!
嬉しいです(^^)/
<しかも、身勝手な両親のせいで、決めざるを得なかった彼女の哀しみの原点をリアルに感じました。
<蘭ちゃんには同情するけど、考えや行動には共感できない。
そうですね。全く同感です。

帝舟はね、蘭ちゃんの両親、有希子さんが通っていたのでナチュラルに決めていました。
英理さんが学費負担していたので、普通に通えているんです。

<結婚して志保ちゃんを護り、養っていこうと決意する、大人になった新一君に動揺する場面は蘭ちゃん編を楽しみにしている私としては大好物です!
うふふ私もそういう展開大好物ですわw(笑)

<それにしても、蘭ちゃんは最後の最後まで足掻いていますね~。
<志保ちゃんに嫉妬丸出しで、未だに諦められないどころか、現実を見ようとしない。
<『待っててあげた』って、まだ言ってるし。
<幼馴染みと言いながら、正妻面する様子にもう笑うしかない・・・
自覚がないんですよ。
彼女がいるのは頭では納得していても、心から理解出来ていない。
十年以上彼の特別な女の子であり続けた蘭ちゃんは、まだ自分が特別でない事を受け止めきれていないんです。

天然な新一君を楽しんで頂けて何よりです(笑)
実はこれ、3Pになったので、次は蘭ちゃん中編です。
明日UPですので、お楽しみ下さいませw

<因みに只今、新蘭から新志で小説を作成中。
おおーっ!!読みたいx2です。
完成の暁には是非URLをお知らせ願います<m(__)m>

博士への祝福

紅玉様

こんばんは!博士への祝福ありがとうございました(^◇^)
<学費免除の空手のスポーツ推薦入学で蘭ちゃんの学力より上の大学という事は、選手として致命的な怪我をした場合は「学費免除」は無くなりますよね。
<あと、過去の過剰防衛や器物破損が大学に知られ、その癖が改善されていない場合は「空手家失格」と判断され退学させられる可能性だってあります。
す、鋭いですね~実はそのBad endも考えました。
大学中退とかね。
ですが本作では原作の暗黙のルール”新一=コナンは戦力になる人にしかばれない””小五郎の悪運の強さ”と同様に
”蘭の空手は結局、悪人を懲らしめる為にしか使われず、事無きを得る”説を取りました。
ただしちょっと現実よりなお話構成ですので、苦言を呈されるようにはなります。

<何かする度に蘭ちゃんに報告しなくちゃいけないんですか?だったら、蘭ちゃんも「大学合格」を報告するべきなんですよね。
<「大学合格を報告しない=新一君には秘密事を作る」事になるのだから、"秘密の共有者"になれなかった事に裏切られたと黒い感情を抱える権利はありません。
その通りなんです。
実はこれも字面には出さなかったけれど言いたかった事なんです。
読み取って頂いてありがとうございます!
ねえ?毛利夫妻離婚危機も報告しなくちゃいけないよ、蘭ちゃん(爆)

「何やってるの?」に「いや、コーヒー飲んでるけど?」と返す天然な新一君は人気ですね(笑)

<蘭ちゃんは、新一君に会えたのだから連絡先聞けば良かったのに…。
<「志保さんの前で聞きたく無い」とのプライドより、「幼馴染みの自分が、新一君の新しい連絡先を知らない事実を志保さんに知られたく無い」プライドのが強いと思います。
あは、これはね、彼女頭に血が昇って其処まで考えが至ってないんです。
”また隠し事してる”という一念で動いてます。新一の彼女編でもそうだったでしょ?^^;
で後で、連絡先聞いておけば良かった、と気付きます。何やっているんだが(ヤレヤレ)

いつもコメントありがとうございます。引き続きお楽しみ下さいませ(^_-)-☆

コンセプトは”幸せな新志”

くうたん様

こんばんは!コメントありがとうございます!
ええ、蘭ちゃんは相変わらず空回りしてます(笑)
これで新婚知ったらどうなるでしょう?(清々しい笑顔)
博士エピソードで安心して頂けて何よりです。
<人情沙汰展開になるかとまだ危なさそうですが、ストーカーは嫌ぁ!!
私も嫌です、その展開。
特に蘭は女の嫌な部分総揃いな性質の悪いストーカーになるので。
大丈夫、本作ではそういうのはございません。
コンセプトは”幸せな新志”ですから~(^^♪
次回もお楽しみに どうぞまたいらして下さいねo(^o^)o

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お待たせしました

まろん様

こんばんは!
お待たせしましたw感想ありがとうございます!

そうですね、冒頭は蘭ちゃん可哀想。
<毛利夫妻は英理さんが出て行く際に話し合いはしたんでしょうか?してないような気がします。「もう私は出て行くから!」「勝手にしろ!」と喧嘩の捨て台詞で決まってしまったのでは。
ええと、映画では、夫婦大喧嘩する前で泣いてる小さい蘭ちゃんがいてかれは可哀想です。
しかも原因が妻のまずい料理って何なの・・( 一一)
確か小五郎がトイレ行ってる間に英理さん出ていったので話し合いなぞない気がします。
最初衝動的だった家出が、長期化しちゃったんですかね。

<そして小五郎さんは娘の大学費用まで使い込んじゃうってひどい!
<これでも父親を見限らない蘭ちゃんはやっぱり両親が大好きで、間違いなく自分を愛している最後の一人である父親まで傍からいなくなるのは耐えられなかったのかな。
<【似た者プリンセス】のもしもコナン君と有希子さんがいなかったらバージョンを読んでいる気持ちです。
そうですね。似たものプリンセスで蘭が気づかない&コナン君いないバージョンで書きました。
何とかなったのは、蘭ちゃんが気づいて、英理さんにヘルプしたからです。
まあコナン君、有希子さんも助けてくれましたが、その最初の気づきがなくなったら彼はまず間違いなく消費者金融とかに走りそうな気がして。
で、手つけちゃいけない家のお金系にいくと思ったんです。
実はもっとBadバージョンでは多重債務でビル売却まで考えました(;^ω^)

<読んですぐに怪我や過去の所業がバレて追い込まれるのを想像しましたが、それはないんですね。
皆様仰る(笑)
まあお気持ちは分かります。
ただこの小説、余程納得できない箇所以外の原作の暗黙の了解ルールを守っているんですね。
で、こうなりました。ただ現実寄りに書いてますので、注意されるようにはなります。

<浮気を問い詰める嫉妬深い彼女そのもの!
<たとえ彼女だったとしてもドン引きするレベルの執着!
<どうして何でも蘭ちゃんに報告する必要があるのか。それなら蘭ちゃんも大学合格と毛利一家の惨劇も報告しないとね(笑)
ですよね~同意頂けて何よりです。

<志保さんは蘭ちゃんの様子を見て彼女はまだ新一君を好きなんだって気がついたんじゃないですか?
<相思相愛で順風満帆だし、気がついたからといっても、引け目を感じることはないと思いますがどうなんでしょう?
あ、そっかそちらを忘れてました。新婚ラブラブなんで、スルーしてました。
でも気にしそうではあります。ご指摘ありがとうございます!志保編で少しだけ触れようかしら。

蘭ちゃんは”秘密”は守れるけど”秘密があること”は隠せないタイプで~というご意見に強く共感頂き嬉しいです。
同じ意見で嬉しいです☆彡

<人は色んな経験をして良くも悪くも変わる。けれど、すぐに大きく変わるわけではない。それが丁寧に描写されていてすごいです。
<どのキャラのどの言動も言いそうだったりやりそうだったりで無理がなくて、原作を読み込んでよく考えてよく練られて書かれた作品なのが伝わってきます。
<原作よりも現実的でありながらそれでも限りなく原作に近くてすごく好きです。
最高の誉め言葉です!!ありがとうございます! 続きもお楽しみ下さいませww

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プロフィール

30代OLが歴史・節約・日頃・二次小説のことを書き綴っています。 コメント大歓迎★ ですが、宣伝や本文に何も関係ないもの もしくは激しく不愉快、コピペ等、そういった類は、私の判断により 誠に勝手ながら削除の方向です。楽しく語りたいです♪ 二次創作小説もありますが、このサイトは個人作成のものであり、原作者・出版社とは一切関係がありません。私なりの解釈を加えた二次小説もございますので自己責任でご覧になって下さい。

雪月花桜

Author:雪月花桜
タイトル通り歴史大好きな女がブログしてます。
歴史を元にした小説なんかも大好きでそれらについても語ったり、短編なんか書いてみたいです。
現在それ以外でも二次小説をupしておりますし、OLなりの節約・日々の徒然を語っています。

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