夢の絆⑤~浅井成実が捧げる鎮魂歌~

2年前から成実の中には、ずっと燻っている復讐の炎がある-。
当時村長だった亀山が自分が麻生圭二の実の息子だと知るなり、怯えたように麻薬や暗号の事、口封じの為に家に火を放ち一家を殺害したと12年前の真実を語り、心臓発作で死んだあの夜からずっと-。

「成実もピアノが好きか。そうかそうか。」
そう言って嬉しそうに笑った父。
あの穏やかな父が狂い、母と姉を殺して家に火を放ち、ピアノを演奏しながら亡くなったなど信じられなかった。
だからこそ引取先の浅井家の養子になり、名字を変え、生来の女顔を利用して月影島に真実を探りにやってきたのだ。
「その結果がこれ、か。」
父が無実と判明したのは良かった。
けれど自分以外の家族全て殺された挙句に父親にその罪をきせるなど、我慢ならなかった。
復讐という言葉が彼の脳裏にちらつく。

「浅井先生、いつもありがとうございます。」
「小さい島ですから…本当に助かります。」
「せんせーさよーなら!」
けれど島の住人の感謝の言葉、子供達の無邪気の笑顔、お世話になった浅井家の人たちへの想い、何より医者としての良心がそれを押しとどめた。
(人を救う為に、医者になったはずだ。)
(家族を殺した奴に天誅を与えるだけだ。これは正当な権利だ。)
(けれど、このままでは父の汚名はそのまま。あんまりだ。)
(私怨から彼奴らを殺しても、同じ犯罪者に堕ちるだけだ。)
良心と復讐 家族の無念と自分の未来を天秤に掛けて、ぐらぐらする日が続いた。
そして村長選で人殺しにも拘わらず、我が物顔で選挙に参戦している川島と黒岩の顔を見た瞬間、許せないという気持ちが勝った。
勝ってしまった-。
けれどそれでも尚、躊躇が残っていた。

”次の満月の夜
月影島で再び影が消え始める
調査されたし  麻生圭二 ”

だから名探偵と評判だった彼に、父の名であんな殺人予告と50万円を送ってしまった。
父の名で送ったのは事件を解明して欲しいという気持ちからだが、それだけではなく…
(父さんに止めて欲しかったのかな…?)
だが心の何処かで、諦めていたようにも思う。
それはまるで月光のような淡い光のような微かな望み…。

*******************

諦めたはず、だったのに。
かの高校生探偵 工藤新一は、島に来るなり的確過ぎるくらい的確にすばやく動き、最後に村駐在所の長島さんに頼み、12年前の火事で唯一無事だった楽譜を取り出して貰っていた。
それは死んだ前村長から真相を聞いた自身には思いも寄らない”物証”だった。
工藤君は信じられないくらいあッという間に、暗号を解読しピアノのからくりも麻薬取引も看破してみせた。
警視庁の馴染みらしき目暮警部に事の次第を電話し終えると、彼は俺に楽譜を差し出しこう言った。
「我が息子 成実へ お前だけは真っ当に生きてくれ。…とあります。」
「え?」
「成実(なるみ)さんではなく、成実(せいじ)さん、ですよね?」
余りの事に唖然として何も言えない。
「俺ね、マジシャンの卵なの。で、変装とかも、かじってるんだけど、浅井先生アンタの骨格がね どーみても男なんだな。」
「細身だから分かりにくいけど-。」
と続けて、工藤探偵によく似た顔立ちの黒羽という青年が、あっけんからんと言う。
(まさか初対面から見抜かれていた!?…そうか だからあんなにピンポイントで父の楽譜や事件資料を聞き出した上に、俺だけに推理結果を語っていたのか。)
「これ、貴方が出したものですよね?」
眼の前に広げられたのは例の予告状。
「ああ。参ったな。」
(ジ・エンドだよ。父さん。)
「成実さん。これだけの物証があれば、彼らを殺人罪で起訴出来ます。麻薬ルートも断ち切る事が出来ます。」
ここから彼は声を潜めて続けた。
「ですから貴方が手を血に染める事はありません…ッ!!」
何かを耐えるような必死の形相で訴える彼の顔を見て、得心した。
(彼は理解しているんだ…”影が消え始める”が彼らを殺そうとした俺の殺人予告であることを。)
それを必死に止めようとしている。
(止めてくれようとしている。)
それを自覚した瞬間、思いもよらない歓喜が体中を駆け抜けた。
「俺がそれをする必要はないよ。」
(ああ俺は人殺しなんてしたくなかったんだ…!誰かに止めて欲しかったんだ…!)
証拠があるなら、彼らの犯罪が明らかにされ裁かれるなら、私刑などしようと思わない-。
あからさまにほっとした顔の工藤君の顔に、彼が本当に優しい青年なのだと感じ、こちらもほんわかしてしまった。
「それ、見せて貰っていいかな…。」
「はい。暗号訳しましょうか?」
「いや、自分でやるよ…父の遺書だし。」
「そうですね。この依頼文はご家族の死に疑問を持った貴方が父親の名で出したという説明にさせて頂きます。」
「ありがとう。」
その日の夜、公民館からはピアノソナタ 月光が聞こえていた-。
(こんなに穏やかに弾けるのはいつぶりだろう。-父さん、母さん、姉さん 安らかに-。)
家族への鎮魂歌を弾き続けた その曲の合間に例の暗号で彼への感謝も綴る。
-ありがとう 名探偵- 

「良かった。間に合った。」
「良かったじゃん、新一。」
その陰で秘かにそんな会話が交わされていたとは露知らぬまま、成実にとってピアノの音が響く穏やかな夜は過ぎていった。

その後、村長選立候補者3人のうち2人が、殺人罪と麻薬法違反で逮捕され、月影島は大騒動となった。
最初は否認していたが、動かぬ証拠がある事と亀山前村長の死後、麻生圭二の亡霊に怯えて引きこもりとなっていた西本が自白してからはもう芋づる式だった。
自身には被害者遺族という事で、同情が集まった。
だが、性別を偽っていた事と犯人の一人が村一番の資産家である川島だったことから、小さな島では色々気まずくなってしまった。
「せんせー 本当に行っちゃうの?」
「うん。ごめんな。」
「先生。あの…今までありがとうございました。」
「お元気で…悪いのはあの人ら、ですから。」
「先生は悪くねえべ!!」
「そうですよ。真相を知りたいって言う気持ち。あたしらだって同じ立場だったら思いますもん。」
結局、診療所を後にすることになった成実は、大多数の気の良い漁師やその妻子から温かい言葉を貰い、笑顔で月影島を後にした。
(最後に月光が弾きたかったな。)
件のピアノは証拠品として警察に押収され、もう公民館にない。
「さて行きますか-。」
目指すは東都 かの名探偵君に御礼と感謝をもう一度。
(優しい彼が探偵を続けるなら、これからはかなり険しい道になるかもしれない。)
美しい海を眺め、船に揺られながら漠然と思う。
きっと彼は犯人だろうと見捨てられないだろう。救い出そうとするだろう。この自分のように。
(この海と同じ青の眼をした慧眼の名探偵君-。少しでも君の助けになるのなら-。)
医者としての自身の腕が、もしかして彼の手助けになれるかもしれない-。

その後、工藤邸で彼のヴァイオリン 自身のピアノとで合奏したり、無茶をした彼に説教しながら怪我を手当したりするのは少し遠い未来のお話-。

*******************
後書 はい。成実さん救出ミッションクリアの巻でございます。
亡くなった娘さんが姉か妹か分からなかったので姉にしました。
彼はこの後、東都で働きながら、新一君とそのお仲間の専属医師みたいになります。
はい。工藤新一 極秘親衛隊第1号(笑)誕生!
この時も新一君は自身の名を出さないよう頼んでいるので警視庁での評判は鰻昇りです!✌('ω'✌ )三✌('ω')✌三( ✌'ω')✌

PS:いいなと思ったら、コメントや拍手頂けると作者が狂喜乱舞ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪して次なる作品のエネルギーにもなりますので、宜しくお願い致します

夢の絆④~黒羽快斗のもう一つの顔~

新一が記憶を取り戻す少し前に時は遡る-。

黒羽快斗は一人憤慨していた。
青子と出会った思い出のあの時計台と鐘。
それをあんな奴らにいいようにされるなど、我慢ならなかった。
だから作戦を練った。
怪盗キッドが時計台を盗むと予告し、世間の注文を集め、スクリーンで時計台の針が消えたと見せかけて、その裏で時計台の文字盤に暗号を刻む。
オーナーの宝田の悪事を暴露し、時計台の移動を実質阻止させるという作戦を-。
「見てろよ。怪盗キッドの名は伊達じゃないぜ・・・!」

”月が満ちる土曜の夜、零時の鐘と共に天高き時計を頂きに参上する”
キッドが予告状に記した土曜の夜、時計台では中森警部の指揮の下、警視庁の厳重な警備体制が敷かれていた。
上空には無数のヘリコプターが飛び交い、時計台の周辺の道路はすべてパトカーで固められ、蟻の出る隙間もないほどの万全の警備。
この状況下で一体どうやってキッドは時計台を盗むのか-!?と付近に集まった野次馬たちは誰もが期待と不安を胸にキッドの登場を今か今かと待っていた。
但し時計台に想い出がある為、怪盗キッドが盗むことに反発し、時計台をじっと見つめている青子だけは複雑な思いで一杯だった。


一方そのキッドは周囲を警戒していた警官の一人を眠らせ、奪った警官の服装を身にまとい、その警官に成りすますことで時計台に近づいていた。
あっさりと成功し、キッドはその警官の声色を使ってまんまと警察の内部に潜り込んだ。
此処までは順調だった。
だが警官に変装したキッドは免許証の番号という普通ならすぐ答えられない質問に、持ち前の頭脳で答えてしまい、慌てて逃げだす羽目になった。
最初こそいつもより中森警部が鋭いと感じていただけだったが、その後もなぜかことごとく自分の現われた先に警官が待ち構えていた。
(行動を読まれている…!?)
そう悟ったキッドは、警察の中にとんでもない切れ者の助っ人がいると直感していた-。
「中森のおっちゃん。どんな助っ人呼んだんだよっ!」
……その後の事は、思い出したくもない。
ヘリから発泡され、本当に命からがら何とか逃げおおせた。
オーナー宝田の悪事も周知の事実となり、時計台の移築はなくなった。

(何とか目的は達成出来たけど・・あのジョーカーの正体は誰だ?)
初めて自身をあそこまで追い込んだ正体を知りたくて、快斗は変装して警視庁に潜り込んだ。
キッドという単語を聞きつけ数人で話している刑事部らしき人らの傍をなに食わぬ顔をして通り抜ける。
「工藤君流石だね・・!!」
「彼がいれば怪盗キッドの逮捕も夢じゃないぞ!」
「そうだ 盗む前に退散したなんて快挙だよ!」
(けっ勝手な事言いやがって!工藤君・・ジョーカーは高校生探偵の工藤新一か!?)
「いえ、キッドは目的果たしてますよ。”コノカネノネハワタセナイ(この鐘の音は渡せない)」”」
「どういう意味だね?工藤君!」不思議そうに目暮警部が問う。
「時計台の文字盤に刻まれた暗号の答えですよ。あのトリックでは時計台は実際には動かせませんし・・。
つまり怪盗キッドは最初から時計台を盗むつもりはなくて、暗号を刻む事によって警察に管理を委ね時間稼ぎをし
オーナーの悪事を暴くことによって、時計台の移築を阻止したって事です。」
「あれにそんな意味があったのか・・!!流石工藤君、暗号一瞥しただけで其処まで分かるなんて!!」
驚嘆と賞賛を浴びる名探偵の傍で、快斗は慄然としていた。
(一瞥しただけで、暗号を解いただと!!???しかも俺の目的も何もかも見抜かれていやがる!)
不確定な証拠だけで自身をキッド呼びする白馬よりも余程侮れない相手だ-。
”工藤新一”
その名は怪盗キッドにとって忘れられない名前となる。
*******************

その出来事があって1カ月以上経った頃-。
黒羽快斗は郵便物を前に、だらだらと冷や汗を流していた。
大きい茶封筒の差出人が、何と件の工藤新一だったのである。
(これ俺正体ばれた!??ど、どどどどうしよう!!)
いや、焦るな俺 正体がバレたとしても決定的な証拠はない。
キッドは窃盗犯だ。だから決定的証拠がなければ、現行犯逮捕するしかないはずだ。
(だから大丈夫、大丈夫だ-。)
だがあの慧眼が忘れらない。真実を何処まで見抜くあの-美しい青-。
(工藤新一・・!!白馬なんかよりずっと鋭い・・!!くっそ!負けるつもりはねえけど、逃れられる気もしない。)
思考がぐるぐると迷路している気分である。
というか郵便物を手に足も勝手にグルグル回っていた。
(ええい。くそっ!とにかく開けるしかねえ。何だよ!)
そうして開けた郵便物は”週刊推理”という見た事も聞いた事もない雑誌だっだ。
「へ?・・何コレ・・。」
ぽかーんとした顔で立ち尽くす快斗( ゚д゚)
この場に幼馴染の少女がいたらバ快斗と呼ばれていた事だろう(笑)
気を取り直してその雑誌をしげしげと眺めると付箋がついている。
首を捻りながら、その付箋を捲ると”名探偵コナン” ”期待の大型新人 江戸川コナンが織りなす 小さな名探偵!”
”頭脳は大人 身体は子供”の文字が躍っていた。
「江戸川・・コナン・・。」
(ペンネームにしたって個性的というか何というか・・。)
奇しくもほぼ同時刻 別の場所で同じ思考に陥っている女性がいると露知らず首を捻る。
「…読めってか??」
頭を疑問符だらけにしながら、取りあえず頁を捲る。
そして読み進めていくうちに、不思議な感情が湧き上がってくることになる。
(こんな無茶もしてたの!?アイツ本当に容赦ないというか…うわあこれ懐かしいな あったあったこんな事!)
「何で俺・・この小説・・・懐かしいんだ・・・?」
知らない事のはずなのに、必死に眼が文字を追う。心が追う。
だが追う度に脳はそれは既に知っていると信号を出す。
(何?何が起きているんだ!??)
そして一気に記憶が流れ込んできた。

*************************

”「よう坊主こんなとこで何してるんだ?」
小学生らしからぬ笑顔で眼鏡の小学生は言った。
「花火!!」
それは怪盗キッドの居場所を知らせる合図で小さな名探偵の宣戦布告だった。”


”「優れた芸術家のほとんどは死んでから名を馳せる。
お前を巨匠にしてやるよ、怪盗キッド。監獄という墓場に入れてな!」
不敵に笑うサッカーボールを構えた名探偵の姿。”

次々と脳裏に蘇るこの小説の元となった”本当の出来事”-。
「ああああーーー!!」
「…嘘、だろ??そうだ 俺らあのパンドラの光を浴びて。」
其処からが記憶にない。
そして今の時期はあの時より約1年前-。
「…時間が巻き戻し?パラレルワールド?」
何にせよ、新一に会いに行かなければいけないのは確定だった-。

*************************

そして会いに行った先で、案の定記憶保持者だった新一と友人になる。
其処まではいい-だが何故自分まで事件現場に駆り出される羽目になっているのか!?
(俺、怪盗なんですけど~!!??)
「いやあ 助かったぜ!あ、今から行く月影島にな 浅井成実さんっていう女医さんいるんだけど女性じゃないんだよ。」
「はい?」
女医と言いながら女性ではないそれは…。
「犯人?」
「にさせやしねえ。と言う訳でお前の出番だ。世紀末の魔術師さん。 
いやこの場合はマジシャンの卵ってしておいた方がいいな。黒羽快斗として暴くんだから」
「はいー?」
「大丈夫だ。お前なら見破れる。本名が女性名でも通じそうな漢字名と女顔って事で変装してるだけだから。」
奴らみたいに変装のプロじゃない、と声を潜めて言う。成程奴らとは黒の組織の事だろう。
確かに素人の変装なら快斗が見破っても不自然ではない。
だが何故それを新一自らがしないのか-!?
疑問の眼差しを受け取ったのか新一は静かに説明し出した。
「俺は”前回”彼女が彼だと外見だけでは見抜けなかった。」
どうしても必要なら偶然を装って暴くが、自分の能力でない事が出来ると認識されると困るし
何より前と同じでない場合に対処出来ない、と新一が続ける。
「確かに前と同じ事件内容なら新一が間違える事はないけど…違っていたら…」
「取り返しのつかないことになる可能性がある-。」
「いや、でも新一の能力なら、イレギュラー起きても対応できるだろ!?」
「だが前回の記憶が足枷になって先入観に囚われるかもしれない。…何より手は多くあった方がいい。」
だからお前に傍にいて欲しいんだ。
特に変装とかトリックだと俺よりマジシャンのお前が気づいたって言った方が信憑性もあるし。
そう言われた深い眼差しに囚われた快斗は、以後新一の傍で助言し続ける事になる。
逆行した快斗のもう1つの顔-。
それは怪盗キッドだけでなく、まさかの”名探偵の助手”であった-。

おまけ
その後見事に浅井成実を殺人犯にする事なく、事件を解決した二人は事情聴取の為、警視庁を訪れていた。
(だから、俺、怪盗なんですけど~!!??( ゚Д゚))
視線だけで言いたい事を悟る我らが名探偵。
「気にするな。」
「気になるわ!!」
「あの二人仲良いわね~。」
「容姿もそっくりで双子みたい。二人とも頭良いし♩」
「本当よね~けど工藤君は美麗とかイケメンという言葉が似合うのに、黒羽君は可愛い、やんちゃって感じ!」
「「「分かる~!!」」」と警視庁 婦警達にきゃいわいされる二人であった。
(ほらファンが付いたじゃねーか!)
(男が可愛いだの言われて嬉しいわけねーだろうがよ!この天然探偵!)
*************************
後書 こちらの話は原作 まじっく快斗とアニメ版を併せて且つ私独自の解釈も交えて書いてあります。
なので少し違うぞ?という箇所もありますが、多目に見て頂ければ幸いです。
志保さんがシリアスなので、快斗君はギャグ担当なのはお約束(笑)
楽しんで頂ければ幸いです。
きっとモブ婦警さんになって二人を愛でたいという方がいらっしゃるはず( ´艸`)
あ、月影島の話は快斗視点なので短いまとめですが、もう少し長く次話で書きたいなって思ってます。

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妄想小話続きのご案内

2月中に盛り上がりました妄想小話の続きを自身のBLOGで発表したいと申し出があり
ご案内させて頂きます。
その妄想小話を整理すると・・

自称悲劇ヒロインの嘆き~エルリア様ご提供~妄想小話④ 
あらすじ:蘭→新志をモブ子たちが客観的にトーク
http://haruharu786.blog11.fc2.com/blog-entry-1548.html

そうして蘭は同じ事を繰り返す-。~エルリア様ご提供~妄想小話⑤
あらすじ:振られたと思った新一が志保と結ばれ、納得のいかない蘭ちゃんは、親友・両親の元で嘆くけれど-?
園子編 小五郎編 英理編です。
http://haruharu786.blog11.fc2.com/blog-entry-1549.html

繰り返したその先に-。~エルリア様ご提供~妄想小話⑥
あらすじ:親友・両親に賛同してもらえず、蘭が向かったのは工藤家の隣で!?
阿笠博士編です。
http://haruharu786.blog11.fc2.com/blog-entry-1553.html

縋り続けて~エルリア様ご提供~妄想小話⑦
あらすじ:阿笠博士にも否定された蘭が電話した先は-?
世良真純編です。
http://haruharu786.blog11.fc2.com/blog-entry-1557.html

縁切りが始まる~エルリア様ご提供~妄想小話⑧
あらすじ:探偵の世良にも否定された蘭が縋ったのは、同じ「幼馴染を探偵に持つ」彼女で!?
遠山和葉編です。
http://haruharu786.blog11.fc2.com/blog-entry-1561.html

この後のお話「捜査一課で大騒ぎする蘭」がエルリア様BLOG
「日々の徒然・・・おたくネタ多し」  http://ameblo.jp/ce0518/でお読みになれます。
以上 妄想の海へのご案内でした( ´艸`)
いってらっしゃいませ(/・ω・)/

とある女生徒達のお昼休みのお喋り~万里様ご提供~ ~夢の絆異聞~

色々楽しませて頂きました妄想小話 特集月間は 2/23に予告した通り、今月にて一旦終了させて頂きます。
楽しいのですが小話に対する、妄想小話までが出てきて収拾つかなくなってきました(;^ω^)
許可頂いたり、編集したりしている内に雪月花桜が混乱・・💦(嬉しい悲鳴)
(今までupした分に関しては掲載公開時期は現在決まっておりません。 
とりあえず今のところupしたままにしております。)
小話を提供頂きました 万里様 エルリア様 nami様 紅玉様 コメント・拍手下さった方々 読んで下さった皆様
本当にありがとうございました!!
最大限の感謝を捧げさせて頂きます(((o(*゚▽゚*)o)))
あ、でもまた続編とかで面白い小話頂きましたら、なるべくupする方向で行きたいと思っています。
ただのんびり マイペース でアップに切り替えさせて頂きます。
だから終了とはいっても今回のような特集的 まとめなのがなくなっただけですので、掲載OKと書かれた素敵小話頂きましたら
都度upするやもしれません。(最初から掲載OKと書いてあると、色んな意味で非常に有難いです
特に雪月花桜自身がリクエストしたエルリア様の工藤夫妻編は是非とも読んでみたいので、全力待機中です。
こちらは掲載させて頂く予定。

妄想小話特集月間 2月のトリを飾るのは、こちら妄想小話作成のきっかけにもなった質・量ともにぶっちぎりの万里様!
雪月花桜と非常に良く似た世界観と素晴らしい表現力の御方でございます(/・ω・)/

万里様が「夢の絆」設定で、「幼い恋の終焉」の後、新一と蘭がフリーだと知れ渡った頃のモブ子達の会話を考えて下さいました(((o(*゚▽゚*)o))) 最後少しだけ加筆してLet’s go!!


注意書きを読んでから、先にお進み下さい。

***注意書き***
ヒロインには優しくありません。厳しめですので、蘭ちゃん派、新蘭派の方は此処で周り右願います。
尚、他人様の作品であるという事で無断転載や引用、誹謗中傷は御止め願います。
また同じ理由で予告なく、掲載を取り下げるやもしれない事予め通知致します。

読みましたね??ではお楽しみ下さい。



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設定
「夢の絆」設定で、「幼い恋の終焉」の裏話
量子ちゃんの件「プロサッカー選手脅迫事件」の蘭ちゃんキャラを念頭に置いての妄想
つまり”あの時点で告白も何もないただの幼馴染み、つまり単なる友人。
なのに何故か完っ全に恋人面。そして幼馴染みの大切な恋人である(蘭視点)量子さんに対して大変に失礼な態度。
7歳児(蘭視点)のコナン君に八つ当たり。*夢の絆ではコナン君になりませんが蘭のこの時のキャラという意味です。
罪もない一般市民(蘭視点)をドアごと蹴っ飛ばす”が前提

蘭ちゃん➡急激な成長を遂げた2周目新一が怖くて付け入る隙もなく、話し掛けることも出来なくなる。
以前のように彼には我儘言って当たれない。ので、周囲に当たる(笑)
新一➡蘭を「ただの」クラスメイト扱い。下手に情を見せると勘違いされるのは分かりきっているので、
「話しかけるな」オーラで牽制。したら蘭が思いの外びびって不干渉になってくれてラッキー。
ということで、蘭は新一には接触出来ず、迷惑かけてません。(代わりに周囲は大迷惑してます(笑))
***********************


「最近工藤君、大人っぽくなってますますモテるようになったねー」
「それもだけど、毛利さんと疎遠になった事の方が大きいんじゃない?
あの人いつも工藤君といたから、公認カップル扱いだったし」
「実際は違ったみたい。
同じクラスだから見てたけど、工藤君、はっきりキッパリ毛利さんには恋愛感情無いって否定してた。
かなり迷惑そうで、正直スカッとしちゃった(笑)」
「実は私も~(笑) 『誤解されたら困る』ってカッコ良かったよね。」
「毛利さんっていつも工藤君の正妻面してて、そこが鼻についたんだよね。
皆で工藤君の話になった時も、聞いてもいないのに
『新一はだらしないから私が家に家事してあげに行ってる』とか
『推理小説読み出すとそれに没頭してご飯食べるのも忘れるから困る』とか
『新一のお母さんに誘われて一緒にロスに行った』とか話し出すし。
あれ『私が新一と一番仲良いのよ』って牽制みたいでさあ」
「わかる~。親にも気に入られてる世話焼女房ですアピールうざかったわあ。
あれで工藤君には毛利さんがいるから、って誤解しちゃったし。
毛利さんってそうやって外堀埋めてくとこあるよね、わざとか無意識かは知らないけど」
「そうそう。そのくせ、夫婦だってからかわれると『あんな推理オタクとはそんなんじゃないわよ』とか
嬉しそーに否定するんだから。工藤君の悪口付で。」
「工藤君も前は嬉しそうに否定はしてたけど、毛利さんの悪口なんて言わなかったのにね。
毛利さんのあれって単なる所有欲とかじゃない?普通、あんなに好きな人の悪口言えないでしょ。」
「だから工藤君、毛利さんのこと好きじゃなくなっちゃったのかな。
あんなに否定され続けたら、嫌にもなるよね。」
「毛利さんって工藤君が言うこと聞いてくれないと、空手で脅してたしね。
あんなDV女じゃ百年の恋も冷めるわよ」
「工藤君が満更でもなさそうだから今まで言わなかったけど、毛利さんとは合わないよね。
特に今の工藤君は本当に大人っぽくて、毛利さんみたいな子供のどこが良かったんだろ?って感じ」
「可愛いし外面いいから男子は騙されるのよ。女子の間では知ってる人は知ってたでしょ?」
「ああ、あの人ズルいんだよね~。先生や先輩にはイイコで通してるから可愛がられて贔屓されてたし。」
「確かに世話好きなのはいいとこだけどさ、『やってあげてる』感がすごくてウンザリ。
そこまで押し付けがましいなら何もしてくれない方が良いのに。別に頼んでないし。」
「それ指摘すると被害者面するし。
あの人と揉めると、涙目で黙り込まれるからこっちが悪者にされるんだよね。
工藤君もよくやられてたよ。
そうなると鈴木さんは事情を知りもしないのに毛利さん庇って突っ掛かってくるし。
それが嫌で、うちらもあんまり毛利さんとは関わらないようにしてきたじゃん?」
「あの人よく人前で泣けるよね~、小学生じゃあるまいし恥ずかしくないのかな?
しかも、鈴木さんがこっち噛み付いてきても、オロオロ見てるだけで全然止めないし。」
「アレ止める気ないよね絶対。言い辛い事は鈴木さんに言わせてるんだよ。
毛利さんって犯罪者を空手で取り押さえたとかよく自慢してたけど、そんな人が何いまさら泣いて同情引こうとしてんのって感じ」
「悪くない相手を悪者にしといてぐずぐず泣いてられるとか、相当図太いよね。
普通申し訳なくてそんなこと出来ないよ。
本当に優しいならちゃんと事情説明するでしょ。」
「しかもあれ、多分無意識だからたち悪いよ。本気で相手が悪くて、自分を被害者だと思い込むタイプ。
だから罪悪感もなく『親友』に憎まれ役させられるし、空手で脅してけろっとしてるし、一方的に相手を悪者にして自分を可哀想がれる。」
「まあでも、今回はそれが裏目に出たよね。
鈴木さんが工藤君に聞きにくいことズバリ聞いてくれたから、工藤君もズバッと毛利さんは恋愛対象外って返してくれたし。
公認カップル扱いが綺麗さっぱり消えたのって、鈴木さんが皆の前で問い詰めてくれたお陰でだよね(笑)」
「毛利さんが鈴木さんけしかけたお陰で、墓穴掘ったよね(笑)」
「鈴木さんもさあ、体よく利用されてるの気づかないのかな。
前に何で毛利さんと仲良いのか聞いてみたんだけど、
『蘭は私と本当の友達でいたいから私にお金は出してもらわない、って言ってくれたの!』だって。
でも毛利さんって鈴木さんのコネとか使いまくりじゃない?矛盾してるのに」
「どうせ鈴木さんに対しても猫かぶってたんでしょ?
最近はその化けの皮も剥がれてきてて、鈴木さんも距離おいてるみたいだけど。」
「そうそう。前は毛利さん、工藤君が女子に告白されても微笑ましそうな余裕そーな目で見てたけど、
今はうちらが工藤君カッコいいって話すだけで射殺しそうな視線送ってくるもんね。嫉妬に刈られた鬼の形相で。」
「『新一は私のものよ!』みたいなね。
まあ、当の本人が工藤君に相手にされてないから何が出来るって訳でもないけど。」
「何か言いたそうにじーっと工藤君の事見てるときあるけど、何も言わないんだもん。
前はそれだけで工藤君の方から毛利さんの機嫌取りに行ってたけど、今はさっぱり相手にされなくて、ちょっといい気味かも(笑) 」
「ワガママが通らないと、『もういい!新一なんて知らない!!』とか涙目で出ていって、工藤君追いかけさせてたよね。
教室の真ん中でやめてほしかったわ。皆何事かと思うし、鈴木さんが五月蝿いし、工藤君可哀想だった」
「わざとだよね絶対。工藤君が自分に甘いの利用してたんだよ。
だから工藤君からの好意がなくなった今じゃ、話しかけることすら出来ないし。」
「毛利さんあざといと思ってたけど、自分に好意がない相手には恋愛下手だね。
涙目で見つめて話し掛けられるの待ってるとか、脈ない相手にそんなことしても無視されて終わりだって何で分かんないかなー?」
「何もしてないのと同じだよね(笑)。
そのくせ、他の女子が工藤君に話しかけるとすっごく機嫌悪そうなオーラ撒き散らすし。
あれ周りにすっごく迷惑。男子も引いてるもん。」
「『新一に勝手に話しかけないでよ!』みたいなね(笑) 自分が話しかけられないからって無いわあ。」
「やっぱり、毛利さんの「優しさ」って自分が優位に立ってるから振り撒けたんだよね。
今はそんな余裕全然ないもん。人って切羽詰まると本性あらわすから。」
「『正妻』の余裕崩れ落ちたからね。
あ、最初っから正妻でも彼女でもなかったか~(笑)」
「冗談で毛利さんの前で『工藤君フリーなら私告白しようかなあ』って言ってみたら、
『あんな推理馬鹿やめときなよ‼』って工藤君の悪口凄い勢いで捲し立てられて、ドン引きしたわ。必死すぎ。」
「ちょっと騒ぎになったよね。
しかも、『新一は冷たくなった!前はもっと優しかったのに!!』って、貴女以外には相変わらず優しいわよ工藤君は(笑)」
「それね(笑)」
「思えば前から工藤君のこと『あんな推理オタク』とか『生活能力ないから私がお世話するの大変』
とか貶してたけど、今はもう取り繕う余裕もなくて本性丸出し。 あれじゃますます嫌われるよ。」
「取られたくないからって、あんな罵詈雑言はないよね~。
こうしてみると、毛利さんって好かれた方が厄介な人じゃない?」
「関わりたくないタイプよね。さっきのも鈴木さんが止めようとしたら、『園子は黙ってて!!』とか凄い顔で怒鳴るし」
「あれ怖かったよね~、まさに般若。」
「あの騒ぎ見て毛利さんに気があった男子達もだいぶ冷めたみたい。」
「フリーだって噂が流れた直後は毛利さんも告白ラッシュにあってたけど、最近は落ち着いたもんね。
あんな嫉妬丸出しの地雷女に告白なんてしないか。」
「『最近の毛利さんは前とイメージ違う』だって。本性に気付くの遅いよね~、これだから男は」
「まあ、仕方ないよ。うちらも前々から気が合わないとは思ってたけど、ここまで酷いとは知らなかったじゃん。
何せあの工藤君すら騙されてたしね。
ま、結局騙し通せなかったわけだけど。」
あははは と女子高校生達の無邪気な笑い声が教室に響いたのであった。

30分後、「な、なんでよ。」
涙目で一人立ち尽くす長い黒髪の女の子が、一人夕陽が沈む特別教室にいたとかいなかったとか-。
それは誰も知らない話(^^♪
***********************
万里様 後書き?設定こぼれ話(笑)

蘭達とそれほど付き合いはないけど、近くで観察出来る距離感の女生徒達の会話です。
とにかく、自分がモブ生徒の1人だったら…と想像して書きました(o^-')b !
蘭は新一に話しかけてほしいけど、新一の本気の拒絶に怖くて近寄ることも出来ず。
新一を失いストレスの捌け口がなく、「プロサッカー選手脅迫事件」ばりの鬼女面で園子やクラスメイトに当たり、
今までの「世話好きで優しいイイコ」が維持できなくなる蘭ちゃん、と妄想しました\(^o^)/

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万里様 秀逸な作品を受けての雪月花桜の感想と構想ネタ

実は夢の絆 蘭ちゃんは 「過干渉(=接点持ちがたい為に家事を盾に世話を焼こうとする」
と「不干渉=(過干渉によって新一が蘭に毅然とした態度を取り、しょぼん(´・ω・`)として涙目棒立ち作戦に切り替える)」
を何度も繰り返した挙句、どんどん心が離れていく新一と蘭 という現設定がありました。
夢の絆において蘭ちゃんは脇役でしかないので、あんまり出してませんがね('◇')ゞ
蘭ちゃんは周りの反応を読むの上手いから、悪者にならないように見栄っ張りになるあまり新一君にどんどん話掛けなくなるような気もして・・。
・・・ですが、コレ読んだら、新一に感情 捌け口出来なくなったせいで周りにってのは凄く有り得そうで矛盾がない・・というより
これが公式な気すらしてきました。
作者すら夢中にさせる・・!! 流石、万里様マジック・・・Σ(・ω・ノ)ノ!
どうしようかな~と妄想 構想中です。
もしこっち路線に変わっていたら、「あ、万里様に魅了されたな 雪月花桜・・・!!」と思ってやって下さい( ´艸`)





蘭 歩美ちゃんを味方につけようとするの巻~紅玉様提供小話~

さて、妄想小話特集 ラストスパート~が続きます(ノ゚ー゚)ノ☆パチパチ☆ヾ(゚ー゚ヾ)^. ☆。、::。.::
エルリア様ご提供の小話に触発され、紅玉様が執筆されました妄想小話でございます。
本作品のみでもお楽しみ頂けますが、妄想小話第4~8弾から続けて読みますと、より理解しやすいです。
雪月花桜はエルリア様作品(妄想小話第4~8弾)の番外編もしくはif ルート編かなと思っております。


振られたと思った新一が志保と結ばれ、納得のいかない蘭ちゃんは、親友・両親の元で嘆くけれど誰にも賛同が得られず、挙句の果てに、味方にしようとしたのは何と小学生の歩美ちゃんで-!?と言った感じの話です。


下記注意書きを読んでからお楽しみ下さい(((o(*゚▽゚*)o)))
*******注意書き******
ヒロインには優しくありません。厳しめですので、蘭ちゃん派、新蘭派の方は此処で周り右願います。
尚、他人様の作品であるという事で無断転載や引用、誹謗中傷は御止め願います。
また同じ理由で予告なく、掲載を取り下げるやもしれない事予め通知致します。

読みましたね??ではお楽しみ下さい。
でございます。
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エルリア様ネタ元 紅玉様提供の小話でございます。
読みやすくする為に、当初コメント欄より少しだけ編集・加筆させて頂きました。

エルリア様 許可ありがとうございました。 お楽しみ下さいませ~(*´▽`*)

紅玉様へ  非常に読み応えのある長文ありがとうございました。少し絵文字で遊びました(笑)
編集・加筆に万が一不都合ありましたが、こそっと教えて下さいませ


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ある日「事件、事件」と言って休学していた新一が学校に姿を見せた。
本人が言うには「事件の後処理が残っているけど何とか解決した」とのことであった。
新一が帰ってきた事で漸く新一と恋人として甘い日々を過ごせると思う蘭ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
しかし世の中そんなに甘くは無かった!( ゚Д゚)
新一の復学と同時に編入してきた赤みがかった茶髪の少女 宮野志保と新一が仲よさ気に話しているのだ!!
そんな二人の仲を疑問に思った級友が「工藤と宮野さんって仲よさ気だけど、知り合い?」と聞いたのである。
その質問に対し新一は「ん?志保とは付き合ってるんだ。俺の両親と志保の養父や伯母や従兄弟公認の婚約者でもあるんだぜ」と宣うのである(爆)Σ(゚д゚lll)ガーン
それを聞いた蘭は園子を味方につけようと
「新一の恋人は私だよね?浮気するなんて新一酷い」と言う。
しかし事前に「告白の返事をされなかったからフラれたと判断し、恋人兼婚約者を見付けた」と新一に聞いていた園子は首を横に振る。
「返事をしないで恋人は有り得ない。酷いのは新一君じゃ無くて、返事をしてないのに恋人気取りで新一君を悪者にする為に私を利用しようとする蘭でしょ?」
園子のこの台詞は瞬く間に学校中に知れ渡った。
その結果、蘭が「工藤君に告白の返事をしてないのに恋人気取りである事。返事をしなかったのは[幸せを噛み締めたい乙女心]と言っていた事」が、学校中に知られてしまうのである。
これにより、シカトは無いものの学校で針の筵な蘭は両親に相談する。
しかし味方と思った両親ですら、「蘭が悪い」と言われてしまう。
人の良い博士ならと思い訪ねるも[宮野志保の養父]である博士には取り付く島も無い。
電話で和葉と陽菜に聞くも「返事をしなかった蘭ちゃんが悪い」と言われてしまう。
それでも、何度も電話し新一の悪口を言う蘭に辟易した和葉と陽菜は蘭の番号を着信拒否するのである。


両親や親友、友人に級友、昔馴染みの博士を味方につけようとするも、全て空振りに終わった蘭。
何を思ったのか10歳も年下の吉田歩美なら自身の味方になってくれるのではないかと考え、連絡し会う約束を取り付ける。
蘭は「歩美ちゃんは少年探偵団って言ってるけど新一の事は知らないものね。
探偵を名乗ってる新一より面倒をみてあげて時には守ってあげてた私の味方につくはずだわ」と考えていたのである。
蘭は歩美が話しやすいようにと、歩美も何度か利用したことのあるポアロを会う場所に指定した。


約束の日。
蘭は呑気にも味方が出来ると考えルンルン気分で朝食を用意し身支度をするのである。
そして、約束の時間より大分前にポアロに赴く蘭。
蘭は何を思ったのか、家で朝食を食べにも関わらず軽食を注文し、食べながら歩美が来るのを待つのである。
歩美は約束の時間より少し早くポアロに顔を出した。
その事に気を良くした蘭は、事のあらましを店内中に聞こえる声量で全てを一気に話すのである。
それを聞いた歩美は、注文したジュースを一口飲んで口を開いた。
「蘭お姉さんは好きな人に[好き]って言われたんだね。羨ましい」
「えへへ(〃д〃)」
「私なら、好きな人に[好き]だと言われたら早く恋人になりたいからその場で返事するなぁ」
「でも、新一なら私の気持ちを知ってるはずだし、言わなくても分かってるはずだわ。
 だから、新一が私に告白をしてきた時点で私と新一は恋人なのよ。なのに新一ときたら別に女を作って許せない」
「ねぇ、蘭お姉さん。何で新一さんが蘭お姉さんの気持ちを知ってるの?
 蘭お姉さんの気持ちは言葉にしない限り蘭お姉さんしか知らないでしょ?
 仮に[好かれてるかも]って思っても、友情かもしれないでしょ?
 それで告白してフラれるって漫画やアニメで見た事あるよ?
 蘭お姉さんも恋愛漫画やドラマ好きでしょ?
 あれに出てくる恋人達って告白に返事してるよね?
 返事を言葉で示さなくても必死に態度で表そうとしてるよね?
 蘭お姉さんはどう?新一さんから連絡があれば
 [事件事件っていつまでかかっているの?][私の事をなんだと思っているの]
 [私が大変な時に何でそばにいてくれないの]とか言ってるよね?
 コナン君から聞いたもの。
 新一さんが姿を見せた時は、関わってる事件の途中で姿を見せてくれたって知ってるのに、手を握って離さない様にもしたんだよね?
 あと、新一さんとの関係を聞かれたら
 [ただの幼馴染みです。新一はホームズオタクの大馬鹿推理之助だから推理以外何も出来ないんです]
 って新一さんをけなしていたよね?
 それで、どうやって蘭お姉さんが新一さんを好きだと新一さんが判断するの?
 私なら嫌われてるって判断するよ」
「新一なら大丈夫よ。今まで私のお願いは何でも聞いてくれたし」
「その[お願い]だけど子供の私から見てもお願いより我が儘だと思ったよ。
 何で、蘭お姉さんの家庭の事情に新一さんがお金を出す必要があるの?
 新一さんが誘ったならともかく、蘭お姉さんが新一さんを誘ったんでしょ?
 遊ぶお金は無理でも、食べ物や飲み物代位は蘭お姉さんが出すべきじゃないかな?
 蘭お姉さんがしてる事は、漫画やドラマだと孤立する事だよ?」
「漫画やドラマと現実を一緒にしないで!」
「確かに漫画やドラマと現実は違うよね。
 無茶苦茶な設定な話が多いもん。でも、参考になる部分もあるよ。
 だから、蘭お姉さんは恋愛物の話が好きなんでしょ?」
「そうだけど…」
「蘭お姉さんが好きな恋愛物で告白の返事をしなかった人はどうなったのが多い?」
「…、告白の返事をしなかったのは女の子が多かった。
 それで、告白をした男の子はフラれたと思って傷付いて、そんな男の子を支えるヒロインと結ばれる話が多かった」
「だよね?それが今の新一さんと志保お姉さんだよ?」
「でも、新一なら私の気持ちを知ってるはずだもん」
「蘭お姉さんは何でそう思うの?」
「新一は幼馴染みだから」
「じゃあ、蘭お姉さんは園子お姉さんの気持ちを全部知ってるの?」
「っ…。知るわけないじゃない。新一が探偵で幼馴染みだから[私の気持ちは知ってるはず]って思っただけだし」
「[はず]って確定じゃ無いよね?ねぇ、蘭お姉さん。
 10歳も年下の私を呼び出して、新一さんの悪口を言って蘭お姉さんの味方につけようとして恥ずかしく無いの?
 高校生が小1に[蘭お姉さんは間違ってないよ]って庇われて嬉しいの?」
「嬉しいわよ。誰も私の味方になってくれないから、味方になってくれるなら誰でも良いのよ」
「ふ~ん。誰でも良いで私は選ばれたんだ。そっか…。そうだ、蘭お姉さんに良い事教えてあげるね」
「教えてあげるですって(`o´)」
「だって、蘭お姉さんは新一さんだけじゃなくってコナン君や毛利探偵にも[してあげる]って言ってたでしょ?
 あっ、新一さんと毛利探偵には言ってたじゃ無くて言ってるだよね。
 今でも[してあげてる]って言ってるんだもん。でね、私が蘭お姉さんに言いたいのは、告白の返事についてなの。
 私がコナン君を好きなのは蘭お姉さんなら知ってるよね?」
「えぇ」
「でね、私は本気でコナン君と結婚したいって考えてたんだ。
 でもね、哀ちゃんと話してるコナン君が自然体だったの。
 それでね、私はコナン君とは結婚出来ないんだなぁって分かった。
 それでもコナン君に好かれようと頑張ったけど無理だった。
 コナン君の隣に立てるのは哀ちゃんだけなんだなぁって理解した。
 そう考えてたんだけど、コナン君と哀ちゃんが海外に居るパパやママの所に帰るって聞いて、博士の家でしたお別れ会の後にね、コナン君に告白したの。
 コナン君は告白に驚いてた。でも[好きになってくれて有り難う。
 でも、ごめんな。俺は灰原が好きなんだ。
 歩美ちゃんは友達として大好きだから、俺より素敵な男と幸せになって欲しい]って言ってくれたの。
 だからね、私も[フラれるの分かってて[好き]って言ったの。
 コナン君と哀ちゃんも幸せになってね]って言ったよ。好きな人には幸せになって欲しいもん。
 まぁ、もし私がコナン君に告白する前にコナン君から告白されたら速攻で返事をしていたと思うけどね」
この時点の会話で既に小学生1年生に恋愛における誠意・姿勢という点で完敗している事に全く気付けていない蘭であった。
「だから何?何が言いたいの?」
「告白の返事をしてないのに恋人気取りって子供でもしないよ。返事をしなくても分かってくれるとも思わない。
 パパやママには[言わなくても分かってよ]とは思うけど、パパやママだって私が言わないと何を考えてるのか分からないんだよ」
「新一は探偵だもん。言わなくても私の気持ちくらい分かってくれるよ」
「普段は探偵である新一さんの悪口を言ってるのに、自分の都合が悪い時だけ探偵である新一さんに甘えるんだね。
 蘭お姉さんには何を言っても通じないのが分かったよ。
 うん、今まで歩美達が[蘭お姉さん格好良い]って言ってたのも良くなかったんだね。うん…、ハッキリ言うね」
「何よ(;`皿´)」
「今の蘭お姉さんは見苦しくって格好悪い。あっ、これからパパ達と買い物に行くから帰るね。…、梓さん。私の分のお会計お願いします」
「はい。○○円よ」
「これでお願いします」
「あの、梓さん。それに私の分も加えて貰えませんか?」
「あのね、蘭ちゃん。何で歩美ちゃんが蘭ちゃんの分まで支払わなくちゃいけないの?」
呆れ顔の梓の冷たい視線が蘭に刺さるが、向けられた当人は全く気にしていない-。
「え?だって…」
「本来なら年上の蘭ちゃんが歩美ちゃんの分を支払うのが筋でしょ?蘭ちゃんが歩美ちゃんを呼び出したんだから」
「だって…、私の味方になってくれないから慰謝料変わりに払ってくれて良いじゃない」
「あのね、蘭ちゃん。そういうことじゃ無いの」
「良いよ。梓さん。蘭お姉さんが今飲んでる珈琲も加えて」
「あっ、私が食べた軽食もお願いね」
「それは蘭お姉さんが早くお店に来て勝手に食べたんでしょ?それ位払ったら?まぁ、別に良いけど」
「私の味方にならないんだから当然でしょ?」
「梓さん、合計いくら?」
「歩美ちゃん、良いの?」
「うん。ママに買い物前のお出かけの理由を話したら、お小遣をくれたから。
 じゃあ、さっきのお金にこれも加えて下さい」
「分かったわ。その分、今度サービスするわね。マスター、良いですよね?」
「梓ちゃん、勿論だよ。そうだ!歩美ちゃん。これを持って行きなさい。
 今朝、安室君が来て置いて行ったクッキーなんだ。おすそ分けで申し訳ないけど」
「うんうん。マスター有り難う。歩美、安室さんが作ったもの大好きだもん」
「それは良かった」
「マスター、私には無いんですか?」
「ん?無いよ」
「歩美ちゃんにあげて私には無いって差別じゃ無いですか?」
「子供を甘やかして何が悪いのかな?」
「私も未成年で子供です」
「マスター、梓さん。ご馳走様でした。
 そうだ、蘭お姉さん。慰謝料として飲食代払ったから今後一切私に関わらないでね。
他のお客さん、嫌な話を聞かせてごめんなさい。」
「気にしなくて良いわよ」
「そうそう、君が悪いわけじゃ無いからね」
「気をつけて帰るんだよ」
「はい、有り難うございます」
「蘭お姉さん、これからは空手を試合以外で使っちゃダメだよ」
そう言うと歩美は帰って行った…。


「何よ、今まで面倒みてあげたのに味方につかないなんて恩知らずな子!」
「マスター、珈琲お代わり。お代は歩美ちゃんにツケておいて」
傍若無人にもそう言い放つ蘭に、梓はあっさり切り返した。
「蘭ちゃん、ごめんね。今日は、もうすぐ貸し切りになるの。だからお代わりは無理だわ。帰ってくれる?」
「じゃあ、あの人達も帰るべきじゃない」
「あのお客様は、貸し切りの幹事さん達なの。お茶をしながら準備をしていたのよ」
「じゃあ、その準備を手伝いますから、お代わり下さい」
「手伝いなんていらないわよ」
「そうそう。
子供に飲食代を支払わせただけじゃ無くて、その子のツケでお代わりを目論む人に手伝って貰おうなんて思ってないから」
「何か、勘違い甚だしいよね」
「[面倒みてあげたのに、味方につかない]から飲食代を支払わせるってねぇ」
「しかも、マスターがあの女の子に渡したクッキーを自分にも頂戴って…」
信じれない・非常識と言った雰囲気が喫茶店に充満していた。
「どんな教育を受けてきたのかしら?」
「親の顔が見てみたいわ」
「あら?あの子の親は有名人じゃない」
「眠りの小五郎と法廷の女王だね」
「仕事仕事で子供の躾をしなかったんじゃないの?」
「意外とあの子の同級生に面倒を押し付けてたりして」
「そういえば、さっき工藤新一や鈴木財閥令嬢と幼馴染みって言ってたわよね?」
「良い子の仮面被るの得意そうだもんね。
 両親や幼馴染みの親御さんの前では良い子でいて、幼馴染み…特に工藤新一のの前では傍若無人だったんじゃ無いの?
 それで不満があると両親に言い付けて、娘の言い分を信じた毛利夫妻は工藤夫妻に文句を言うとか?」
「確か、毛利夫妻と工藤有希子って高校の同級生よね?そこを付け狙った可能性もあるよね?」
「で、旧友の言い分を信じた工藤有希子が息子の言い分を信じずに一方的に息子を叱ると…」
「有り得そう」
「ただの想像だけどね…」
「でも、それが真実だとしたら一番の被害者は工藤新一だろ?。工藤有希子は加害者と変わりない」
「だから贖罪としてあの子の味方につかないんでしょ(-"-;)」
「あぁ、あんた工藤新一ファンだもんね」
「工藤新一様ファンの間では工藤有希子が妃英理の娘贔屓で、息子の言い分を聞かずに一方的に叱っていたのは有名な話だわ」
「工藤有希子へのイメージ変わったかも」
「まっ、今からでも息子を大事にすれば良いんじゃないかしら?毛利蘭は[私の味方につかない人は悪人]って思ってそうだけど、電柱や塀を壊す方が悪人だって」
「あぁ、某動画サイトにアップされてたね」
「器物破損や過剰防衛、脅迫等の証拠があって、それを目撃していながら注意しない警察もどうかと思う」
「今から動いても世間を気にしてって言われそうだよね~」
「本人が犯罪を犯さない限り懲戒免職は無理だけど、せめて何度も黙認した刑事達は停職位にはするべきじゃないかしら?」
「その後なら、改めて被害を調べても[世間を気にして~]と言われる可能性は減るよね。身内を罰した後なわけだし…」
「空手界もあの子を罰するべきじゃないの?」
「帝丹高校空手部に動画サイトの件リークしてみる?」
「既にしたわよ。でも、何の動きも無いんだって。帝丹高校に通ってる弟に聞いたから間違いは無いわ」
「マジか…」
「強いからって特別扱いなんじゃ無いの?」
「って言うか、手伝い拒否したんだから早く帰って欲しいんだけど…」
「仕方ないんじゃない?[貴女が悪い]って言われても自己肯定しか出来ないKYみたいだし」
「小学生にタカる高校生だしね」
「まっ、貸し切りになっても居座る様なら警察を呼んで貰いましょう」
「あの子の分まで支払う義務は俺達に無いもんな」
(「私の悪口を言ってるんだから、私の分も払いなさいよ」)
「まっ、あのタイプは[悪口を言ったんだから、私の分も払いなさいよ]って思ってそうだけどな」
(「ギクッ(゜o゜; バレてる…」)
「どんだけ自己愛激しいの?見ず知らずの子に払うなんて有り得ないじゃない」
(「見ず知らずって、貴方達の中には、身内に帝丹高校生がいるんでしょ?だったら、見ず知らずじゃ無いし無関係者ってわけじゃないでしょ」)
「見ず知らずって言うか、直接面識が無い子に奢るとか有り得ないよね。経済的に恵まれない子への支援とは別だもの」
「でも、毛利一家が経済的に窮地に陥っても援助を得るのは難しくないか?」
「工藤家や鈴木家を頼りそうだけど、被害者だから援助はしないよね」
「で、援助しない工藤家や鈴木家を悪く言うと…」
(「私が困ったら無条件で助けるのが新一と園子の義務よ」)
「でもさ、あの子の事だから[私が困ったら助けるのが工藤新一と鈴木園子の義務]とか思ってそうだけど…」
「で、工藤新一や鈴木園子が困っても、自身は空手というか暴力で解決出来ない場合は助けないと…」
「有り得そう」
(「何で私が新一や園子を空手で解決出来ないもので助ける必要があるわけ?って言うか[暴力]って酷くない?」)
「あの子の事だから、自身の行いが暴力とか分かってなさそう(-o-;)」
「無自覚ナルシストっぽいもんね」
「確かに~。自己愛激しそう」
「お客様、そろそろ席の配置変え等の準備をしないと時間に間に合わないですよ?」
「あっ(゜∇゜) ホントだ。有り難うございます」
「有り難うございます」
「皆、さっき話した様にレイアウトするわよ」
「あの…、力仕事なら手伝います」
「いらないよ。男手あるし。つか、さっきも[手伝いはいらない]って言ったよね?」
「小学生が飲食代払ってくれたんだから、お家に帰ったら?」
蘭は貸し切り客へ手伝いを申し出るも、無下にされて苛立ちを覚える。
今まで、親切の押し売りを無下にされた事がないのだから当然と言えば当然だろう…。
苛立ちを隠せない蘭は「私が手伝うって言ってるんだから、手伝わせなさいよ」と言いながら、ポアロのテーブルに拳を落としてテーブルを壊すのである。
それでも気が治まらない蘭は、帝丹高校に弟が居るという女性を目掛けて足技を繰り出そうとする。
しかし、その足技はその女性に届く事は無かった…。
バッ!!ガッ!! バターン!!
「キャー((゜Д゜ll)) 大丈夫?」
蘭に「男手はあるから手伝いはいらない」と言った男性が女性を庇い頭に足技を受けて倒れたのである。
「マスター、救急車!!」
「あと、警察も!!」

蘭は、この騒動の結果馴染みの刑事以外の警察の取り調べを受け、反省をしない事から拘留されてしまう。
帝丹高校は、一先ず蘭を無期限停学にする。
そして帝丹高校空手部は、外部から蘭の空手について指摘を受けるも何も対処をしなかった事で「監督の師範資格剥奪」「試合出場停止」処分を受けてしまう。
ただし、現1年生は除くという条件付きである。
この条件には2年生の真面目な部員は反発し空手界に抗議をした結果「私生活において空手の使用を禁ずる」という条件のもと2年生の試合の出場は許可された。
ただし、毛利蘭には段位を剥奪処分及び試合の出場禁止処分が下された。
因みに、3年生は「毛利を指導しなかった自分達が悪い」と反省し大人しく処分を受け入れるのである。
また、警視庁捜査一課の目暮組は今まで蘭の空手暴走を注意しなかった事がマスコミにすっぱ抜かれ、世間のバッシングを受けた。
結果「正式な処分が決まるまで自宅謹慎処分」を受けるのである。
彼らの内の数名は、処分決定を待てず依願退職を願い出るも却下されてしまう。
それはそうだろう。
場合によっては「犯罪示唆」という事で懲戒免職も視野に入れているのに、依願退職をされては退職金を支払う事になる為である。
目暮組でも蘭の空手暴走を目撃する事が少なかった千葉刑事は、新一の復学と同時に優作の手引のもとノンキャリとしては異例の「警察庁の刑事局への出向」命令を受ける。
その為、千葉刑事は処分対象からもマスコミの餌食からの外れるのである。
そんな周囲の騒動をものともせず、新一と志保は無自覚にラブラブに過ごし、園子や真純にからかわれ、恋人無しのクラスメイトに「リア充爆発しろ」と言われる日々を過ごすのであった。
余談だが、蘭はポアロの一件以外にも余罪や被害届が多数出てきた為、起訴が確定した。
その結果、高校は退学処分を蘭に下すのである。
目暮組だが、懲戒免職でも良かったのだが「(定年まで)僻地への異動」という寛大な処分となる。
目暮夫人だが、異動という名の左遷される夫を見捨てる事はせず共に僻地への移住を決め、佐藤・高木は同じ地への異動命令という事で異動前に入籍及び内輪での式を挙げるのである。
千葉刑事はと言うと、初恋の女の子が警視庁の交通課にいると漸く気付き、改めて告白し結婚前提の交際を開始するのであった。


***********************
さて目暮警部と配下の者たちが左遷されながらも何とか幸せにやっていく中、元凶である毛利蘭の両親である毛利夫妻により厳しい非難の眼が注がれるのは自明の理であった。
最初に蘭が逮捕された事で「信用第一」が売りの職業な毛利夫妻への依頼が激減した。
これ以上仕事が無くなると食べるのにも困る位までになった二人は話し合いの場を設ける。
小五郎は「探偵事務所を閉鎖し昔のツテで警備会社に勤務する事と
コナンが親元に帰ってから仕事が激減した事」を英理に伝える。
英理も事務所を閉鎖しイソ弁になるか頭脳を活かした他の職に就くかと小五郎は思っていた。
しかし英理は「そう…、私はもう少し頑張ってみるわ。弁護士である事は私の誇りだし、他の職に就くなんて考えられないもの」と現実が見えていない。
その後、英理は自身の考えが甘かったと気付くも時既に遅し…。
名の知れた企業に就こうとするも門前払いされてしまう。
自身が職に就けないのは蘭の母親だからだと思い込んだ英理は、小五郎に「離縁と蘭の親権を持って欲しい」と言うのである。
これには家族第一の小五郎がキレた。
「今、蘭の親権を放棄すると今以上に辛くなるぞ。賢いお前なら、それ位分かるだろ。
離縁や蘭の親権云々より、大々的に謝罪した方が俺は良いと思う」と小五郎は言う。
「そうね…。新一君や有希子達に謝罪はしたけど、その事を世間は知らないものね。記者会見を開きましょう」
小五郎の言い分に対し、英理はそう返事をし、記者会見を開く事にする。
記者会見前に毛利夫妻は蘭に面会し「謝罪の意思はあるか確認する」も、蘭からは謝罪の言葉だけでなく態度すら無い。
それどころか「私を選ばなかった新一が悪い」「手伝わせなかった客が悪い」等と言う。
御仕舞いには「私をここから出そうとしないお父さんとお母さんなんて大っ嫌い。顔も見たくない」と喚く始末。
この言葉により、毛利夫妻は蘭の意を汲み、蘭の誕生日以外は面会に行かない事に決める。
また「離縁はせず今のまま別居生活を続けよう」と英理が希望した為、小五郎はそれを承諾した。

毛利夫妻の記者会見会場には、溢れんばかりの記者達が押しかけていた。
それはそうだろう。
世界の名探偵 工藤新一を侮辱していた少女の両親の会見だ。
内容が気になるのはお茶の間だけでは無い。
記者会見で、小五郎と英理は娘の所業による被害者の方々に謝罪の言葉を述べる。
また、小五郎はコナンへの虐待紛いな行為も併せて謝罪を重ねる。
英理は己の育児放棄と娘の怪我等を全て新一のせいにしていた事を謝罪した。
記者達は、毛利夫妻が自ら不利な事を暴露した事と謝罪の言葉を述べた事で驚きを隠せない。
普段の高圧的な雰囲気が鳴りを潜めているのもあっただろう。
一部の記者はざわつきを隠せないでいる。
そんな中、ベテラン記者が口を開いた。
「お二人の陳謝の意は痛いほど分かりました。お二人が過去を悔いたと言う事は娘さんからも謝罪の言葉があったのでしょうか?」
「会見前に英理と蘭に会いに行きました。何度も諭しているから今日こそは謝罪の言葉を聞けると期待をして…」。と小五郎が口ごもる。
それを引き継ぐかのように次いで英理が言う。
「しかし、蘭からは謝罪の言葉どころか態度すらありませんでした。
 仕舞いには[ここから出せないお父さんとお母さんの役立たず]と言ってきました。
 確かに、新一君や園子ちゃんに蘭の面倒を押し付けてきた私達は親として役立たずです。
 最初、私はこの人に[離縁と蘭を親権を持って欲しい]とお願いしました。
 その時、この人に怒られました。そうですよね…。
 今まで育児放棄していた私が、保身の為に蘭を見捨てる事は人として許されない。怒られて漸く気付けました。」 
続いて小五郎が締めの言葉を口にした。
「話し合った結果、離縁はせずに今までと同様に別居生活を続けるという結論に達しました。
 ただ、今までは不定期に会ってましたが、これからは定期的に会うようにしたいと思います。
 その中で、蘭の今後の話し合いを出来たら良いと私は思っております」
記者達から何も質問が挙がらない事から、毛利夫妻は記者会見の終了を述べ会場から出て行った。
二人の会見はニュースやワイドショーで取り上げられ、それを見た新一はコナン名義で「小五郎宛て」への手紙をマスコミに送付した。
その手紙には小五郎への感謝の気持ちが書かれていた。
この手紙の登場により、小五郎のコナンに対する虐待についてのバッシングが落ち着くのである。
ただし、警備会社での仕事は大口の顧客からの依頼…主に小さな子供が居る人からの依頼が無くなるも「衣食住」には困らない賃金を得る事が出来るまでになる。
そして、小五郎は贖罪の為に、少額ではあるが給料の一部から児童福祉へ毎月寄附をするのであった-。

一方の英理だが、記者会見の結果「己の過去を悔いてる」事が世間に認識されるも、「犯罪者の母親」である英理に弁護を頼む人はおらず弁護士事務所を閉鎖する事になる。
その後、弁護士として就職活動するも上手くいかない。
そんな英理を憐れに思った弁護士新人時代の恩師が、「司法試験の予備校」の講師として知り合いに英理を紹介する。
英理の知識や経験、今回の一連の騒動は「これから弁護士を目指す生徒の為になる」と判断される。
その結果、英理は弁護士としてでは無いものの「未来の弁護士」に教鞭を振るう講師としての職を得る事が出来た。
そして、小五郎と英理は互いに都合が合えば頻繁に会うようになり、気付けば別居を解消していたのである。
そんな事も知らされない、自称悲劇のヒロイン 毛利蘭
「何で、お父さんとお母さんは会いに来ないのよ━━━[○・`Д´・○]━━━。
 何で、新一は会いに来ないの━━━━(# ゚Д゚)━━━━。
 園子、世良ちゃん、和葉ちゃん、陽菜ちゃん、何で誰も来てくれないの~・°°・(((p(≧□≦)q)))・°°」
と毎日の様に叫び、囚人仲間に「煩い( ゚Д゚)」と言われるのであった(笑)

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30代OLが歴史・節約・日頃・二次小説のことを書き綴っています。 コメント大歓迎★ ですが、宣伝や本文に何も関係ないもの もしくは激しく不愉快、コピペ等、そういった類は、私の判断により 誠に勝手ながら削除の方向です。楽しく語りたいです♪ 二次創作小説もありますが、このサイトは個人作成のものであり、原作者・出版社とは一切関係がありません。私なりの解釈を加えた二次小説もございますので自己責任でご覧になって下さい。

雪月花桜

Author:雪月花桜
タイトル通り歴史大好きな女がブログしてます。
歴史を元にした小説なんかも大好きでそれらについても語ったり、短編なんか書いてみたいです。
現在それ以外でもコナン・CLAMP・彩雲国、天河などの二次小説をupしておりますし、OLなりの節約・日々の徒然を語っています。

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